英語を話せるようになるには?独学でできる勉強方法やポイント
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今回は、英語がなかなか話せるようにならない原因と、話せるようになるために必要な取り組みについて解説します。
さらに、英語を話せるようになるために押さえておきたいポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
監修者英語講師/英語学習コンサルタント 大島 さくら子
慶應義塾大学卒、Temple University Japan卒、学習院女子短期大学卒。イギリスOxford大学留学。講師歴約30年。各種企業や団体で、ビジネス英語研修を中心に幅広く講座を実施。
目次
英語を話せるようになるために必要なこと
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完璧である必要はないとしても、英語でコミュニケーションを取れるようになるにはどのようなことを実践していけばよいのでしょうか。
ここでは、特に重要度の高い以下4つの取り組みについて解説します。
・語彙力を強化する
・基礎的な文法を理解する
・適切な発音を覚える
・英語を話さざるをえない環境を作る
語彙力を強化する
語彙力があればあるほど、自分の思いや考えを表現しやすくなります。
また、聞き取りの際にも相手の意図をより正確に理解することができるようになります。
ネイティブスピーカーは2万〜3万語の単語を知っていると言われていますが、普段の会話で実際に使っているのは3,000〜4,000語だそうです。
つまり、この程度の語彙力があれば、日常的なコミュニケーションは十分に可能だといえます。
実はこの単語数は、中学〜高校初級レベルで学ぶ語彙とほぼ重なります。
なかでも中学で習った基本的な単語は、日常会話でひんぱんに使われます。
まずは、その語彙を復習し、意味と合わせて発音もきちんと確認しておくことをおすすめします。
基礎的な文法を理解する
特に、中学レベルの文法は〈主語+動詞+目的語〉のような文の基本的な構造をつかむうえで役に立ちます。
ただし、文法を「理解している」だけでは不十分で、実際にそれを使いこなせるようになるには、繰り返し練習し、無意識に口をついて出てくる状態を目指す必要があります。
つまり、文法は単なる知識ではなく、「使える表現」として身につけることが大切なのです。
基本的な文型であっても、それをどんな場面で使うのかを具体的にイメージしながら練習することで、実際の会話で自然に使えるようになります。
適切な発音を覚える
ネイティブスピーカーの発音をまねることは効果的ですが、文字と発音のつながりを理解するには、「フォニックス」を学ぶのがおすすめです。
フォニックスとは、英語の発音とつづりの関係性にもとづく音声学習法です。
英語圏の子どもたちが読み書きを習得する際にも活用されています。
フォニックスをマスターすることで、初めて見る単語でもつづりから発音を推測できるようになります。
新しい単語を覚えるときには、つづりと発音をセットで学ぶことで、効率よく記憶に定着させることができるでしょう。
また、単語の発音が文の中でどう変化するのかを知っておくのも大切です。代表的な音声変化には次の5種類があります。
・連結(リンキング)
単語と単語の音がつながって、ひと続きに聞こえる
・同化(アシミレーション)
隣り合う音が影響し合って別の音に変化する
・脱落(リダクション)
一部の音が発音されず、省略される
・ら行化
tが「ら行」のように聞こえる(特にアメリカ英語)
・弱形
機能語(前置詞や冠詞など)が弱くあいまいに発音される
それだけでなく、自分が話すときにもより自然でスムーズな発音ができるようになります。
ネイティブスピーカーの音声をまねしながら、聞き読み(文字を目で追いながら音声を聞くことで音とつづりの関係をつかむ)やオーバーラッピング(英語の音声にぴったり重ねて発音することで、リズムやイントネーションを体得する)などを何度も繰り返すことで、適切な発音が少しずつ身についていきます。
英語を話さざるをえない環境を作る
例えば、オンライン英会話スクールを活用したり、英会話カフェを訪問したりすることで、英語にふれる機会を増やすことができます。
英語を話す機会が増えるほど、英会話に対する苦手意識が薄れていきます。
さらに、英語を話さなければコミュニケーションが成立しないという状況に身を置くことで、日本語にいったん置き換えてから話す癖を見直すきっかけにもなります。
ひんぱんに海外旅行をしたり、ネイティブスピーカーの知り合いを作ったりすることは簡単ではありませんが、オンライン英会話スクールや英会話カフェを活用すれば、こうした「英語を話さざるをえない環境」を日常の中に取り入れることが可能です。
