英語の発音の勉強法は?トレーニング方法や上達のコツを解説

英語の発音の勉強法は?トレーニング方法や上達のコツを解説

「英単語や文法は覚えたはずなのに、ネイティブに発音が通じない」「リスニングで英語が聞き取れない」そんな悩みを抱える英語学習者は少なくありません。その原因は、日本語と英語の「音」の根本的な違いにあります。

この記事では、英語初心者から中級者の方、特に発音に苦手意識を持つ方に向けて、発音学習の基本的な知識と具体的な勉強法をわかりやすく解説します。

mokuji目次

  1. 英語の発音が難しい理由
  2. 英語の発音を学ぶために知っておきたいポイント
    1. ポイント@:フォニックス
    2. フォニックスの一覧表
    3. ポイントA:リンキング
    4. ポイントB:アクセント
    5. アクセントの学習効果
  3. 英語の発音が上達するトレーニング方法
    1. @フォニックスで音の基礎を身につける
    2. A英単語のアクセントやリズム、音節を意識する
    3. Bシャドーイングをする
    4. C反復練習
  4. つまずきやすい子音の発音
    1. LとRの発音違い
    2. BとVの発音
    3. THの発音
    4. SとSHの発音
  5. つまずきやすい母音の発音
    1. 「ア」に近い母音
    2. 「イ」に近い母音
    3. 「ウ」に近い母音
    4. 「エ」に近い母音
    5. 「オ」に近い母音
    6. その他の母音
  6. 発音時に意識したいポイント
    1. 音の連結
    2. 音の脱落
    3. 音の同化
    4. 音の弱形
  7. 英語の発音のルールを知って、正しく練習するのが上達への近道!

英語の発音が難しい理由

英語の発音が難しい理由

日本人が英語の発音を難しいと感じる主な理由は、日本語と英語の「音」の仕組みが大きく異なるからです。
■「日本語」と「英語」の音の仕組みの違い
・音の数
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つですが、英語には20以上の母音が存在します。子音も同様に、日本語にはない音が多数あります。

・リズムとアクセント
日本語が比較的平坦なリズムで話されるのに対し、英語は単語や文の中に強いアクセントがあり、波のようなリズム(強弱)が生まれます。

・音のつながり
英語では単語と単語が連結したり、音が脱落したりして、一つひとつの単語を独立して発音する日本語とは大きく異なります。
こうした構造的な違いが、「単語を覚えても通じない」「ネイティブの英語が聞き取れない」といった悩みの原因となっています。

英語の発音を学ぶために知っておきたいポイント

英語の発音を学ぶために知っておきたいポイント

やみくもに練習するのではなく、まずは発音の基礎となる知識を身につけることが上達への近道です。

特に「フォニックス」「リンキング」「アクセント」の3点を押さえることで、英語の音を体系的に理解できるようになります。

ポイント

できるようになること

フォニックス

単語を正しく読める、初見の単語でも発音を推測できる。

リンキング

ネイティブの発音が聞き取れる・自分の発音がより自然になる。

アクセント

意味が伝わる発音になる、リズムやイントネーションが整いやすくなる。

ポイント@:フォニックス

フォニックス(Phonics)とは、英語のスペル(綴り)と発音の間にあるルールのことです。

アルファベット一つひとつが持つ「音」を学ぶことで、知らない単語でも正しく読めるようになります。

フォニックスの学習効果

フォニックスを学ぶと、単語の発音が向上するだけでなく、音と文字の結びつきがわかるため、スペルの記憶にも役立ちます。

また、正しい音を認識できることは、リスニング力向上にも直結します。

例えば、「ph」が /f/ の音だと知っていれば、「phone」や「photo」を初めて見ても正しく発音できます。

この推測能力は、語彙を増やす上で大きな助けとなるでしょう。

フォニックスの一覧表

※表は横にスクロールできます。
アルファベット フォニックスの音 例単語 発音イメージ
Aæapple, cat「ア」と「エ」の中間の音
B/b/bag, bat唇を閉じて破裂させる「ブッ」
C/k/cat, cup喉の奥で出す「クッ」
D/d/dog, desk舌先を上の歯茎につけて「ドゥ」
E/e/egg, bed日本語の「エ」に近い短い音
F/f/fan, fish下唇を軽く噛んで「フ」
G/g/goat, good喉の奥で「グッ」と響かせる
H/h/hat, hen息を吐きながら「ハッ」
Iɪink, sit「イ」と「エ」の中間の短い音
J/dʒ/jam, jet「ヂュ」と響かせる
K/k/king, keyCと同じ「クッ」という音
L/l/leg, lion舌先を上の歯茎につけて「ル」
M/m/man, map唇を閉じて「ンム」
N/n/net, nose舌先を上の歯茎につけて鼻から「ンヌ」
Oɒoctopus, hot口を丸く開けて「オ」
P/p/pen, pig唇を閉じて破裂させる「プッ」
Q (qu)/kw/queen, quick「クゥ」と素早く言う
R/r/rat, red舌をどこにもつけず「ゥル」
S/s/sun, sit歯を閉じて出す「ス」
T/t/ten, top舌先を上の歯茎につけて「トゥ」
Uʌup, cup喉の奥で短く「アッ」
V/v/van, vest下唇を軽く噛んで「ヴ」
W/w/wig, wet唇をすぼめて「ウォ」
X/ks/box, fox「クス」と素早く言う
Y/j/yes, yak「ィヤ」と素早く言う
Z/z/zoo, zebra歯を閉じて響かせる「ズ」

