TOEICスコアの英語レベル目安とは?スコアアップのコツを解説

TOEICスコアの英語レベル目安とは?スコアアップのコツを解説

TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語力を測るための標準的な試験のひとつです。主に、ビジネスシーンにおける実践的な英語能力を測定することを目的としているため、多くの企業や教育機関で英語力の評価基準として採用されています。しかし、TOEICのスコアがどのように決まるのか、スコアを伸ばすために何をすれば良いのかを理解しているわけではないかもしれません。

本記事では、リスニングとリーディングの英語力を測るTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)のスコアの仕組みやスコア別の英語レベルの目安、そして効果的な勉強法やスコアアップのコツについて解説します。

mokuji目次

  1. TOEICスコアは、受験者の実力が正確に反映される
  2. TOEICスコアの英語レベル目安
    1. 初級レベル(TOEICスコア10点〜250点)
    2. 基礎レベル(TOEICスコア255点〜400点)
    3. 中級レベル(TOEICスコア405点〜600点)
    4. 中上級レベル(TOEICスコア605点〜780点)
    5. 上級レベル(TOEICスコア785点〜900点)
    6. 最上級レベル(TOEICスコア905点〜990点)
  3. 英語レベル別・TOEICスコアを伸ばす勉強法
    1. 初級〜中級レベル(TOEICスコア10点〜600点)は基礎を見直す
    2. 中上級レベル(TOEICスコア605点〜780点)は実践的なスキルを身に付ける
    3. 上級から最上級レベル(TOEICスコア785点〜990点)は苦手パートの対策を行う
  4. TOEICスコアを上げるためのコツ
    1. 勉強計画を立て、継続的に取り組む
    2. リスニング力を強化する
    3. リーディング力を高める
    4. 過去問や模擬試験で試験に慣れる
    5. プロフェッショナルのサポートを受ける
  5. 効率的な勉強法を継続して、TOEICでハイスコアを目指そう

TOEICスコアは、受験者の実力が正確に反映される

TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)は、リスニングとリーディングの2つのセクションで構成されています。各セクションは495点満点で、合計990点満点です。実はTOEICに0点はありません。リーディングの最低点が5点、リスニングの最低点が5点と定められているため、1問も正解していなくても、10点は取ることができます。

また、各セクションの点数は、単純に1問5点として加算される仕組みではないことがわかっています。ただし、スコアは5点刻みで評価され、総合スコアも5の倍数で表されます。つまり、751点というような、5の倍数ではないスコアは存在しません。

なお、各問題の配点はその問題の難度に応じて調整されています。例えば、多くの受験者にとって難しいと判断された問題は、正解した場合のスコアが高くなります。これにより、試験の公平性が保たれ、異なる試験回でも受験者の実力が正確に反映される仕組みになっているのです。

TOEICスコアの英語レベル目安

TOEICスコアの英語レベル目安

TOEICスコアは、受験者の英語力を6つのレベルに分けて評価しています。TOEICスコアの英語レベルを理解することで、自分の英語力がどの位置にあるかを把握し、目標とするレベルに向けて適切な対策を立てることが可能です。

初級レベル(TOEICスコア10点〜250点)

初級レベルのTOEICスコアは、英語の基礎的な知識を持っているものの、英語でのコミュニケーションは困難です。基礎的な英単語やフレーズは理解できるものの、複雑な文章や会話には対応できないレベルを指します。

基礎レベル(TOEICスコア255点〜400点)

基礎レベルのTOEICスコアは、英語での簡単な日常会話は可能ですが、複雑な会話やビジネスの場面で英語を使いこなすことは難しいと考えられます。英語での基本的な情報のやりとりはできますが、詳細な理解や応用には限界があるレベルです。

中級レベル(TOEICスコア405点〜600点)

中級レベルのTOEICスコアは、基本的な英語でのビジネスコミュニケーションは可能ですが、詳細なディスカッションや高度な交渉は難しいレベルです。日常的な業務や簡単な会話には英語で対応できますが、複雑な内容になると理解できない場合があります

中上級レベル(TOEICスコア605点〜780点)

中上級レベルのTOEICスコアは、日常的なビジネスシーンでの英語のコミュニケーションに問題はありませんが、複雑な文脈では完全に理解するのは難しいでしょう。一般的な業務や会議での発言には英語で対応できるものの、複雑な議論や高度な交渉にはまだ課題があります。このレベルから履歴書に記載するとアピールになるとされています。

