TOEICのカリスマ講師が指南! 英語力を持続させるには継続学習が必要
Vol.12:「勉強しなければ英語力は鈍る」“TOEIC熱”を持続させる努力が必要【TOEIC全受験者へ向けて】
関正生先生(以下、関先生) 英語力とコミュニケーション力は別物です。ある程度の英語力があっても、コミュニケーション力が乏しければ交渉はまとまらない。よく「あいつは TOEICのスコアは高いけど使えない」という話を聞きますが、英語力の基礎と応用は別物ですし、英語力とコミュニケーション力をごっちゃに考えてはいけない。
高いTOEICスコアがなくても、与えられた枠の中でこなせる仕事はあります。そういったスキルを持った人を使えないと判断するのは、判断する側がスキルをもった人材を活かす方法をわかってないだけの可能性もある。
関先生 継続的に英語を勉強するのであれば、TOEICも同じく継続して受験するのをお勧めします。強制力になり、根性はいりますが、それこそ年10回全部受けるとか。1、2ヶ月勉強しないと、英語力は鈍ります。強制的に日曜日にTOEICを受けに行くことで、英語力の劣化を防ぐという活用法もありだと思います。
これは誰かが言っていた言葉ですが、僕も「TOEICテストは2時間の勉強時間」と捉えています。TOEICテストを受けたくない日もあるけど、行けば必ず2時間拘束されて嫌でも英語の勉強をする。結果が伴う自習室と思えばいい。
ただ、何年も継続できることではないから、1年限定で頑張って、1回目と10回目を比べてみるのもありだと思います。
―――最後に、TOEIC学習者へ向けて、メッセージをお願いします。
関先生 TOEICの成果を出すためには投資は必要だと思う。10回受ければ5万5千円、それプラス教材費です。僕が教えている「スタディサプリ」は月3000円程度。TOEICのスクールに通うよりも格段に安い。他の趣味に比べてもお金はかかりません。
趣味やしたいことにお金を使えるのが大人の武器。お金を払うと元を取るためにも自分を奮い立たせることができる。
なぜか、「英語の勉強は無料でやろう」というムードが蔓延しています。もちろん無料アプリでも素晴らしいものがたくさんあると思います。ただ、無料に固執しすぎているとも思います。
何に投資するかは人それぞれ。僕もあまりTOEICテストは好きではありませんが、役に立ちますから、皆さん一緒に頑張りましょう。
スタディサプリ講師。慶應義塾大学文学部(英米文学専攻)卒業。TOEICはほぼ全ての公開テストを受験し、問題分析や傾向変化を研究。990点満点を取得しつづけている。2016年からの新形式問題でも満点取得済み。
著書『世界一わかりやすいTOEICテストの授業』(KADOKAWA)などの「世界一わかりやすい」シリーズはベストセラーとなり、多くの世代の学習者に読み継がれている。
過去教鞭をとった予備校では、250人教室満席、朝6時からの整理券配布、立ち見講座、1日6講座全席満席なども。
最新著書『CD2枚付 世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試1[600点突破レベル]』がKADOKAWAより発売中。(税抜1900円)
■スタディサプリ:https://studysapuri.jp/course/teachers/sekimasao/(外部リンク)
■twitter:@sekimasao(外部リンク)
(文:柏野裕美)
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