英会話は何歳から始めるべき? ベストな時期と継続するポイントを解説

英会話は何歳から始めるべき?ベストな時期と継続するポイントを解説

 グローバル化が進む中、将来の選択肢を広げるためにも子供に英語力を身に付けてほしいと考える人も多いのではないでしょうか。しかし、何歳から英会話学習を始めるべきか、幼少期から英会話を学ぶことでどのようなメリットがあるのか、気になるところです。

 今回は、英会話を学び始めるのに適した年齢や、幼少期から英語を学ぶメリットについてわかりやすく解説します。英語学習を幼少期からスタートする場合の注意点にもふれていますので、ぜひ参考にしてください。

英会話は0〜6歳からのスタートが理想

 英会話に親しむという意味では、早く始めるに越したことはありません。子供が0〜6歳頃から英語を身近なものと認識していくことで、英語への苦手意識や、英語が特別ものという意識を抱きにくくなるためです。

 ただし、英語を「話せる」レベルを目指す学習に関しては、7歳頃からが効果的といわれています。多くの場合、7歳前後からひとつのことにじっくりと集中して取り組み、学習する能力が身に付いてくるとされているからです。そのため、7歳までを目安に、子供が「英語は身近なもの」「英語を聞いたり英語で歌を歌ったりするのはごく自然なこと」といった意識を持てるようにしましょう。

 6歳までに英語を身近な環境で取り入れて関心を持たせ、7歳あたりから本格的に学ばせていくのがおすすめです。

>>英語を学ぶ10大メリットを紹介!英語学習のポイントも解説

年齢で変わる英会話学習の意味

 幼い子供は1年ごとの成長が著しく、その時々で習い事をする意味が変わってきます。ここでは、年齢を「0〜3歳」「4〜6歳」に分けて、英語学習の意味と進め方について解説します。

0〜3歳の英会話学習

 0〜3歳の乳幼児にとって、目に映るもの・ふれるものすべてが学びの対象です。ここでの「学び」とは、子供が物事を「習う」「身に付ける」のとは違い、「慣れる」「親しむ」に近いと捉えてください。

 英語についても同様に、「習う」「身に付ける」ではなく、英語に違和感を抱かせないように「慣れる」「親しむ」ことが大切になります。

 そのためには、子供にとって身の回りに英語がある環境が当たり前のものとなるよう、英語の歌やアニメ、塗り絵など、遊びを通じて生活に英語を取り入れていく工夫が必要です。

4〜6歳の英会話学習

 4〜6歳も、基本的には「英語は身近にあるもの」「英語は楽しいもの」と認識してもらうことが重要です。この段階で英語は難しいものと思い込んでしまうと、成長してから英語を受け付かなくなってしまうおそれがあります。

 また、4〜6歳では、慣れ親しんだ英語を上手に話すことがあるかもしれません。子供の英語に対する興味を見極め、英語のライティングやリスニングの学習を進めてみる時期でもあります。

幼少期から英会話を学ぶメリット

幼少期から英会話を学ぶメリット

 幼少期から英会話学習を始めることで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。幼少期だからこそ得られる主なメリットは下記のとおりです。

英語への抵抗感を減らすことができる

 幼少期に英語が身近な存在となることで、英語への抵抗感を減らすことができるのは大きなメリットです。大人になってから英会話学習を始めると、習得の難しさや発音することへの恥ずかしさを感じるケースは少なくありません。大人の場合、こうした抵抗感を払拭することから始める必要があるため、英会話学習に対するハードルが高くなってしまいます。

 一方、幼少期から身の回りにあったものや慣れ親しんできた環境は、大人になってからも抵抗なく受け入れやすい傾向があります。英語を聞いたり話したりするのは特別なことではなく、ごく自然なコミュニケーション手段と捉える感覚を身に付けられるでしょう。

英語耳や英語脳が身に付く

 「英語耳」や「英語脳」が身に付くことも、幼少期から英語に親しんでおくメリットです。

 「英語耳」とは、日本語にない英語特有のリズムや音声変化、イントネーションを理解する能力のことです。日本語と英語の発音にはさまざまな違いがあるため、日本語の発音に慣れている大人は「日本語とは異なる言語」として学び直さなくてはなりません。

 一方、幼少期には日本語特有の発音や会話のやりとりが固まりきっていないため、英語の発音を自然体で受け入れやすいのです。

 また、英語力を伸ばすには、日本語を介さずに英語を英語のまま解釈する、「英語脳」を構築することが重要といわれています。大人になってから英語脳を構築するには、一定量のトレーニングをこなさなくてはなりません。日本語と英語が併存する環境で育てていくことで、英語を英語のまま理解する思考を築きやすくなります。

