TOEFL対策は何をしたらいい?ハイスコアを取る勉強法を解説
本記事では、インターネットで受験するTOEFL iBT(Internet-Based Test)の基本情報から効果的な勉強法、学習計画の立て方、モチベーションを維持する方法までを詳しく解説します。
目次
TOEFLは海外の大学・大学院で必要な英語力を測定するための試験
TOEFLには、TOEFL iBT(Internet-Based Test)、TOEFL ITP(Institutional Testing Program)、TOEFL Junior、TOEFL Primaryなどの種類があります。
本記事では、海外の大学や大学院の入学審査に広く認められているTOEFL iBTについて紹介していきます。
TOEFL iBTはインターネットで受験できる
受験料は地域によって異なりますが、一般的には150〜250米ドル程度です。
日本で受験する場合のTOEFL iBTの受験料は、通常時で245米ドル(※)、2024年6〜9月は199米ドル、通常締め切り以降は手数料として40米ドルが加算されます。
※1米ドル=160円で換算すると39,200円
TOEICとTOEFLの違い
TOEIC(Test of English for International Communication)は、ビジネスシーンや日常会話でのコミュニケーション能力を測る試験であるのに対して、TOEFLは学術的な英語力を測定する試験です。
TOEICはビジネス環境での英語力を評価するため、企業での採用や昇進の判断材料として活用されます。
一方、TOEFLは学術的な内容に特化し、英語圏の大学や大学院で通用する英語能力を評価するための試験です。そのため、大学や大学院の高度な学術用語や複雑な文章構造に対応する力が求められます。
>>TOEICスコアは就活に影響する?スコアの目安とアピール方法を解説
TOEFL iBTを構成する4つのセクション
TOEFL iBTの各セクションは30点満点で、総合スコアは120点満点です。
取得した点数に応じて、リーディング、リスニングは初級から上級までの4段階、スピーキング、ライティングは基礎から上級までの5段階に分けられ、そのセクションにおける受験者の英語力のレベルが評価されます。
リーディング(Reading)
文章は大学の教科書や新聞に載っているようなアカデミックな内容で、人文系分野、社会科学系分野のほかに、自然科学系分野の記事も英語で読みこなす能力を求められます。
リスニング(Listening)
スピーキング(Speaking)
ライティング(Writing)
TOEFL iBTを受験するメリット
TOEFL iBTは、英語圏の大学1〜2年生が学ぶ一般教養レベルの内容をカバーし、理系・文系問わず多様なトピックが取り上げられます。そのため、TOEFL iBTの勉強を続けることで、海外の大学や大学院で必要とされる英語力を養うことが可能です。
ここでは、英語学習のモチベーションにもつながる、TOEFL iBTを受験するメリットを紹介します。
世界中で認知されている
アメリカ合衆国に本拠を置く非営利テスト開発機関のETS(Educational Testing Service)が運営しているため、どの国でも有効な英語力の証明となります。
海外の大学や大学院入試時に有利
さらに、TOEFLスコアは企業の採用や昇進の基準として活用されることもあり、キャリアの向上にも役立ちます。
英語のスキルバランスを評価できる
そのためには、どのセクションが得意でどのセクションが苦手かを明確にし、学習の重点をどこに置くべきかを判断します。
このアプローチにより、英語力全体を均等に向上させるための学習計画を立てることが可能です。
TOEFL iBTの受験はハードルが高いといわれる理由
ここでは、TOEFL iBTを受験するハードルが高いといわれている理由について解説します。
受験料が高い
満足のいくスコアを獲得するために複数回受験するとなると、TOEFL iBTの受験料が大きな負担となります。
※1米ドル=160円で換算すると39,200円
試験の難度が高い
また、各セクションには厳しい時間制限が設けられており、試験の内容が難しく量も多いため、慣れていない受験者は思うように進めるのが難しいかもしれません。スピーキングとライティングでは論理的で一貫した自分自身の意見も求められます。
語彙の豊富さ、文法の正確さ、論理的な展開などが評価されるため、高スコアを獲得するには十分な準備が必要です。
試験勉強のモチベーション維持が難しい
苦手分野を見つけて克服するためには、多くの時間と努力が必要です。そのため、TOEFL iBTの受験の勉強のモチベーションを維持するのが難しいと感じる人も少なくありません。
>>英語学習はモチベーションの維持がポイント!続けるためのコツとは?
