英語のリスニングは映画で上達!おすすめ作品と効果的な勉強法
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本記事では、映画を活用した英語リスニングの勉強法のメリットや具体的な活用方法のほか、効果的な学習のコツについて解説します。
監修者福田 美智江
MCA達成&成功コーチング 代表 講師/コーチ
17歳まで海外で生活。小学校はポルトガル語教育、中学校は日本語教育、高校は英語教育を受ける。15年間英会話教室を主宰した後、2012年にMCAを設立。
目次
英語リスニングに映画を使うメリット
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映画にはさまざまな人物が登場し、年齢や職業、出身地によって話し方やアクセントも異なるため、多様な英語に触れることができます。また、実際のシーンを通じて単語の使い方を学べるので、文脈に応じた自然な表現が身に付きやすいでしょう。
さらに、好きな作品を楽しみながら学習できるため、モチベーションを維持しやすい点も大きな魅力です。ここでは、映画を活用するメリットを4つの観点から詳しく解説します。
ネイティブのリアルな発音や日常会話を学べる
また、映画にはその国や地域の文化や社会背景が反映されています。英語を学ぶだけでなく、文化的な理解を深めることができるため、実際のコミュニケーションで役立つ知識を得られるのも特長です。
単語やフレーズの細かいニュアンスを文脈から理解できる
映像や登場人物の表情、行動が手掛かりとなり、聞き取れなかった単語の意味を推測することが可能です。
楽しみながらモチベーションを維持して学習できる
興味のあるジャンルや好きな俳優の映画を選べば、長時間の視聴も苦にならず、学習のモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
印象的なシーンと共に記憶に残りやすい
また、お気に入りのシーンを何度も繰り返し見ることで、会話のフレーズをマスターしやすくなります。好きな俳優のセリフを覚えようとする意欲が、学習効果をさらに高めてくれるでしょう。
このように、ストーリーの流れや感動と結び付けて英語を学べる点は、映画ならではの大きなメリットといえます。
映画を使った英語リスニングの手順
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ステップ1:日本語吹き替え版でストーリーの大枠を把握する
あらかじめストーリーを知っておくことで、その後の英語学習における理解度が大きく向上します。登場人物の関係性や物語の流れを把握した状態で英語音声を聞くと、セリフの意味を推測しやすくなるためです。
ステップ2:英語音声・日本語字幕で内容を深く理解する
この段階では、耳から聞こえてくるネイティブの発音を聞くことに重点を置きましょう。全部が聞き取れなくても問題ありません。日本語字幕で意味を確認しながら、英語の音に耳を慣らしていくことが目的です。
気になる表現があっても、まずは最後まで通して見ることをおすすめします。
ステップ3:英語音声・英語字幕で単語と音を一致させる
日本語字幕のときよりも会話のフレーズを視覚的に捉えやすくなり、語彙力の向上も期待できるでしょう。もし知らない単語やフレーズが大半を占める場合は、自分のレベルに合っていない可能性があるため、別の映画への変更を検討しましょう。
映画によっては日本語訳付きのスクリプト本も販売されています。事前に音読しておくと、ネイティブのスピードにもついていきやすくなるでしょう。
ステップ4:英語音声・字幕なしでリスニング力を試す
すべてを聞き取ろうとせず、少しずつ理解できる部分を増やしていく姿勢が大切です。聞き取れない箇所があれば、前のステップに戻って英語字幕で確認しても構いません。
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し挑戦することで徐々に慣れていくはずです。この方法は、実際の英語の会話環境に近づくため、リスニング力の大幅な向上に役立ちます。
映画を使った効果的な英語リスニングの勉強法
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字幕を上手に活用することで、映画を見ながら英語力を効果的に向上させることができるでしょう。
聞き取れない部分は再生速度を調整して繰り返し聞く
再生速度をゆっくりにしても聞き取れない場合は、リエゾン(音の繋がり)などの音声変化に関する知識が不足している可能性があります。繰り返し聞くことで、こうした発音のルールに気づくきっかけにもなるでしょう。
