英会話学習は何から始める?効果的な方法と失敗するケースを解説

英会話学習は何から始める?効果的な方法と失敗するケースを解説

 英会話の勉強を始めたいと考えている人の中には、何から始めるべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。英会話を習得するノウハウや教材は数多くあるものの、選択肢の多さがかえって判断を難しくしていのかもしれません。

 今回は、英会話の勉強は何から始めるべきかを解説します。効果的に英会話学習を進めるポイントや、英会話学習を失敗するケースについても併せてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

英会話習得の最短ルートを目指す勉強ステップ

 英会話習得の最短ルートを目指すには、「基礎力+4技能」を効率良く身に付けることが大切です。英語の4技能は「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」から構成されています。

 まずは、習得すべき知識やスキルについて、具体的に見ていきましょう。

基礎力を身に付ける

 英会話に必要な基礎力とは、単語+文法に関する知識のことを指します。それぞれに必要な知識は下記のとおりです。

・単語
日常会話で必要な単語数は、およそ3,000語程度といわれています。義務教育で習う単語数は、小学校で600〜700語程度、中学校で1,600〜1,800語程度です。つまり、中学卒業時点で2,200〜2,500語程度の単語の習得を目指す指導が行われています。

中学までに習う単語には、日常会話からビジネス英語まで幅広いシーンで使われるものが多く含まれています。そのため、まずは中学英語レベルの単語を確実に覚えることが大切です。

・文法
英会話において、複雑で長い構文が用いられることはほとんどありません。短くわかりやすい英語を話す上で必要となるのが、中学校で習った英文法です。中学英語の基本文を暗記し、シチュエーションに応じて単語を入れ替えることにより、日常会話からビジネス英語までおおよそ対応できます。

 頭の中で瞬時に英文を組み立て、会話の流れに合わせて活用していくためには、文法の基礎知識が身に付いていることが重要なポイントです。中学英語の文法を復習し、しっかりと覚えましょう。

リーディングとリスニングを鍛える

 4技能のうちのリーディングとリスニングは、インプットに相当する技能です。これらを鍛えることにより、英会話の力が身に付いていきます。

・リーディング
リーディング学習は、一見すると英会話との関わりが薄いように思えるかもしれません。しかし、まとまった量の英文を読む習慣を身に付けることは、「英語脳」の構築に役立ちます。英語脳とは、日本語を介することなく、英語を英語のまま理解する思考のことです。

後述するリスニングやスピーキングの練習においても、「文字を目で追いながら聞く・発音する」ことが、練習の効果を高める上で重要なポイントになります。文字と音を一致させ、英語の意味を正確に捉えるには、英語を読む技能が欠かせません。

・リスニング
英会話においてリスニングの技能は、相手が話していることを正確に聞き取る上で必要不可欠です。さらに、英語特有のリズムや音声変化なども学べることから、英会話の力を伸ばすには欠かせないトレーニングといえます。

英語が聞き取れない原因のひとつに「リエゾン」が挙げられます。リエゾンとは、単語と単語がつながって聞こえる「音の連結」のこと。日本語ではあまりなじみがない現象のため、リスニングのトレーニングを積み重ね、英語特有の発音に慣れていく必要があるでしょう。

ライティングとスピーキングを鍛える

 ライティングとスピーキングは、英語の4技能のうちアウトプットに相当する技能です。インプットだけでなくアウトプットの練習も取り入れていくことにより、英会話の力を効果的に伸ばせます。

・ライティング
ライティングの練習は、英語の文構造の理解に役立ちます。英語で日記を書いたりSNSの投稿をしたりしてライティングの習慣をつけ、英文を組み立てる力を伸ばしていくことが大切です。

自分が書いた英文が文法的に正しいかどうかを確認するには、英文を校正してくれる添削ツールのようなWebサービスまたはアプリを活用すると便利です。文法上の誤りや改善点を判定してもらえるので、書いた英文をチェックしながらライティングの技能を伸ばすことができます。

・スピーキング
さまざまな方法で習得した英語の知識は、最終的にはスピーキング練習を通じて、“使える英語”にしていくことが大切です。スピーキングには単語・文法・表現・発音といった多岐にわたる知識や技能が求められます。英語を声に出しながら、勉強した知識を活用していきましょう。

身近にネイティブスピーカーの知り合いがいないなど、スピーキングの練習をする機会が得られないようなら、気軽に始められるオンライン英会話の活用がおすすめです。自分に合ったレベル・内容のコースを選んで、スピーキングの力を効果的に伸ばしてください。