スコアに有効期限がある
有効期限が過ぎると再度受験が必要になるため、TOEFL iBTのスコア提出が必要なタイミングを見越して早めに準備を始めることで、再受験のリスクを減らすことができます。
TOEFLの平均スコアについては、下記の記事をご覧ください。
TOEFL iBTの効果的な勉強法
ここでは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング各セクションの効果的な勉強法を紹介します。
リーディング:幅広い語彙力、正確な読解力が必要
・語彙力強化
頻出単語リストを使って語彙を強化することは効果的です。また、TOEFL頻出単語リスト、フラッシュカードを活用することで、単語の意味や用法を効率的に覚えることができます。
・読解力強化
リーディングセクションでは、長文を短時間で正確に理解する能力が求められます。英字新聞や雑誌の記事などの文章を日常的に読み、要約の習慣をつけるのが有効です。
リスニング:講義や会話の内容を聴解する力が必要
・聴解力強化
聴解力強化には、ネイティブスピーカーの音声を聞きながら、少し遅れて同じ内容を繰り返して発音するシャドーイングや、音声を一時停止しながら聞き取った内容を書き取るディクテーションが効果的です。
>>英語のシャドーイングとは?上達に結び付く正しいやり方を解説
スピーキング:流ちょうで正確な英会話力が必要
・発音の正確さを強化
英語には日本語にない音が多く含まれているため、発音練習が重要です。発音練習に役立つツールやアプリを活用することで、効率的に練習ができます。
また、ネイティブスピーカーの発音を繰り返し聞き、まねをすることで、自然な発音を身につけられるでしょう。オンライン英会話レッスンで、会話の練習を行うのもおすすめです。
ライティング:論理的で正確な英作文力が必要
この練習には、さまざまなトピックについてエッセイを書くことが含まれます。エッセイでは、自分の明確な主張を設定し、適切な例や根拠を用いてその主張を裏付けます。時間内に質の高いエッセイを完成させる能力を養うことが大切です。
・英作文力を強化
最初にハイスコアの模範エッセイを読み、構成や表現方法を学びます。これにより、自分のエッセイに取り入れるべきポイントが明確になります。
また、毎週1〜2本のエッセイを書く練習を行い、できればフィードバックを受けて改善点を明確にしましょう。時間を計りながら書くことで、試験本番の時間管理スキルも向上します。
TOEFL iBTの学習計画の立て方
学習スケジュールを作成する
毎日の勉強時間は、具体的に組むことが大切です。ポイントは、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの各セクションをバランス良く学習すること。毎日異なるセクションに焦点をあてることで、英語力をバランス良く向上させることができます。
なお、スケジュールは定期的に見直すようにしましょう。特に弱点や改善点が見つかった場合、その部分を重点的に強化するための時間を設けることが大切です。
週ごとに目標を設定する
・月曜日
朝(7:00〜7:30) リスニング練習(ポッドキャストを聞く)
昼休み(12:00〜12:30) 単語学習(新しい単語を10個覚える)
夜(19:00〜20:00) スピーキング練習(オンライン英会話レッスン)
・火曜日
朝(7:00〜7:30) リーディング練習(ニュース記事を読む)
昼休み(12:00〜12:30) 文法練習(文法問題を解く)
夜(19:00〜20:00) シャドーイング(TED Talkを使用)
・水曜日
朝(7:00〜7:30) リスニング練習(映画の一場面を聞く)
昼休み(12:00〜12:30) フレーズ学習(実用的なフレーズを覚える)
夜(19:00〜20:00) スピーキング練習(友人もしくは英語教師と英語で会話)
・木曜日
朝(7:00〜7:30) リーディング練習(短編小説を読む)
昼休み(12:00〜12:30) ライティング練習(短いエッセイを書く)
夜(19:00〜20:00) シャドーイング(YouTubeのスピーチ動画を使用)
・金曜日
朝(7:00〜7:30) リスニング練習(ニュースを聞く)
昼休み(12:00〜12:30) 単語復習(今週覚えた単語を復習)
夜(19:00〜20:00) スピーキング練習(オンラインディスカッションに参加)
・土曜日
朝(9:00〜10:00) リーディング練習(雑誌の記事を読む)
午後(14:00〜15:00) ライティング練習(週のまとめとしてエッセイを書く)
夜(18:00〜19:00) 発音練習(発音アプリを使用)
・日曜日
朝(9:00〜10:00) リスニング練習(ドキュメンタリーを聞く)
午後(14:00〜15:00) フリートーク練習(オンライン英会話レッスン)
夜(18:00〜19:00) 週の振り返り(進捗確認と来週の計画作成)
定期的に模試を受ける
模擬試験を繰り返し受けることで、特定のセクションや問題形式に対する苦手意識を克服することも可能です。
TOEFL iBTのモチベーションを維持するには?
ここでは、TOEFL iBTの受験のモチベーションを維持するための方法をご紹介します。
長期目標を設定する
自分の目標や夢を視覚化するためのビジョンボードを作成して、日々の学習のモチベーションを高めるのも良い方法です。
>>英語を学ぶ10大メリットを紹介!英語学習のポイントも解説
スタディグループを活用する
リアルの場で仲間がいれば、さらにモチベーションがアップするでしょう。
ポジティブな学習環境を構築する
また、長時間の学習には適度な休憩が必要なもの。25分間の学習と5分間の休憩を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」を利用するのも効果的といわれています。
進捗状況を記録し評価する
例えば、模擬試験のスコア推移をグラフにすると、自分の成長を確認しやすくなります。記録と評価によって達成感を得ることができるのがポイントです。
TOEFL iBTで高スコアを目指すには、効果的な学習がポイント
自分に合った学習計画を立て、着実に実行することで、TOEFL iBTでのハイスコア達成を目指しましょう。
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