英語を話せるようになるには?話せない原因や必要な取り組みを解説

英語を話せるようになるには?話せない原因や必要な取り組みを解説

 英語を勉強している人の中には、「英語を話せるようになりたい」と考えている人も多いでしょう。練習を続けていても、なかなか話せるようにならないと感じている人もいるはずです。

 今回は、英語が話せるようにならない原因や、話せるようになるために必要な取り組みについて解説します。英語を話すために押さえておきたいポイントも紹介していますので、参考にしてください。

なぜ英語が話せない?

 初めに、なぜ英語が「話せない」という状態に陥ってしまうのか、主な原因を挙げていきましょう。

 原因は人によってさまざまですが、次に挙げる4つのうちいずれかに該当しているようなら、改善を図ることで英語を話せるようになる可能性はあります。

知識が不足している

 日本語でも知らない言葉は会話で使えないように、英語を話す際にも語彙力や文法の知識がなければ話すことはできません。外国語は母国語とは違い、幼少期から自然と身に付けてきたコミュニケーションの手段ではないため、話せるレベルまで引き上げるには一定以上の知識が必要です。

 例えば、考えたこと・思ったことを相手に伝えたい場合、瞬時に頭の中で文を組み立て、発話することになります。言いたいことを表現するために必要な単語が出てこなかったり、適切な文の構造が思い浮かばなかったりすれば、考えているうちに時間が過ぎ、相手との会話が成り立たなくなってしまいます。

 英語を話せるようになるには、基本的な語彙力や文法の知識が不可欠なのです。

失敗を恐れている

 英語を話すことによって失敗するのではないか、恥をかくのではないかといった思いも、英語を話すのをためらう原因になりがちです。例えば、完璧な話し方ができるまで一人で練習したいと考えていると、「練習が不十分なので話せない」「話さないので練習できない」という悪循環に陥ってしまいます。

 英語はあくまでもコミュニケーション手段のため、完璧な発音や表現で話す必要はありません。外国人が話す日本語が日本人とは異なっていてもコミュニケーションが成立するように、失敗を恐れず英語を使っていくことが大切です。

話す必要性がない

 英語を話す必要に迫られていないことも、英語が話せるようにならない原因のひとつです。日本で暮らし、日常生活の大半を日本人とだけ接している限り、英語を話さなくても仕事や生活に支障をきたすことはまずありません。どうしても英語を話さなくてはならない場面に遭遇しないことから、英語を使わない・話さない暮らし方がスタンダードになってしまうのです。

 英語が話せるようになりたいのであれば、英語を話さなくてはならない場面を意識的に作っていくことが大切です。英語をコミュニケーションツールとして使わざるをえない状況を、みずから設定する必要があります。

インプット過多になっている

 英語の勉強法がインプットに偏っており、アウトプットの機会が不足していることも話せない原因のひとつです。吸収する知識量を増やしても、学んだことを「使う」機会がなければなかなか定着しません。自転車の乗り方について本で知識を得たとしても、実際に乗って練習しなければ乗れるようにならないのと似ています。

 学んだことを実践で活用し、英語を使いながら覚えていく習慣を身に付けることが大切です。英語を話す場面は、必ずしも会話でなくても構いません。一人で勉強している際にも、実際に発音して話す練習を取り入れていくようにしましょう。

英語を話せるようになるために必要なこと

英語を話せるようになるために必要なこと

 英語を「話せる」とは、たとえ文法がわからなくても、単語の羅列であっても、話したいことを英語で伝えられる状態を指します。完璧ではなかったとしても、英語を話せるようになるにはどのようなことを実践していけばよいのでしょうか。特に重要度の高い取り組みについて解説します。

語彙力を強化する

 英語を話せるようになるには、まず語彙力を強化することが重要です。語彙力は英語を話すために必要とされるだけでなく、英語を聞き取る力を伸ばす上でも欠かせません。

 ネイティブは2万〜3万語の単語を知っているとされていますが、日常会話で実際に使っているのは3,000〜4,000語です。つまり、3,000〜4,000語がわかれば、日常会話に関してはコミュニケーションが成立するといえます。

 この単語数は、中学〜高校初級程度で習う数に匹敵します。主に中学までに習った英単語を復習し、意味と発音をセットで覚えていくことをおすすめします。

基礎的な文法を理解する

 英語をスムーズに話すには、基礎的な文法を理解しておくことも大切です。習得した英語の知識を素早く組み合わせられれば、英語を話せるようになっていくでしょう。具体的には、中学英語で習った文法を着実に身に付けるのが効果的です。

 基礎的な文法事項を覚え、基本的な構文に単語をあてはめて活用できるように練習していきます。その際、文法を数学の公式のように「型」として覚えるのではなく、文章表現として覚えていくのがコツです。