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英会話学習で失敗するケース

英会話学習で失敗するケース

 間違った方法で英会話の勉強を進めてしまうと、思うように身に付かいないことがあります。ここでは、英会話学習で失敗するケースをご紹介します。

英語の聞き流しを活用する

 ネイティブスピーカーが話す英語を聞き流す勉強方法は、十分な基礎力を備えた中・上級者向きです。単語・文法の基本的な知識や、リスニングの技能が不十分な状態で英語の聞き流しを取り入れると、聞こえてくる英語の意味がわからないまま聞き続けることになりかねません。

 日本語でも上の空で聞いている会話は、内容が頭に入ってこない場合があります。英語も同様に、意味を捉えずに音として聞いているだけではリスニング力が伸びず、英会話学習も失敗に終わってしまうでしょう。英語の聞き流しがリスニング力の向上につながるのは、基礎力が身に付いてからです。

英語でフリートークをする

 フリートークとは、特定のテーマを設けずその場の流れに任せて会話を交わすことを指します。英会話の基礎が十分に培われていない段階でフリートークに臨んだとしても、「話せない」「聞き取れない」ことから、英会話が身に付きにくくなってしまいます。

 ネイティブスピーカー同士が会話を交わすように自然な話し方ができるようになるには、まず基礎から段階を踏んで力を伸ばしていく必要があります。初めから英語でフリートークに臨むと、英会話学習で挫折する原因になりやすいため注意してください。

シャドーイングをする

 シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、自分の声をかぶせるように追いかけて発音する練習方法のことです。ネイティブスピーカーの音声に続いて音読することで、英語が上達しているような感覚を得られるものの、実際には音をまねしているだけの状態になってしまうことが往々にして起こります。

 シャドーイングは、元々通訳者のトレーニング用に考案された練習方法です。通訳が務まるほどの英語力を持つ人が行う練習方法のため、初心者向きではないことは明らかでしょう。取り入れるなら基礎的な英語力を身に付けた上で、簡単な英文から徐々に試していく必要があります。

 ●関連記事:英語のシャドーイングとは?上達に結び付く正しいやり方を解説

英会話初心者の学習のポイント

英会話初心者の学習のポイント

 英会話の初心者が効果的に学習を進めるには、ポイントを押さえて取り組むことが大切です。ここでは、英会話の力を着実に伸ばしていくための、学習方法のポイントを紹介します。

基礎学習と英会話のトレーニングを並行して進める

 英会話を上達させるには、インプットとアウトプットのバランスが重要です。知識の習得が中心の基礎学習(インプット)と、実際に英語を話す・使う練習(アウトプット)を並行して行うことで、学んだことを実践的に活かせます。結果として英会話の知識と技能が定着しやすくなるのです。

 インプットに偏った学習方法だと、知識が増えているにもかかわらず、聞き取れない・話せないといったことが起こってしまいます。英会話学習の効果を実感しづらいと、挫折する原因にもなりかねません。基礎学習と英会話のトレーニングを並行して進め、学習効果を実感しながら練習していくことをおすすめします。

英語学習で使う教材やアプリを中途半端にしない

 英会話の学習では、数多くの教材や英会話学習アプリがありますが、一度始めた教材やアプリは中途半端にせず、最後までやり抜くことが大切です。次から次へと新しい教材を試していると、どれも内容が不十分な状態で終わってしまいます。

 1つの教材やアプリで学習を進めていくと、次第に難しくなってきたと感じ、なかなか先に進まない時期があるかもしれません。しかし、英語力は順調に伸びていくとは限らず、伸び悩む時期も必ず訪れます。伸び悩みを感じる時期は誰にでもあると考え、粘り強く続けていくことが大切です。

英会話学習を習慣にする

 英会話学習で最も難しいのが「習慣にすること」です。英会話の学習は曜日や時間を決めて行い、習慣付けることを意識しましょう。

 英会話スクールやオンライン英会話を活用する場合でも、曜日や時間を固定したレッスンの受講がおすすめです。

自分のレベルに合ったカリキュラムを受講する

 英会話教室やオンライン英会話を活用して勉強する場合は、自分のレベルに合ったカリキュラムを受講することが大切です。最初からハイレベルなレッスンを選んでしまうとカリキュラムについていけなくなり、英会話が身に付きにくい上挫折してしまう可能性もあります。

 多くの英会話教室では、体験レッスンを開催しています。まずは体験レッスンを通して、自分のレベルに合っているかどうかを見極めることが大切です。

英会話学習を何から始めるか迷ったら、基礎力+4技能から始めよう

 英会話の習得は、基礎力(単語・文法)と4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)の総合力といえます。

 まずは単語、次に文法といった偏った勉強方法ではなく、基礎力+4技能をバランス良く伸ばしていくことが大切です。今回ご紹介した勉強方法を参考に、英会話を着実に身に付けていきましょう。

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