>>TOEICスコアは就活に影響する?スコアの目安とアピール方法を解説

上級レベル(TOEICスコア785点〜900点)

上級レベルのTOEICスコアは、英語で高度なビジネスコミュニケーションをとることができ、複雑な会話にも対応できます。ほとんどの業務や会議での議論に参加でき、複雑な内容にも対応できると考えられるレベルです。

最上級レベル(TOEICスコア905点〜990点)

最上級レベルのTOEICスコアは、英語のネイティブスピーカーと同等のコミュニケーション能力を持ち、あらゆるビジネスシーンに対応が可能です。高度で複雑な議論にも英語で対応でき、国際的なビジネス環境でも問題なく活動できます

英語レベル別・TOEICスコアを伸ばす勉強法

TOEICのスコアを伸ばすためにどのような勉強が向いているのかは、現在のTOEICスコアによって異なります。ここでは、レベル別に最適な勉強法について見ていきましょう。

初級〜中級レベル(TOEICスコア10点〜600点)は基礎を見直す

TOEIC初級から中級レベルは、まずビジネス英語の基礎を見直すことが重要です。ビジネス英語の基本的な単語やフレーズ、文法を学びます。ビジネスシーンで頻出する表現や用語を覚えることが効果的です。

また、リスニング力の向上にも重点を置くといいでしょう。リスニング力の強化には英語のニュースやポッドキャストを毎日聞き、耳を英語に慣れさせることが大切です。さらに、シャドーイングも効果的な方法です。ネイティブスピーカーの発音やイントネーションをまねすることで、リスニング力が飛躍的に向上します。

TOEIC初心者の勉強法については、下記の記事をご覧ください。

中上級レベル(TOEICスコア605点〜780点)は実践的なスキルを身に付ける

TOEIC中上級レベルはさらに専門的なリーディングとリスニングの練習を行い、実践的なスキルを身に付ける必要があります。リーディング練習は、ビジネス関連の書籍や記事を定期的に読むことが重要です。特に経済ニュースやビジネスジャーナルを読むことで、専門用語や複雑な文脈に慣れることができます。

リスニングの練習は、ビジネスミーティングやプレゼンテーションの音声を聞き、内容を理解するよう心掛けましょう。リスニングには、TED Talksやビジネス英語のポッドキャストも有用です。

上級から最上級レベル(TOEICスコア785点〜990点)は苦手パートの対策を行う

TOEIC上級から最上級レベルは、より細かい部分に焦点をあて、苦手なパートを特定し、その対策を行うことが求められます。TOEICの各パートの特徴を理解し、パートごとの攻略法を練ることが重要です。

例えば、TOEICの中でも重要なセクションであるPart3(会話問題)やPart7(長文読解)に特化した練習を行います。TOEICの問題集を繰り返し解き、間違えた問題の文法構造や語彙を徹底的に学習しましょう。解答に至るプロセスを理解することで、次に同じような問題に遭遇した際にスムーズに解答できるようになります。

TOEICスコアを上げるためのコツ

TOEICスコアを上げるためのコツ

TOEICでハイスコアを目指すには、計画的な学習と対策が欠かせません。リスニング力やリーディング力の強化に加えて、模擬試験を通じて実戦感覚を養い、弱点を克服することが重要です。
下記のようなTOEICスコアを上げるためのコツを参考にして、効率良くスコアアップを目指しましょう。

勉強計画を立て、継続的に取り組む

TOEIC受験は、長期的な視点で勉強計画を立て、無理なく継続的に取り組むことが大切です。具体的なスコアの目標を設定し、その目標に向かって毎日コツコツと進めていきます。
また、定期的に模擬試験を受験し、進捗を評価することで、必要に応じて学習計画を調整することも効果的です。

>>TOEICのスコアアップに必要な勉強時間は?効率的な勉強法を解説

リスニング力を強化する

TOEICスコアを上げるには、リスニング力の向上がカギとなります。下記の方法でリスニング力を強化することをおすすめします。

・英語のニュースやポッドキャストを毎日聞く
英語のニュースやポッドキャストを毎日聞くことで、ネイティブスピーカーの発音やスピードに慣れることができます。BBCやCNN、NPRなどのニュース番組がおすすめです。
これらの放送は、実際のビジネスや国際的な出来事に関連する用語や表現が豊富に使われており、リスニング能力の向上に効果的といえます。

