【早川幸治先生(6)】TOEIC人気講師が教えるスコアアップのコツ

TOEIC730点を目指す人のリスニング対策

 TOEICも600点を超えると中級レベル。よく「英語は読めるけど、聞くのが苦手…」という人がいるが、TOEICでは避けて通れないのが「リスニング(聞き取り)」だ。スコアップを目指すなら、落としたくないところ。

 リスニングで、効果的にスコアを獲得するにはどうしたらいいのか。TOEICの人気講師・早川幸治さんに730点を目指す人におすすめする「リスニング対策」を教えてもらった。

Vol.6:【730点目標者のリスニング】“諦めること”がスコア獲得のコツ

  • TOEIC730点を目指す人のリスニング対策

 TOEICでそこそこのスコアが取れるレベルになると、難易度の高い問題も解けるようになってくる。ただし、730点に到達するまでの道のりは険しい。いい意味での「諦める勇気」を持つことが大事だと、TOEIC熟練講師の早川幸治先生は中級受験者にエールを送る。

――リスニングテスト中に気をつけたいことはありますか?

早川幸治先生(以下、早川)聞けるものが増えた分、聞けなかった部分や聞き逃したものにこだわることが増えるかもしれません。その時に、「何だろう?」と悩むのではなく、その問題は諦めて先に進むことが大事です。“悩む”と言うことは、聞き取れていないので、そこで粘っても仕方がないからです。

 「難しい問題=点数が高い」わけではなく、100問あるうちどれだけ正解したかという「正解数」でスコアが決まります

 難しい問題を解けたとしても、簡単な問題でたくさんミスをすると、総合での正解数は上がらず、スコアもでない。すぐに答えが出ないということは、正解がわからないわけですから、潔く気持ちを切り替えて次の問題に取りかかりましょう。大切なことは、“正解を積み重ねること”です。

――【Part2】はリスニング問題ですね。“Mark your answer on your answer sheet.(答えを解答用紙にマークしてください)”と書かれ、短いセンテンスを聞いて、3つの返答候補から適切なものを選びます。攻略のポイントは?

早川【Part2】の「応答問題」は、耳だけが頼りのパートです。WhereやWhenなど、質問のポイントだけ聞き取れれば答えらえるものから、「コミュニケーションが成り立つ」という理由のみで正解となるものまで、幅広い難易度があります。簡単な問題はピンポイントで解きつつ、難しい問題には消去法も活用しながら解答することもテスト戦略のひとつです。

 文脈のない問題だからこそ、答えに迷うと、音声で流れた質問を思い出そうとして、それが足かせになってしまう。何よりももったいないのは悩みすぎて、次の問題を聞き逃してしまうことですから注意しましょう。
  • 早川幸治

【プロフィール】
早川幸治(はやかわ・こうじ)
ニックネームはJay。株式会社ラーニングコネクションズ代表取締役。これまで全国120社以上の企業、大学、高校で英語研修や授業を担当。著書はベストセラー「2カ月で攻略 TOEICテスト730点!」など多数。高校2年で英検4級に不合格から学習をスタート。TOEIC 990点(満点)、英検1級。プレゼンセミナーや、ルー大柴さんとトゥギャザー研修も実施中。
【Information】
■Twitterアカウント:@jay_toeic(外部リンク)
■ポッドキャスト:Jayの英語モチベーションブースター(外部リンク)
■メルマガ:ボキャブラリーブースター(外部リンク)あなたの話が動き出す プレゼンブースター(外部リンク)

(文:柏野裕美)
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