英語を独学で話せるようになるための勉強方法
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実際、独学には大きなメリットがあります。
例えば、費用を大幅に抑えられること、自分のペースで学習できること、そして時間と場所に縛られずに取り組めることなどが挙げられます。
ただし、効果的な独学を進めるためには、段階的なアプローチが重要です。
まず、英語を話せるようになるための基礎となる文法と語彙をしっかり身につけることが第一歩です。
その上で、発音練習やシャドーイングなどを通じて、実践的なスピーキング力を養っていきます。
次のステップとして、英語日記や音読練習を取り入れることでアウトプット力を強化します。
こうした学習を毎日の習慣にすることで英会話に対する抵抗感が薄れスピーキング力が着実に向上していくはずです。
以下では、こうした独学の各ステップについて、具体的な方法をご紹介します。
中学レベルの文法・語彙から始める
中学3年間で学ぶ現在形、過去形、疑問文、否定文などの基本的な文法と、約1,200語の基本語彙があれば、日常会話のほとんどを理解し、自分の言葉で表現することができます。
まず中学英語の参考書を1冊選び、音声付きの教材を使って文法と語彙を確実に身につけましょう。
音声を活用することで、正しい発音や語順の感覚も同時に養えます。
この段階ではすべてを完璧に覚えようとする必要はありません。
重要なのは、基本的な文の構造を理解し、英語の語順やリズムに慣れることです。
また、英語を日本語に訳してから理解する癖を避け、英語を英語のまま理解する練習を意識的に行うことで、スピーキング力の土台を築いていきます。
発音練習とシャドーイングをする
発音練習は段階的に進めることで、より効果的に習得できます。
まず母音や子音など、基本的な音の出し方を確認し、次に単語、そして文章へと練習の幅を広げていきましょう。
その後、音の連結や脱落といった英語特有の音の変化を学び、最終的にイントネーションやリズムにも意識を向けていきます。
口と舌の動きは図解などで視覚的に確認し、ネイティブスピーカーの発音と自分の発音を録音して比較することで、確かな上達が期待できます。
発音練習と並行して取り入れたいのが「シャドーイング」です。
これは、英語の音声を聞きながら、ほぼ同時に復唱するトレーニングで、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えることができます。
初めのうちは一文ずつ音声を止めて練習し、慣れてきたら追いかけ再生で行いましょう。
教材は、自分の趣味や仕事に関連するものを選ぶと、楽しみながら学習を継続しやすくなります。
英語日記や音読練習をする
英語日記は、自分の考えや日常の出来事を英語で表現する練習になり、文章構成力と語彙力の向上に効果的です。
毎日同じような内容になりがちな場合は、「昨日と同じ表現を使わない」といったルールを設けることで、言い換え表現や同義語のレパートリーを自然と増やすことができます。
一方、音読練習では、参考書や英語ニュース、コラムなどの文章を声に出して読むことで、正しいフレーズや語順が記憶に定着しやすくなります。
分からない単語や熟語などに出会ったら、その意味や使い方をしっかり確認することで新しい語彙も効率よく身につきます。
これらの練習は一人で取り組めるアウトプット方法として、スピーキング力の向上に直結します。
英語に触れる習慣をつける
学習を習慣化しておけば、「やる気があるからやる」のではなく、「やるのが当たり前」になります。
そのため、気分が乗らない日や忙しい日でも、無理なく学習を続けることができ、結果として英語力の向上につながります。
工夫次第で、日常生活の中で自然に英語に触れる機会を増やすことができます。
たとえば、スマホの言語設定を英語に変更すれば、日常的に使う機能や通知を英語で目にするようになります。
また、海外ドラマや映画を英語音声で視聴したり、通勤時間などに英語のポッドキャストやニュースを聞いたりすることで、リアルな英語表現やリスニング力を楽しく身につけることができます。
気分が乗らない日や疲れている日は、興味のある英語動画を見るだけでも十分です。
大切なのは、毎日少しでも英語に触れる習慣を続け、英語を日常の一部にすることです。
英語を話すために押さえておきたいポイント
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積極的に話す
実際、知識面では十分なレベルに達していても、「自信がない」「間違えるのが怖い」といった不安から、自分から話そうとしない人が少なくありません。
