英会話を学ぶのに文法の勉強は必要?覚えておきたい基本文法を解説
しかし、英会話で自分の意見を伝え、相手の意図を掴むためには、文法の知識が必要です。ここでは、英会話を習得するために、押さえておきたい基本文法と、その勉強法について解説します。
英会話には文法が必要!
英語と日本語は文法がまったく異なるため、大人の日本語話者が自然に文法を理解できるようになる可能性は低いです。こういったことから、英語話者と英会話でコミュニケーションを取るためには、文法を学習し、理解できることが必要といえます。
>>大人のための英語勉強法とは?英語を話せるようになるポイントを解説
英会話を学ぶ上で押さえておきたい基本の5文型
基本5文型は英語の文章の型のことで、主語のS(Subject)、動詞のV(Verb)、目的語のO(Object)、補語のC(Complement)が大きな要素です。英語の文章はどれだけ複雑でも、5文型のどれかに分類できるとされています。「中学生のときに習ったけど、はっきり覚えていない」「よく理解できないままにしてしまった」などという人は、まず基本5文型をしっかり理解しましょう。
第1文型:SV
・The girl smiled.
(少女は微笑んだ)
・He goes to school.
(彼は学校に行く)
・We remember that.
(私たちはそれを覚えている)
注意したいのは、第1文型だからといって2語とは限らず、Vの後に修飾語であるM(modifier)が入ることがある点です。「動詞の後ろに単語があるから第1文型ではないのでは?」と疑問に思った場合は、「動詞の後ろの情報を削除しても文として成り立つか」と考えてみてください。例えば、「He goes to school」の場合、「to school」がなくても「He goes」だけで文としては成立します。
第2文型:SVC
・The girl is a student.
(少女は学生である)
・He looks happy.
(彼は幸せそうに見える)
・This curry tastes spicy.
(このカレーは辛い)
C(補語)がないと不完全になる点が第2文型の特徴です。例えば、「He looks happy.」は「He looks」だけでは何のことだかわかりません。前述のS(主語)=C(補語)という関係が成立しているということのほか、C(補語)がないと文として成立しないという点が、第2文型の特徴です。
第3文型:SVO
・The girl has a book.
(少女は本を持っている)
・He sent a letter.
(彼は手紙を送った)
・I bought a bag yesterday.
(私は昨日バッグを買った)
第3文型はS(主語)=O(目的語)とはなりません。第2文型と迷った場合は、動詞の後に続く言葉がS(主語)とイコールの関係なら第2文型、ならなければ第3文型と考えていいでしょう。
第4文型:SVOO
・The girl gave him a book.
(少女は彼に本をあげた)
・He promised her a gift.
(彼は彼女にプレゼントを約束した)
・We teach children basketball.
(私たちは子供たちにバスケットボールを教える)
第4文型は次に説明する第5文型と混同されやすいですが、ポイントとして2つのO(目的語)がイコールにならないという点があります。例えば、「The girl gave him a book.」では「gave」という他動詞の後に「him」と「a book」という2つの名詞が続きますが、「him ≠ a book」のため、第4文型であることがわかります。
第5文型:SVOC
・The girl calls him Bob.
(少女は彼をボブと呼んでいる)
・He made me happy.
(彼は私を幸せにした)
・My friend keeps her room clean.
(友人は部屋をきれいに保っている)
前述のように第5文型は第4文型と混同しやすいですが、O(目的語)=C(補語)になることが特徴です。例えば「The girl calls him Bob.」の場合、「him=Bob」という関係が成り立っています。
英会話を学ぶ上で押さえておきたい基本時制
日本語には基本的に「現在」と「過去」しかありませんが、英語の時制は12種類もあり、英語を勉強する人がつまずきやすいポイントといえるでしょう。12種類すべてを理解するのが理想ですが、英会話を習得するためには、まず基本時制とされる「現在形・過去形・未来形」を理解することが重要です。
現在形
・I eat breakfast every morning.
(私は毎朝朝食を食べる)
・The Earth revolves around the Sun.
(地球は太陽の周りを回っている)
なお、現在形の動詞は主語が三人称単数の肯定文のときのみ変化し、動詞の語尾にsを付けます。ただし、動詞の終わりが「s、ss、sh、ch、x、z」「子音+o」のときはes、動詞の終わりが「子音+y」のときはyをiに変えてesを付ける点に注意が必要です。
また、動詞には例外的に上記のような規則と関係なく、形自体が変わるものもあります。「have→has」などが有名ですが、数が少ないのでそのまま覚えてしまいましょう。
過去形
・He watched a movie last night.
(彼は昨夜映画を見た)
・We went to America last year.
(私たちは昨年アメリカに行った)
過去形の動詞は、「do→did」「eat→ate」「take→took」など、例外的に変化する不規則動詞が多いです。単語を覚える際は、変化形も同時に覚えるといいでしょう。
未来形
・We are going to play tennis next weekend.
(私達は来週末テニスをする予定だ)
・He will be a doctor.
(彼は医師になるだろう)
・I will save money and buy a car.
(私はお金を貯めて車を買うつもりだ)
文法を身につけるための勉強法
問題集を解いてみる
中学レベルの文法の知識があれば英会話はある程度可能と前述しましたが、英検(実用英語技能検定)3級が中学レベルなので、迷ったら英検3級程度の問題集を選んでみてください。
書いた文法を音読する
英会話の際に文法を意識する
>>自分に合った英会話スクールはどれ?種類と選び方を解説
英会話を習得するためにも文法を学ぼう
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