社会人がゼロから英語を勉強するには？効率良く英語を身に付ける方法

ビジネスや日常生活において、英語の重要性はますます高まっています。
学生時代に勉強した内容がすでに遠い過去の記憶となっている社会人も多いでしょう。

そうなるとゼロから英語を学ぶことになるため、「今さら勉強しても身に付けるのは難しそう」と気後れする人もいるのではないでしょうか。しかし、忙しい社会人でも効率良く勉強することで英語を身に付けることは十分に可能です。

今回は、忙しい社会人がゼロから英語を身に付けるために、効率の良い勉強方法をご紹介します。

目次
■ゼロから英語を勉強するには2,200時間必要
　本当に習得までに2,200時間必要？
■社会人がゼロから英語を学ぶ方法
　単語力を増やす
　文法を強化する
　発音をマスターする
■社会人がゼロから英語を学ぶポイント
　目標を決める
　毎日継続する
　アウトプットを重視する
　定期的なレベルチェック
■社会人でもゼロから英語の勉強はできる

ゼロから英語を勉強するには2,200時間必要

「スキルアップのために英語を学びたくても、忙しくて勉強の時間が取れない」「今さらどこから手をつけていいかわからない」などの理由で、二の足を踏む社会人も多いようです。ゼロから英語を学ぶために必要な時間は2,200時間と聞いて、さらに気後れした人もいるのではないでしょうか。

アメリカ国務省の外交官養成機関であるFSI（Foreign Service Institute）は、言語習得の難易度について「FSI Language Difficulty」という調査結果を発表しています。それによると、ネイティブの英語話者がゼロから日本語を学ぶ場合、身に付けるまでに必要な時間は2,200時間かかるそうです。

FSIは数ある言語の中でも、日本語を最高クラスの難易度と分類していますが、その理由は英語と日本語の根本的な違いにあるでしょう。
ある言語と言語がどれだけ似ているかの指標となる「言語間距離」という概念がありますが、前述のFSIの調査結果では、英語と日本語は最もかけ離れた言語と発表されています。アルファベット・文法・発音のどれをとっても似ていないため、習得が難しいそうです。

ネイティブの英語話者が日本語を習得するために2,200時間かかるのであれば、その反対にネイティブの日本語話者が英語を習得するためにも、2,200時間程度はかかると考えられます。その場合、ゼロから英語を勉強するとなると、毎日1時間勉強しても6年以上かかる計算です。

本当に習得までに2,200時間必要？

日本人の場合、大多数が高校卒業までに、約1,200時間もの時間を英語学習に費やしているとされています。「高校までに習った英語の内容なんて忘れてしまった」という人でも、復習することで思い出せる部分は多いはずです。
それを踏まえると、最短で1,000時間勉強すれば英語を身に付けられる可能性があるでしょう。
1,000時間であれば、1日1時間の勉強時間を確保できれば、3年足らずで英語を習得できることになります。効率のいい勉強方法で進めた場合は、もっと短縮できるかもしれません。

社会人がゼロから英語を学ぶ方法

社会人が「ゼロから英語を学びたい」という場合、英語の基礎である「単語」「文法」「発音」をしっかり理解することが重要です。「早く習得したいのに基礎から？」と思われるかもしれませんが、基礎的なことがわかれば、それだけである程度英語を使えるようになります。
ここからは、社会人が英語の基礎を勉強するための、具体的な方法をご紹介します。

単語力を増やす

まずは、単語力を増やしましょう。目安として、中学までで学ぶ2,200〜2,500語の単語を復習してみてください。単語がわからなければ読み書きや会話が難しくなりますし、英語でコミュニケーションをとるためにも、語彙力は必要です。
重要なことは、ただ単語を覚えるのではなく、どのような文脈で使うか、どのようなシーンで使うかを考えながら理解することです。
市販の単語帳を利用する場合は、例文も載っているタイプを選ぶことをおすすめします。

文法を強化する

文法は英語のルールのようなものですから、単語の学習と同時に進めてください。
中学レベルの文法を身に付ければ、大抵の英会話は可能とされています。公式や文型を気にするよりも、実際の英語の文章を暗記して、フレーズとして覚えることがおすすめです。
文章で覚えておけば、単語を入れ替えるだけで自分の伝えたい文章を作ることができます。

発音をマスターする

発音を学ぶことで英語が話せるようになるほか、リスニング力も強化されます。
発音記号の読み方を覚え、実際に声に出してマスターしましょう。英語特有の発音やアクセント、リズムなどに気をつけて学習を進めてください。
海外ドラマや映画などのフレーズを聞いて、繰り返し発音してみることも有効です。

英語の発音については、下記の記事をご覧ください。
英語の発音が良くなる勉強法は？上達に結び付く方法を解説

社会人がゼロから英語を学ぶポイント

社会人が効率良く英語を学習するためには、ポイントを押さえることが重要です。
続いては、社会人がゼロから英語の勉強を始める前に、知っておきたいポイントをご紹介します。

目標を決める

英語の勉強を始める前に、何のために英語を勉強するのか、目標を決めてください。何を重点的に学ぶべきか明確になり、モチベーションを維持しやすいというメリットがあります。
「英語でプレゼンができるようになる」など、ビジネスに関連したものでもいいですし、「海外旅行で現地の人と英語で話す」といった、プライベートに関するものでもいいでしょう。できれば、「いつまでに」という期間も決めることをおすすめします。

英語のプレゼンで使えるフレーズについては、下記の記事をご覧ください。
英語プレゼンの導入・本題・結論で実際に使えるフレーズ

毎日継続する

英語の勉強は、継続することが重要です。「通勤の時間は英語を勉強する」「午後8〜9時は英語の勉強にあてる」など、毎日勉強する時間を決めて習慣化させるといいでしょう。
ただし、朝が苦手なのに「1時間早く起きて勉強する」など、無理をすると英語の学習がおっくうになってしまう可能性があり、継続が難しくなります。
あくまでも無理なく、勉強時間を確保する方法を探してみてください。スマートフォンアプリなどを利用して、隙間時間を活用することもおすすめです。

アウトプットを重視する

英語の知識をインプットするだけでは、“使える”英語にはなりません。アウトプットも行うことで、インプットした知識が定着しやすく、実際に活用できる英語となるでしょう。
声に出したり書いてみたりすることが重要です。オンライン英会話を利用して英語を話す、英語で日記を書くなど、英語をアウトプットする場を作るようにしてください。

定期的なレベルチェック

自分のレベルがどれくらいか、何が得意で何が苦手なのかを理解することで、次にすべきことが明確になります。
資格試験や英会話スクールなどを利用して、定期的にレベルチェックを行いましょう。無料でレベルチェックテストを公開しているWebサイトも多くあります。

得意なことや苦手なことを把握して、より伸ばしたり克服したりするために何が必要かを考えてみてください。

社会人でもゼロから英語の勉強はできる

社会人になって英語の重要さを感じても、「忙しくて勉強の時間が取れない」「高校までに学んだことを忘れてしまった…」など、学び直しをためらっている人もいるかもしれません。
しかし、社会人がゼロから英語を勉強することは可能です。
英語の勉強を習慣化して、目標に向かってコツコツ努力しましょう。挫折してしまいそうな場合は英会話スクールを利用して、講師やスタッフに協力してもらいながら勉強することも有効です。

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