CMでおなじみの英語講師が指南「リスニング対策本でTOEICの“ノリ”を知る」
Vol.8:“神授業”CMでおなじみの英語講師が指南「リスニング対策本でTOEICの“ノリ”を知る」
関正生先生(以下、関先生) 正解しやすいかはさておき、Part1については消去法で、4つのうち3つを消す方法がやりやすいでしょう。 満点を取る人でも選択肢のすべてを聞き取れる人は少ないと思います。2つか3つ聞き取れたら、消去法で対処すれば正解は導きやすくなります。
消去法はズルではありません。満点を取る人でもやっていることです。言い換えれば、100%聞き取れなくても満点は取れるというわけです。
―――リスニングは Part1から Part4にかけてだんだんと難しくなっていく印象がありますが、テスト中に心得ておいた方がいいことはありますか?
関先生 確かに Part1から Part4にかけて難易度が上がっているのは事実です。問題の量だと言う人もいますが、リスニング問題で流れる音声のトーンとかモードの切り替えについていけるかいけないかも影響していると思います。
Part1はナレーションモードできっちりと話す。Part2になると急に会話が始まる。ここで、レベルが一段上がります。Part2からは、それこそ自分も会話に参加するくらいの気持ちに切り替えるといいかもしれません。
でも、Part1で6問すべて正解しておかないといけないと思う必要はありません。上級者でも1問、2問は逃しますし、1つは必ず難しい問題が入っています。
関先生 10年前であればPart1は全問正解が当たり前だったのですが、今は違います。
しょっぱなのPart1でいきなり解けない問題に出くわしたらへこんでしまいますが、できなくて当たり前の問題もあります。600点レベルであれば、2問落としても別におかしくありません。
TOEICには TOEICの“ノリ”というのがあります。質問で聞かれたら質問で返すとか、何を聞かれても曖昧な答えをするとか。そういう TOEICのノリは知っておかないといけない。
公式問題集か、良質な問題集で習得できるし、ある程度売れてる本はこの辺りはしっかりと抑えていると思います。
関 正生(せき・まさお)
スタディサプリ講師。慶應義塾大学文学部(英米文学専攻)卒業。TOEICはほぼ全ての公開テストを受験し、問題分析や傾向変化を研究。990点満点を取得しつづけている。2016年からの新形式問題でも満点取得済み。
著書『世界一わかりやすいTOEICテストの授業』(KADOKAWA)などの「世界一わかりやすい」シリーズはベストセラーとなり、多くの世代の学習者に読み継がれている。
過去教鞭をとった予備校では、250人教室満席、朝6時からの整理券配布、立ち見講座、1日6講座全席満席なども。
■スタディサプリ:https://studysapuri.jp/course/teachers/sekimasao/(外部リンク)
■twitter:@sekimasao(外部リンク)
(文:柏野裕美)