・シャドーイングを行う
聞いた音声をすぐにまねして発音することで、リスニング力だけでなく、発音の正確性や自然さを改善することが可能です。この方法は、耳と口を同時に使うことで英語の音に慣れ、より流暢に話す能力を養う効果的な手法でもあります。

>>英語のシャドーイングとは?上達に結び付く正しいやり方を解説

リーディング力を高める

TOEICスコアを効率良く伸ばすには、リーディング力を向上させるのが近道とされています。問題の特徴をつかみ、正しい勉強方法を取り入れることが大切です。

・英字新聞やビジネス関連の記事を定期的に読む
The New York TimesやThe Wall Street Journalなどの英字新聞を読むことは、ビジネス用語や複雑な文章構造に慣れるのに役立ちます。これらの英字新聞は多様なトピックを扱っており、専門的なビジネスの議論から国際的なニュースまで幅広くカバーしていることが特長です。日常的に英字新聞やビジネス関連の記事を読むことで、ビジネス英語の語彙を豊富にし、複雑な情報を効率的に処理する読解力を養うことができます。

・語彙を増やす
単語帳やスマートフォンアプリを活用することで、新しい単語を定期的に学習することができます。これらのツールは、いつでもどこでも学習を進めることができ、効率的に語彙を増やすのに便利です。アプリには復習機能が組み込まれていることが多く、間違えがちな単語を繰り返し学ぶことができます。

・模擬試験を定期的に受ける
模擬試験を受けることで、本番の試験に近い環境での練習が可能となります。これは、試験のプレッシャーや時間管理に慣れるために有効です。模擬試験を通じて、自分の強みと弱点を明確に把握し、試験当日に向けて必要なスキルを磨くことができます。
また、実際の試験形式や問題タイプに慣れておくことで不安を減らし、自信を持って試験に臨むことが可能です。

過去問や模擬試験で試験に慣れる

TOEIC公式問題集や模擬試験を利用し、試験形式に慣れることができます。過去問を解いたり、模擬試験を受けたりする際は、下記のポイントを意識してみましょう。

・試験時間を意識し、解答する練習をする
TOEICでは、各セクションの時間管理も重要なスキルです。実際の試験で焦らないように、時間を計りながら問題を解く練習をすることをおすすめします。

・苦手なセクションや問題形式を分析する
自分がTOEICのどのパートで点数を落としているかを把握します。それにより苦手なセクションを絞り込めば、そのパートを重点的に練習できるでしょう。

プロフェッショナルのサポートを受ける

TOEICの学習で独学に限界を感じた場合、プロフェッショナルのサポートを受けることも有効な手段です。プロフェッショナルのサポートには、下記のようなものがあります。

・英会話スクールやオンライン英会話のレッスンを受講する
英会話講師とのコミュニケーションを通じて、リスニング力やスピーキング力を向上させることができます。このアプローチでは、直接的なフィードバックを受けることが可能で、特に苦手なセクションに対する具体的な指導を受けることが可能です。さらに、ビジネス英語に特化したコースを選択することで、職場で直面する実際の状況や専門用語への対応力も強化できるでしょう。

・TOEIC対策講座に参加し、専門的なアドバイスをもらう
TOEIC対策講座に参加し、専門の講師からのアドバイスを受けることで、効率的に点数を伸ばすことが可能です。これらの講座では、一般的に模擬試験が実施され、その結果にもとづいて詳細なフィードバックを受けることができます。

>>自分に合った英会話スクールはどれ?種類と選び方を解説

効率的な勉強法を継続して、TOEICでハイスコアを目指そう

TOEICでハイスコアを目指すためには、まず現在の自分の英語力を把握し、それに応じた具体的な目標スコアを設定することが大切です。また、リスニングとリーディング、それぞれのセクションの形式や問題の種類を理解し、それにもとづいた効果的な学習計画を立てます。
さらに、模擬試験を活用したり、TOEIC対策に精通した講師やコーチのサポートを受けたりすれば、自分の弱点を把握し、学習方法を改善することが可能です。

TOEICでハイスコアを獲得するためには、計画的な学習と日々の努力がカギとなります。自分に合った勉強法を見つけて継続することで、目標としているスコアに近づくことができるでしょう。

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