ポイントA:リンキング

リンキング(Linking)とは、単語と単語の音が連結して、滑らかに発音される現象のことです。

ネイティブの会話が速く聞こえるのは、このリンキングが多用されているためです。

リンキングの学習効果

リンキングのルールを知ることで、「get it」が「ゲット イット」ではなく「ゲリッ」のように聞こえる理由が理解でき、リスニング力が向上します。

また、リンキングを意識して発音することで、ブツ切れ感のない、流暢で自然な英語に近づけることが可能です。

リンキングの具体例

※表は横にスクロールできます。
単語の組み合わせ 通常の発音 リンキング後の音 カタカナのイメージ
get it ゲット・イット ge-tit ゲリッ
pick it up ピック・イット・アップ pi-ki-dup ピキダップ
take off テイク・オフ tae-koff テイコフ
turn it on ターン・イット・オン tur-ni-don ターニドン
give it to me ギブ・イット・トゥ・ミー gi-vi-tə-mi ギヴィトミ

ポイントB:アクセント

英語のアクセントには、単語内の特定の音節を強く読む「単語アクセント」と、文全体の抑揚やリズムを作る「文章アクセント(イントネーション)」の2種類があります。

アクセントの学習効果

アクセントの位置によって意味が異なる単語(例:record → 名詞 / 動詞)もあるため、正確なコミュニケーションに役立ちます。

また、強調される部分が聞き取れるようになり、文章全体の意味をつかみやすくなります。

アクセントの具体例

英語のアクセントは、文全体の意味や話し手の感情を変える重要な役割も果たします。

以下に、イントネーションの違いによって文の意味がどう変わるかの例を紹介します。
You're coming.(下降調)
「あなたは来るんですね(確認や命令に近い)」という意味合い。

You're coming?(上昇調)
「あなた、来るの?」といった疑問や驚きを表現する。
また、以下のようにアクセントの位置で意味が変わる単語もあります。
※表は横にスクロールできます。
単語 アクセント位置 品詞 意味
record 前(REcord) 名詞 記録
record 後(reCORD 動詞 記録する
present 前(PREsent) 名詞 プレゼント
present 後(preSENT 動詞 提示する
このように、アクセントを正しく理解することは、話す力・聞く力の両方に直結します。

英語の発音が上達するトレーニング方法

英語の発音が上達するトレーニング方法

発音の基礎知識を学んだら、次は口を動かす実践的なトレーニングに進みましょう。

@フォニックスで音の基礎を身につける

まずは、一つひとつのアルファベットが持つ「音」を正確に覚えることから始めましょう。

大切なのは、アルファベットの“名前”(エー、ビー)ではなく“音”を覚えることです。

無料の動画サイトなどで「Phonics Song」と検索すれば、多くの教材が見つかります。

音声を聞き、口の形を真似しながら繰り返し練習しましょう。

A英単語のアクセントやリズム、音節を意識する

単語を覚える際は、必ず音声を聞いてアクセントの位置を確認する癖をつけましょう。

辞書アプリやオンライン辞書には音声再生機能がついています。

英語のニュースやポッドキャストを聞くときも、単語の強弱や文全体のリズムに注意を払い、それを真似して口ずさんでみるのが効果的です。

Bシャドーイングをする

シャドーイングは、英語の音声を聞きながら、影(シャドー)のように少し遅れて真似して発音する練習法です。

これはリスニング力とスピーキング力を同時に鍛える非常に効果的なトレーニングです。

最初はスクリプトを見ながら、慣れてきたら音声だけを頼りに行いましょう。

単語のアクセントやイントネーション、そしてリンキングをそっくりコピーする意識で取り組むのがポイントです。

C反復練習

どのトレーニングにおいても、最も重要なのが「反復練習」です。

発音は頭で理解するだけでなく、口の筋肉に正しい動きを覚えさせる「筋トレ」のようなもの。

最初はぎこちなくても、毎日少しずつ続けることで、無意識に正しい音が出せるようになります。

つまずきやすい子音の発音

つまずきやすい子音の発音

ここでは、多くの日本人が苦手とする代表的な子音の発音と、そのコツを紹介します。

LとRの発音違い

英語の「L」と「R」は、舌の位置と口の使い方がまったく異なる音ですが、日本語には両者を区別する音がないため、多くの日本人が混同しやすい音です。
・Lの発音
舌の先を上の前歯の裏に軽く当てる。「ラ」「ル」に近い音。