すると、「話さないので自信がつかない」「自信がないから話せない」という悪循環に陥ってしまいます。
しかし、英語は完璧でなくても問題ありません。
たとえば、日本語を話す外国人の文法や言葉のチョイスが間違っていても、通常、私たちは理解するように努力をします。
それと同じで、自分が多少間違えたり言葉に詰まったりしても、精一杯話そうとしていることは相手に必ず伝わります。
間違いを恐れず、不安・恥ずかしいという気持ちを手放して、まずは「話してみる」姿勢を大切にしてみてください。
積極的に英語を話すその姿勢こそが、英会話力を伸ばす最大の原動力になります。
楽しみながら学習する
机に向かってひたすら参考書に向かうような勉強だけでは、どうしても挫折しやすくなります。
自分が「これなら続けられそう」と思える勉強方法を見つけ、それを習慣にしていくことがポイントです。
たとえば、子ども向けの海外アニメを観たり、ゲーム感覚で取り組める英語学習アプリをスキマ時間に活用したりするのも効果的です。
また、会話がメインのオンライン英会話スクールで気の合う講師と出会えれば、会話そのものを楽しみながらスピーキング力を伸ばすことができます。
勉強法を検討する際には、「効果がありそうか」だけでなく「自分自身が楽しいと感じられるかどうか」も、ぜひ大切にしてください。
ゴールを設定する
目的がはっきりしていれば、学習のモチベーションを維持しやすくなり、途中で挫折するリスクを減らせます。
たとえば、「ネイティブスピーカーと自然に会話をしたい」「海外出張や会議で英語を使いたい」「海外旅行をもっと楽しみたい」といった具体的な目標を設定することで、学習の方向性が明確になります。
具体的には、「日常会話をマスターする」という長期目標があるなら、「3ヶ月で自己紹介ができるようになる」「半年で簡単な雑談ができるようになる」といった短期目標を設定すると、達成感を実感しながら前に進めます。
また、TOEICなどの英語の資格試験のスコアを活用したり、定期的に自己評価を行ったりすることで、進捗を客観的に確認することでき、学習の手ごたえをしっかり感じることができるでしょう。
インプットとアウトプットを繰り返す
インプットで得た知識をアウトプットで実際に使うことで記憶が定着し、さらにアウトプットを通じて見えてきた弱点を次のインプットで補強するという好循環が生まれます。
効果的なインプット方法には、英語の映画やニュースを視聴するリスニング、英語記事や書籍を読むリーディング、単語帳やアプリを使った語彙学習などがあります。
一方、アウトプット方法としては、英語日記を書く、独り言を英語で話す、音読をする、オンライン英会話レッスンを受けるなど、さまざまな手段があります。
理想的な学習サイクルは、「インプットで新しい表現を学び、それをすぐにアウトプットで使ってみる。そして、実践の中で気づいた課題を次のインプットで補う」といったように、インプットとアウトプットを交互に行うことで、英語力は確実に伸びていき来ます。
どちらか一方に偏らず、バランスよく取り組むことが、スピーキング力を高める鍵です。
英語を話せるようになるには、使う機会を意識的に増やそう
「知識を習得してから話す」のではなく、「覚えたことをすぐに使ってみる」というアウトプット重視の姿勢が上達への近道になります。
今回ご紹介した学習方法やポイントを参考に、ぜひ英語を実際に使うスタイルの勉強法を取り入れてみてください。
またオリコン顧客満足度ランキングでは、日本最大級の規模で調査を行い、「英会話スクール・教室の満足度ランキング」を発表しています。
スタッフやカリキュラム・教材、学習効果など、さまざまな視点のランキングを確認できますので、英会話スクールの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
監修者英語講師/英語学習コンサルタント 大島 さくら子
慶應義塾大学卒、Temple University Japan卒、学習院女子短期大学卒。イギリスOxford大学留学。講師歴約30年。各種企業や団体で、ビジネス英語研修を中心に幅広く講座を実施。
英語の4つの技能:Listening, Reading, Speaking, Writingすべてをバランスよく伸ばし、英語の総合力をアップさせていくことを、常に目指す。英文ビジネスe-mailの書き方、電話応対、会議で使える英語などの各スキルに特化した講座だけでなく、一般英会話、海外のニュースやインタビューの英語から学ぶ講座も人気。
『知的な英語ネイティブが日常会話で使う表現』『シーン別本当に使える実践ビジネス英会話』など著書16冊。
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