セリフを真似して発音する「シャドーイング」を行う
発音練習をおこなう際は、イントネーションやアクセントを真似することを意識しましょう。セリフの真似をすることで、ネイティブに近い発音を身に付けられます。リスニング力の向上だけでなく、スピーキング力の強化にもつながるでしょう。
わからない単語や気になったフレーズをメモする
おすすめなのは、移動時間に見返せるものに書き留めて、スキマ時間に復習する方法です。これにより単語や表現の定着につながります。また、映画のスクリプトを活用すれば、気になったフレーズを効率的にメモできるでしょう。
覚えたフレーズを実際にアウトプットして使ってみる
セリフを覚えたら、登場人物になりきって感情を込めて発話することも効果的です。頭の中だけで終わらせず、実際に口に出して使うことが大切です。こうした練習を積むことで、ネイティブとの会話でも英語が自然に出てくるようになるでしょう。
聞き取ったセリフを書き起こす「ディクテーション」を行う
映画全体をディクテーションするのは難しいため、10秒から20秒程度で区切って取り組むと良いでしょう。好きな映画や動画で英語を学べるアプリや、AIによる添削も受けられるアプリなどもあります。
こうしたツールを活用してディクテーションをおこない、効率的にリスニング力を高めましょう。
英語リスニングに使う映画選びのポイント
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ここでは、英語リスニングに使う映画選びのポイントをまとめました。
自分の英語レベルに合った難易度の作品を選ぶ
あらすじや予告動画などを参考に、現状の英語力でも理解できそうな作品かを見極めましょう。初心者の場合は、子供向けのアニメやストーリーがシンプルな作品から始めることをおすすめします。ディズニー映画やジブリ作品は難しい英語を使わないため、学習しやすいジャンルです。
興味があり何度も繰り返し見たくなる作品を選ぶ
自分の好きなジャンルや、お気に入りの俳優が出演している作品を選ぶと、学習意欲の向上にもつながるでしょう。ハッピーエンドの作品やミュージカル映画など、繰り返し見ても楽しめるものがおすすめです。
日常会話が多く使われているジャンルを選ぶ
一方、SF系やアクション系、ミステリー系などは専門用語が出てきたり、展開が早すぎたりするため、英語学習の観点からはあまりおすすめできません。また、スラングが多すぎる作品も初心者には不向きです。
さらに、登場人物の話し方にも注目してみましょう。カジュアルな話し方か、洗練されたビジネス向きの話し方かなど、自分が目指す英語のスタイルに近い作品を選ぶことも大切です。
日本語字幕と英語字幕の両方が使えるものを選ぶ
動画配信サービスでは、NetflixやHulu、Disney+などが英語字幕表示機能を備えています。DVDやブルーレイの場合は、購入前にパッケージで英語字幕の有無を確認しておきましょう。
英語リスニング初心者におすすめの映画
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トイ・ストーリー(Toy Story)
<初心者におすすめの理由>
「トイ・ストーリー」の英語のレベルは、多くのアニメーション映画と同様に、比較的シンプルでわかりやすい英語です。子供向けに制作されているので、セリフの語彙や文法は日常的で、ゆっくりとした明瞭な発音が初心者にも理解しやすいでしょう。
アナと雪の女王(Frozen)
<初心者におすすめの理由>
音楽が大きな要素となっている本作では、「Let It Go」などの名曲が登場します。歌詞を通じて自然な英語表現を学べるのが魅力。「トイ・ストーリー」と同様に、セリフの語彙や文法も比較的シンプルで理解しやすいものです。
ホーム・アローン(Home Alone)
8歳の少年ケビンが、クリスマスに家族旅行で置き去りにされ、一人で留守番をすることになります。泥棒たちから家を守るために奮闘するコメディ映画です。
<初心者におすすめの理由>
「ホーム・アローン」で使われる語彙や文法は日常会話にもとづいており、特に複雑な表現は少ないです。それぞれのセリフがはっきりと発音されており、リスニングの練習に適しています。また、ユーモラスなシーンが多く、楽しみながら英語を学べます。
となりのトトロ(My Neighbor Totoro)
<初心者におすすめの理由>