学習時間を確保しやすい

 幼少期は大人に比べると多くの時間を確保しやすいため、英語に慣れ親しむ時間を取りやすいというメリットもあります。成長してから英会話を学ぼうとすると、学校や仕事の合間を縫って学習のための時間を確保しなくてはなりません。子供のうちから少しずつ英会話学習を始めておくことで、英語に接してきた総時間数を早い段階から積み上げられます。

 実際、小学校入学以降は学校で宿題が出されたり、習い事を始めたりと、忙しくなっていくケースは少なくありません。学習時間を無理なく確保できるという意味でも、早い段階から英語にふれていくことをおすすめします。

異文化に適応する力が身に付きやすい

 異文化に適応する力が身に付きやすいことも、幼少期から英語を学んでおくメリットです。幼い頃に英語に接する経験を通じて、世界には日本だけでなくさまざまな文化があることを自然と理解できるようになります。異文化への理解を深めておくことは、これからの時代を生きていく子供にとって欠かせない要素といえるでしょう。

幼少期から英会話学習をスタートするときの注意点

 幼少期から英会話学習を始めることには多くのメリットがある反面、注意しておきたいポイントもあります。早い段階から英会話を学ぶことがかえって逆効果にならないよう、下記の3点には十分気を配ってください。

あくまで楽しむことをモットーにする

 早い段階から英語にふれるなら、英語を「楽しむ」ことを最優先する必要があります。英語に対してネガティブな印象を抱くと、後々英語に苦手意識を持ったり、かえって英語を特別視したりする原因にもなりかねません。強制はせずに、楽しく学んでもらうことをモットーにしましょう。

ネイティブスピーカーの発音にふれさせる

 幼少期からネイティブスピーカーの発音にふれていくことで、聞き取りや発音がより自然にできるようになります。例えば、「L」と「R」の違いや「F」と「H」の違いなど、日本語にはない発音を区別しやすくなる効果が期待できます。

 なお、子供にとって読みやすいからといって、カタカナで英語の発音を表記することはおすすめできません。カタカナ表記は、あくまでも英語の発音を日本語の発音に置き換えて表したものです。

 幼少期から英語にふれていくのであれば、文字よりも音から覚えられるよう、ネイティブスピーカーの発音を自然に身に付けられる環境を整えましょう。

継続して英語にふれさせる

 幼少期だけでなく、小学校へ入学した後も継続的に英語にふれさせることにより、早い段階から英語を学んできた効果が高まります。

 継続して英語にふれていくには、子供自身が英語を楽しみながら学べるかどうかが重要なポイントです。決して無理強いせず、子供が楽しみながら学んでいるかに気を配りながら、英語にふれる機会を設けてみてください。

>>英語学習はモチベーションの維持がポイント!続けるためのコツとは?

幼少期から英会話を学ぶ方法

幼少期から英会話を学ぶ方法

 幼少期から無理なく英語にふれていくには、どのような学習方法を選べばいいのでしょうか。ここでは、学習方法の一例をご紹介します。

英語のアニメや子供番組を見る

 英語のアニメや子供番組を見ることは、自然な形で英語に触れられる学習方法としておすすめです。アニメのストーリーや、子供番組でのかけ合いなどを楽しみながら英語に親しめます。

 ただし、子供が内容に興味を持ち、楽しいと感じているかどうかを気に掛ける必要があります。視聴を強制したり、英語で見なければいけないといったルールを設けたりするのはおすすめできません。子供自身が英語のアニメや子供番組を好きになり、自分から見たいと言うようになるのが理想です。

英会話スクールに通う

 4〜6歳頃になると、少しずつ学習能力や集中力が身に付いていきます。英語で歌ったり、歌に合わせて踊ったりするのが好きな子であれば、英会話スクールのレッスンを取り入れていく方法もあるでしょう。0歳からの英会話スクールでは、英語での絵本の読み聞かせや歌遊びを通して、外国人講師とのふれ合いを楽しめます。

 英会話スクールは、年齢や習熟度に合わせてコースを選べるので、楽しみながら無理なく英語を学べることがメリットです。また、ネイティブスピーカーの発音にふれられるため、英語耳を作るための土台としても効果が期待できます。

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英会話学習は、何歳からでも楽しいと感じられる経験を重ねていくことが大切

 幼少期から英語にふれておくことで、成長してからも英語に抵抗なく親しめる確率が高まります。そのためには、子供自身が英語を「楽しい」と感じ、無理なく英語に親しめる環境を提供していくことが大切です。

 今回ご紹介した学習方法や注意点を参考に、子供にとって「英語は楽しい」「英語が好き」と感じられる環境をつくりましょう。

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