日常で困らない英会話のレベルとは?基準や失敗しない勉強方法を解説

日常で困らない英会話のレベルとは?基準や失敗しない勉強方法を解説

 英語力は、「日常会話ができるレベル」などと表現されることがあります。しかし、どの程度の英語力を身に付ければ、日常会話ができるレベルといえるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

 今回は、日常会話に必要な英語力のレベルや、英語力を身に付けるための勉強方法についてわかりやすく解説します。日常会話レベルの英語力を身に付けるための習慣や、失敗しやすい勉強方法にもふれていますので、ぜひ英語学習にお役立てください。

英語の日常会話に必要なレベル

 日常会話レベルの英語にはさまざまな定義がありますが、一般的には「専門的な内容ではなく、日常生活に困らない最低限のコミュニケーションがとれるレベル」とされています。

 まずは、日常会話に必要な英語力を身に付ける上で目安となる指標をご紹介します。

中学英語レベルが完璧

 日常会話において「自分の言いたいことが最低限伝えられる」「相手が言っていることがおおよそ理解できる」という英語力であれば、中学で習うレベルで十分です。難しい英単語をたくさん覚えたり、大学受験レベルの参考書などを読み込んだりする必要はありません。

 2020年度より小学校3〜6年の英語が必修化されたことを受け、義務教育では中学校卒業までに2,200〜2,500語程度の英単語を習います。日常会話に必要な英単語は3,000語程度といわれていることから、まずは中学英語の内容をマスターすることが大切です。参考書や問題集を購入する場合は、中学英語レベルのものを選びましょう。

TOEICスコアは470点以上

 TOEICの場合、スコアが470点以上であれば日常会話ができるレベルとされています。日常会話の要点が理解でき、ある程度は応答できるといった語彙力・文法力の目安です。

 なお、日常会話レベルのTOEICのスコアは、730点までといわれています。それを超えるスコアを取るには、語彙力は5,000〜6,000語必要といわれており、英語圏に留学して半年〜1年程度で身に付く英語力と同程度となるでしょう。

英検は2級合格

 英検(実用英語技能検定)の場合、2級合格が日常会話に対応できるレベルとされています。日常会話レベルの英語の習得に向けて英検の勉強をしている人は、2級合格を目指しましょう。

日常会話レベルの英語力を身に付ける勉強方法

 日常会話レベルの英語力を身に付けるには、どのような勉強方法を実践すればいいのでしょうか。具体的な勉強方法をご紹介します。

中学英語レベルの文法と単語をインプットする

 文法の知識も、中学英語レベルをマスターすれば通常の会話に問題なく対応できるでしょう。日本語で日常会話をする際にも、難解な言い回しや難しい表現をあまり使わないのと同様に、英語の日常会話においても通常は平易な表現で会話が交わされているケースが大半です。

 語彙力を増やすための単語学習は、文法の学習と並行して進めることをおすすめします。文法だけを詰め込んでも、会話でよく使う表現はなかなか身に付きません。

 反対に単語に偏った勉強をしていると、ひとまとまりのフレーズで文を組み立てる力が身に付きにくくなってしまいます。文法と単語をバランス良く学習していくことが大切です。

実際に英語をアウトプットする

 英会話のレベルを高めるには、インプットだけでなくアウトプットにも力を入れる必要があります。覚えたことを記憶に定着させるためには、アウトプットが効果的であることがよく知られています。

 例えば、「英語で日記をつける」「実際に英語を話す」「勉強した語彙を使って例文をつくる」といった、アウトプットを取り入れた勉強方法が有効です。

 英語を話す機会を増やしたい人には、英会話教室がおすすめです。オリコンでは、実際に英会話教室を利用したユーザーの評判・口コミをランキング形式でまとめています。自分に合った英会話教室を見つけたい人は、ぜひ参考にしてください。

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日常生活で使用するフレーズを覚える

 日常会話でよく使われる「挨拶」や「相手にお願いする表現」といったフレーズを覚えるのも効果的な勉強方法です。日本語を話す際、文法を意識することなく「いい天気ですね」「最近どう?」などと会話を交わせるように、英会話でもよく使う表現を覚えておけば状況に応じて使い分けられます。

 フレーズは自分の生活でよく使う表現から覚えていくといいでしょう。使用頻度の高そうな表現を優先的に覚えていくことで、効率良く英語の表現を増やせます。

日常の英会話でよく使う例文やフレーズ

日常の英会話でよく使う例文やフレーズ

 続いては、日常生活の英会話でよく使われる「挨拶・別れ際」の言葉や、「相手にお願いする」ときの具体的なフレーズを紹介します。状況に合わせて活用することで、表現の幅が広がるでしょう。

挨拶・別れ際のフレーズ

 相手に会ったときや別れ際に交わす言葉は、コミュニケーションにおいて大切です。瞬発的に口から出てくるように、何度も発音して練習します。
<挨拶の例文>
・Hello. How are you?(こんにちは。元気にしてる?)
・Hi. How are you doing?(やぁ!調子はどう?)
・What's up? / What's going on?(最近どう?)
・How's it going?(うまくいってる?)
・Take care.(気をつけて)
・See you.(またね)
 英会話のフレーズを練習する際には、実際の場面をイメージしながら覚えていくことをおすすめします。場面とセットで記憶することにより、実際の挨拶で言葉がスムーズに出てくるためです。

 友人と外出先で偶然会った場面や、初対面の人と話す場面を想像しながら練習していくことで、学習効果が高まります。

相手にお願いするときのフレーズ

 日々の生活では、相手にちょっとしたお願い事をする場面がよくあります。こうしたとき、下記のようなフレーズを活用できるようにしておくとコミュニケーションを図りやすいでしょう。
<相手にお願いするときの言葉>
・Can you ... ?
・Will you ... ?
・Could you ... ?
・Would you ... ?
 「Can you ... ?」「Will you ... ?」はややカジュアルな表現のため、初対面の相手であればより丁寧な「Could you ... ?」「Would you ... ?」が適しています。