日本の有名な映画なので、多くの人がすでにストーリーを知っており、内容理解が容易な点が強みといえます。また、中学1年生で習う英単語を知っているだけで約70%のセリフがわかるという初級レベルの作品です。小さい子に話しかける優しい言葉が多く使われているため、英語初心者でも取り組みやすいでしょう。
魔女の宅急便(Kiki's Delivery Service)
<初心者におすすめの理由>
この映画で出てくる英語は中学1年生レベルの簡単なものが多く、英語を学習し始めた方にも最適です。成長物語として楽しめる内容のため、繰り返し視聴する学習にも向いています。
ハリー・ポッターと賢者の石(Harry Potter and the Philosopher's Stone)
<初心者におすすめの理由>
「ハリー・ポッターと賢者の石」は、魔法の世界観が魅力的で、楽しくリスニング学習を進められます。通常セリフは日常会話よりも少し遅めで、はっきりと話されるため、リスニングの練習には適しています。また、イギリス英語の発音や表現にふれることができるので、イギリス英語を学びたい人にもおすすめです。
ラ・ラ・ランド(La La Land)
<初心者におすすめの理由>
多くの歌とダンスが盛り込まれ、リズムに乗って英語を学ぶことが可能。感情豊かなセリフが多いのも特色です。映画のセリフは日常的な語彙を中心に構成されていますが、音楽や映画業界に関する専門用語やスラングも含まれています。
英語リスニング中級者におすすめの映画
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プリティ・ウーマン(Pretty Woman)
<中級者におすすめの理由>
「プリティ・ウーマン」は、日常会話が豊富に含まれているロマンティックコメディです。映画内の会話は日常的な語彙を中心に構成されており、特別な専門用語やスラングは少なめ。主な登場人物のセリフは自然なスピードで話されており、発音も明瞭で理解しやすいでしょう。現実的な恋愛の駆け引きや感情表現を学べます。
フォレスト・ガンプ 一期一会(Forrest Gump)
<中級者におすすめの理由>
フォレスト・ガンプは南部なまりがあり、ほかのキャラクターもさまざまなアクセントを持っています。発音自体は明瞭ですが、アクセントや速さに慣れる必要があります。感動的なストーリーとフォレストの独特の語り口調も魅力です。
ラブ・アクチュアリー(Love Actually)
<中級者におすすめの理由>
イギリス英語、アメリカ英語、ヨーロッパのアクセントなど、映画の登場人物が多様なアクセントで、自然なスピードで話します。イギリス英語のアクセントに慣れていない場合、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、クリアで理解しやすい発音が多いです。多様な英語のアクセントや表現が登場するので、リスニングの幅を広げることができます。
ノッティングヒルの恋人(Notting Hill)
<中級者におすすめの理由>
ウィリアムはイギリス英語、アナはアメリカ英語を話すため、アクセントの違いなどを学ぶことができます。感情的なシーンやユーモラスなシーンもあり、これらのニュアンスを理解することで英語力を向上させることが可能です。
インサイド・ヘッド(Inside Out)
<中級者におすすめの理由>
感情をテーマにしたユニークなストーリーで、日常的な語彙と比べてやや抽象的な表現が多く含まれますが、感情表現や心理学的な用語が学べます。ただし、全体的には子供向けに制作されているため、語彙は比較的シンプルで理解しやすいです。感情のキャラクターを通じて、感情の役割や影響を視覚的に理解することができます。
プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)
<中級者におすすめの理由>
面接や電話応対、上司への報告など、職場のあらゆるシーンで使える実践的な表現が網羅されています。また、丁寧ではっきりとした発音で聞き取りやすいため、日常会話とビジネス英語の両方を学びたい中級者に最適な作品です。
ターミナル(The Terminal)
<中級者におすすめの理由>
英語を全く話せない主人公が、空港関係者と交流しながら少しずつ英語を覚えていく過程が描かれています。学習者として共感しやすく、簡単な表現がたくさん出てくるため、英語習得のプロセスを追体験できる作品です。
幸せへのキセキ(We Bought a Zoo)
<中級者におすすめの理由>
家族間の会話や仕事でのやり取りなど、日常からビジネスまで幅広い表現が学べる点が魅力です。親が子に話しかける表現も多く登場するため、さまざまなシチュエーションの英語を習得したい中級者におすすめの作品といえます。