 それぞれの英語表現を使う場面と関連付け、実際に使える表現として覚えていくと実践的に活用しやすくなります。

適切な発音を覚える

 覚えた英語の表現を「伝わる」英語として話すには、適切な発音を覚えることが重要です。発音はネイティブの発音をまねることでも上達しますが、文字と発音を一致させるには、「フォニックス」を学んでおくことをおすすめします。

 フォニックスとは、発音とつづりの関係性にもとづく音声学習法のことです。実際に英語圏の子供が母国語を学ぶ際に活用している方法のため、フォニックスをマスターすることでつづりから発音を推測できるようになります。新たに単語を覚える際には、つづりと発音をセットで効率良く覚えられるはずです。

 また、単語の発音が文章中でどう変化するのかを理解するのも大切なポイントです。主な音声変化には次の5種類があります。

<英語の音声変化の種類>
連結(リンキング):2つの音がつながって聞こえる
同化(アシミレーション):2つの音がつながって別の音に変化する
脱落(リダクション):発音されない
ら行化:tが「ら行」に変化する
弱形:機能語(前置詞など)が弱く発音される

 こうした英語特有の音声変化を知っておくことで、英語が聞き取りやすくなるだけでなく、自分が話す際にもスムーズに発音しやすくなります。ネイティブの音声をまねしながら、聞き読み(文字を目で追いながら音声を聞くこと)やオーバーラッピング(英語の音声にぴったり重ねて発音する)などを繰り返すことで、自然な発音を習得してください。

英語を話さざるをえない環境を作る

 日常生活で英語を話す必要に迫られる場面が少ない・ほとんどない人は、英語を話さざるをえない環境を意図的に用意することをおすすめします。例えば、オンライン英会話を活用したり、英会話カフェを訪問したりすることで、英語にふれる機会を増やせます。

 英語を話す機会が増えるほど、英会話に対する苦手意識が薄らいでいくはずです。同時に、英語を話さなくてはコミュニケーションが成立しない状況を作ることで、英語を日本語にいったん置き換えて考える癖を修正する効果も期待できます。

 頻繁に海外旅行をしたり、ネイティブスピーカーの知り合いを作ったりするのが難しくても、オンライン英会話や英会話カフェを活用することで「英語を話さざるをえない環境」を用意することは可能です。

 オンライン英会話のランキングについては、下記の記事をご覧ください。
 ■【2024年】おすすめのオンライン英会話ランキング|オリコン顧客満足度

英語を話すために押さえておきたいポイント

英語を話すために押さえておきたいポイント

 どのような方法で英語を練習するにしても、共通して押さえておきたいポイントがあります。実際に英語を練習する際には、下記の2点を意識するようにしましょう。

積極的に話す

 英語を話すには語彙力や文法の知識も重要ですが、それらと同じくらい重要度が高いのが「積極性」です。たとえ知識面では問題ないレベルに達していたとしても、「自信がない」「間違えるのが怖い」といった感情を抱いているために、なかなか自分から英語を話そうとしない人が少なくありません。話そうとしないので自信が持てない、自信がないので話せないという悪循環に陥らないように注意してください。

 多少たどたどしくても、日本語を話せる外国人が言っていることがわかるように、初めから完璧な英語を話す必要はありません。多少間違えたり言葉に詰まったりしても、精一杯話そうとしていることは相手にも伝わります。不安・恥ずかしいという気持ちを払拭して、積極的に英語を話す姿勢で臨んでください。

楽しみながら学習する

 英語の学習は、できるだけ楽しみながら進めていくことが大切です。机に向かってひたすら参考書に向かうような勉強を続けていると、どうしても挫折しやすくなります。まずは自分が楽しいと思える勉強方法を見つけ継続することがポイントです。

 例えば、子供向けの海外アニメを観る、ゲーム感覚で取り組める英語学習アプリを隙間時間で活用するといった勉強法も有効です。会話がメインのオンライン英会話で気の合う講師が見つかれば、会話を楽しみながら英語を話す力を身に付けられます。

 勉強法を検討する際には、学習効果だけでなく「自分自身が楽しいと思えるかどうか」という判断軸も大切にしてください。

英語を話せるようになるには、使う機会を意識的に増やそう

 英語を話せるようになるには、英語を使う機会を意識的に増やしていくことが大切です。勉強して知識を習得してから話すのではなく、覚えたこと・学んだことを即座にアウトプットする習慣を身に付けましょう。今回ご紹介した勉強の進め方や押さえておきたいポイントを参考に、ぜひ英語を使う勉強法を取り入れてください。

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