 なお、相手にお願いするフレーズには「Please ... 」もあり、丁寧な表現と認識されている場合があります。しかし、日本語でいえば「〜してね」といった意味合いのため、丁寧に指示するというニュアンスが強い表現です。

 相手や状況によっては、お願いや依頼に使うフレーズとして適切ではないケースも少なくありません。相手に不快な思いをさせないためにも、場面に応じてお願いをするフレーズを使い分けられるようにしておくことが大切です。

日常会話レベルの英語力を身に付けるための習慣

日常会話レベルの英語力を身に付けるための習慣

 日常会話レベルの英語力は、一朝一夕に身に付くものではありません。日頃から英語にふれ、意識的に活用するように習慣付けていく必要があります。ここでは、日常会話レベルの英語力を身に付ける際に役立つ習慣をご紹介します。

英会話を勉強する目標・目的を意識する

 日常会話ができる英語力を目指すにあたって、最大の難関は「継続できるかどうか」です。自分に合った英語の勉強方法を見つけることも大切ですが、それ以上に、英会話を勉強する目標・目的を意識して勉強を続けることが重要といえます。

 例えば、「3ヵ月後にTOEICのスコアで470点以上取る」「半年間で海外旅行先で困らない英語力を身に付ける」といったように、できるだけ具体的な期限と目標を決めます。目標が明確になることで、目標に対する現在の達成状況を意識しやすくなるはずです。

英語を使う場面をイメージしながら勉強する

 日常会話レベルの英語力を身に付けるには、実際に英語を使う場面をイメージしながら勉強していくことが大切です。英語を使う場面をイメージしながら勉強することで、同じような状況に遭遇した際に、スムーズに英語がしゃべりやすくなります。

 単語やフレーズを機械的に暗記するのではなく、場面と関連付けて覚えていくのがポイントです。

日常的に英語にふれる

 参考書などの文字から学ぶだけでなく、日常的に英語にふれる機会を作ることも大切です。例えば、ネイティブスピーカーが配信している動画を見たり、海外ドラマや洋画を見たりして、英語に耳を慣らしてください。

 日常的に英語にふれる機会を増やすことで、ネイティブスピーカーが普段どういった話し方をしているのかがつかみやすくなります。映画鑑賞や動画視聴が趣味の人は、趣味の時間に英語のコンテンツを意識的に取り入れていくといいでしょう。

日常的にアウトプットを行う

 日常的に英語でアウトプットをしていくことも、日常会話レベルの英語力を身に付けるためには有効な方法です。「覚えた英語のフレーズを実際に口に出す」「SNSで発信する際に考えていることを英語で書く」「英語で日記をつける」といった行動が英語のアウトプットになります。

 インプットに偏った勉強方法では、自分の考えを英語で表現できるようにはなりません。覚えた知識をすぐにアウトプットすることにより、英語を使う機会を意識的に増やしていくことが大切です。

日常会話レベルの英語力を習得する際の失敗例

日常会話レベルの英語力を習得する際の失敗例

 日常会話レベルの英語力を習得しようと努力していても、勉強方法が間違っていればなかなか身に付きません。ここでは、英会話の勉強でよくある失敗例をご紹介します。ご自身の勉強方法が間違っていないか確認しましょう。

リスニングを中心に勉強する

 リスニング用の音声や洋楽を聞いているだけの勉強方法は、初心者の人が取り組んでも効果を実感しにくい勉強方法です。聞いているだけで話の内容をきちんと理解できなければ、頭に入っていきません。英語力を身に付けるなら、話している内容や意味をきちんと理解して聞く必要があります。

 単に英語を聞くだけではなく、初めはスクリプトを読んで意味を理解し、スクリプトを見ながら英語を聞いて徐々に耳を慣らしていきます。最終的には何も見ずに音声を聞いても理解できるようになるはずです。初めからリスニングを中心に勉強するのではなく、段階を踏んで取り組むことが着実に英語力を身に付ける方法といえます。

ハイレベルな教材から取り組む

 初めからからハイレベルな教材を選んでしまうことも、途中で挫折する大きな原因となります。洋画を字幕なしで鑑賞したり、気のきいた英語のフレーズを覚えようとしたりするのは、初心者にとってレベルが高すぎるためです。

 自分に合ったレベルから英語学習を始めたい人には、英会話スクールに通うのもおすすめです。実際に通学するのが難しいようなら、オンライン英会話を選ぶといいでしょう。多くのオンライン英会話ではレベル別のコースを設けているため、初心者向けのコースから学び始めることができます

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基礎を身に付けずに留学する

 基礎的な英語力を身に付けないまま留学するのも得策ではありません。現地で暮らせば自然と英語が上達するように感じるかもしれませんが、ネイティブスピーカーと必要最低限の会話も交わせないような状態では、日本で暮らしているときと変わらないためです。

 留学するのであれば、必要最低限の単語や文法、会話で使うフレーズを身に付けておく必要があります。留学するだけでは英語力が伸びないケースも多いことを知っておくと、英会話の勉強における失敗を防げます。

インプットとアウトプットを意識した勉強方法で英語力を身に付けよう

 英会話を上達させるには、基礎を身に付けることに加え、インプットとアウトプットをバランス良く取り入れていくことが大切です。今回ご紹介した勉強方法を参考に、英会話スクールなどプロの力を借りながら、自分に合った英語力の伸ばし方を見つけてください。

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