英語リスニング上級者におすすめの映画
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ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption)
<上級者におすすめの理由>
心理を描写する英語表現が多く含まれており、重厚なストーリーが魅力です。刑務所生活や法律に関する専門用語、時代背景に合わせた古風な表現やスラングが使われているため、語彙の難度がやや高くなっています。友情や希望のテーマが心に響きますが、これらの概念を理解するためには一定の語彙力と読解力が必要です。
セブン(Se7en)
<上級者におすすめの理由>
サスペンス映画特有の緊張感のある会話が多く、リスニングの難度が高いです。犯罪捜査や心理学に関連する専門用語が多く使用されており、シリアスなテーマを扱っているため語彙が高度で、暗く複雑な表現が多出します。
インセプション(Inception)
<上級者におすすめの理由>
「インセプション」は、複雑なプロットと専門用語が多く、SF要素と心理学的なテーマが融合したユニークな映画です。複雑な概念を説明するために高度な語彙が使われます。細かいディテールに注意を払う必要があるので、集中してリスニングを行う習慣が身に付きます。
ソーシャル・ネットワーク (The Social Network)
<上級者におすすめの理由>
早口の会話が多く、ビジネス英語やテクノロジー関連、法律に関する専門用語が頻繁に登場します。また、学術的な語彙や、スタートアップ文化に関連する表現が頻繁に出てきます。現代のビジネスシーンを学ぶのに最適な映画です。
マネー・ショート 華麗なる大逆転(The Big Short)
<上級者におすすめの理由>
本作では、金融業界や経済に関する専門用語が頻繁に使用されています。サブプライム住宅ローン危機を題材にしているため、複雑な金融用語や概念が多いのも特色です。現実の経済危機を背景にしているので、金融業界や経済に興味がある人には最適の映画でしょう。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(Catch Me If You Can)
<上級者におすすめの理由>
舞台は1960年代のアメリカで、日常英語に加えて職業に関連する専門的な表現やフォーマルな言い回しが多く登場します。会話スピードはやや速めですが、シーンごとの状況がわかりやすく、ビジネス英語や交渉フレーズを学びたい上級者の挑戦に適した作品です。
映画学習をサポートするおすすめのツール
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英語字幕対応の動画配信サービス(VOD)
また、自宅のPCで見た続きをスマホで視聴することも可能で、ダウンロード機能を使えば通信料を気にせず外出先でも学習できます。Huluでは英語字幕作品の検索機能もあり、効率的に作品を選べる点も魅力です。月額制で見放題のため、繰り返し視聴する学習スタイルに適しています。
映画リスニングアプリ
例えば、「Beelinguapp」や「EnglishCentral」といったアプリでは、字幕と音声を連動させてリスニング力を鍛えられます。
また、映画のセリフを聞いて書き取る練習ができるディクテーション機能があるアプリなら、正確なリスニング力の向上が期待できます。
映画を活用して英語のリスニング力を向上させよう
英語は日々の訓練が重要です。継続的に学習を続ければ、自然な英語表現が身に付きます。映画を活用して、英語リスニングのスキルアップを目指しましょう。
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英会話スクール オリコン顧客満足度ランキング
監修者福田 美智江
MCA達成&成功コーチング 代表 講師/コーチ
17歳まで海外で生活。小学校はポルトガル語教育、中学校は日本語教育、高校は英語教育を受ける。15年間英会話教室を主宰した後、2012年にMCAを設立。「MCA達成&成功コーチング」では、「世界に通用する才能を育てる」活動を行っている。
小学生〜社会人に「英会話コーチング」、リーダーに傾愛力®(人を理解し、サポートする力、そして、人を元気にする力を持っていること)講座やセッション、保育園・幼稚園・学校・教育委員会に研修を行なう。小学校のPTA会長歴あり。3人の子どもを持つ母親。5冊の著書がある。2025年に「社会文化功労賞」受賞。
ホームページ:https://www.mca-coach.com/