・Rの発音
舌をどこにも触れず、口をすぼめて喉の奥から「ゥル」と音を出す。
意味が変わる例

単語

発音

意味

light

/laɪt/

光、明るさ

right

/raɪt/

正しい、右

long

/lɔːŋ/

長い

wrong

/rɔːŋ/

間違った

BとVの発音

日本語には「V」の音が存在しないため、「B」との区別がつきにくくなりがちです。

しかし、英語では意味の違いが明確になるため、正確な発音が求められます。
・Bの発音
両唇を閉じて破裂させる「ブッ」という音。

・Vの発音
上の前歯を下唇に軽く当てて「ヴ」と息をこすり出す音。
意味が変わる例

単語

発音

意味

ban

/bæn/

禁止する

van

/væn/

バン(車)

best

/best/

最も良い

vest

/vest/

チョッキ、ベスト

THの発音

「TH」の発音は英語特有で、日本語に対応する音がないため難易度が高い子音です。

「ス」や「ズ」に近く聞こえるものの、実際には全く異なる舌の使い方が必要です。
・無声音
舌先を上の前歯に軽く当てて、息だけを出す。「think(スィンク)」など。

・有声音
同じ舌の位置で声を出す。「this(ズィス)」など。
意味が変わる例

単語

発音

意味

think

/θɪŋk/

考える

sink

/sɪŋk/

沈む、流し台

that

/ðæt/

あれ、それ

zat(誤)

×

(誤発音例)

SとSHの発音

「S」と「SH」も、日本人には混同しやすい子音です。音の発し方が異なるため、しっかり区別して発音しましょう。
・Sの発音
歯と歯の間からまっすぐ息を出す鋭い「ス」の音。

・SHの発音
唇をやや突き出し、息を広げて「シュ」と発音する。
意味が変わる例

単語

発音

意味

see

/siː/

見る

she

/ʃiː/

彼女

sip

/sɪp/

少しずつ飲む

ship

/ʃɪp/

つまずきやすい母音の発音

つまずきやすい母音の発音

英語には日本語には存在しない、細かな母音の違いが多数あります。

日本語の「あ・い・う・え・お」では区別されない音も、英語では意味を分ける重要な要素となります。

たとえば、「cat(キャット)」と「cut(カット)」、「bit(ビット)」と「beat(ビート)」など、母音の違いで意味が大きく変わります。

日本語の感覚でカタカナ発音してしまうと、正しく伝わらなかったり、まったく別の意味に受け取られたりする恐れがあります。

この章では、日本語に近いとされがちな5つの母音「ア・イ・ウ・エ・オ」に分類しながら、特につまずきやすい英語母音の違いを具体的に解説します。

「ア」に近い母音

「cat」も「car」も「ア」と表記されがちですが、実際にはまったく異なる音です。

口の開き方、音の長さ、発声場所に注意する必要があります。

音素

単語例

日本語との違い

æ

cat

アとエの中間。口を大きく横に開く。

ʌ

cup

短い「ア」。口をあまり開けず、曖昧な音。

/ɑː/

car

深くて長い「アー」。喉の奥で響かせる。

「イ」に近い母音

「bit(短いイ)」と「beat(長いイー)」を区別できないと、正しく伝わりません。

音素

単語例

日本語との違い

ɪ

bit

短くて曖昧な「イ」。口はあまり開かない。

beat

長くはっきりした「イー」。口角を横に広げる。

「ウ」に近い母音

「book」と「food」はどちらも「ウ」の音に聞こえますが、英語ではそれぞれ異なる母音が使われています。

音素

単語例

日本語との違い

/ʊ/

book

短くて曖昧な「ウ」。唇を少しすぼめる。

/uː/

food

長くはっきりした「ウー」。日本語の「ウ」に近いが、もっと強く明瞭に発音する。

「エ」に近い母音

「bed」が「bad」に、「say」が「se」と間違って聞き取られることもあります。

単語の意味が大きく変わるため注意が必要です。

音素

単語例

日本語との違い

/e/

bed

短い「エ」。口をやや横に開く。

/eɪ/

say

二重母音「エイ」。語尾が少し上がるような音。

「オ」に近い母音

「not」「law」「go」などはどれもカタカナで「オ」と表記されがちですが、それぞれまったく異なる母音です。

音素

単語例

日本語との違い

ɒ

not

短くて開いた「オ」。※米国英語では 「アー」に近い。

/ɔː/

law

深くて長い「オー」。口を縦に開ける。

/oʊ/

go

二重母音「オウ」。発音の終わりが上がるような音。

その他の母音

英語には、日本語にはない曖昧な母音や二重母音が多数存在します。

特に、曖昧母音は聞き取りにくく、発音も弱いため、消えたように感じることもあります。

音素

単語例

日本語との違い

/ə/

about

曖昧母音。とても弱く発音される。

/aɪ/

my

二重母音「アイ」。

/aʊ/

now

二重母音「アウ」。

/ɔɪ/

boy

二重母音「オイ」。

発音時に意識したいポイント

発音時に意識したいポイント

英語の発音には、「音そのもの」だけでなく、「音と音のつながり方」や「実際には発音されない音」など、発話の流れに関わる現象が数多く存在します。

こうした現象を意識できるかどうかで、聞き取りの精度も、自分の発音の自然さも大きく変わります。

この章では、英語の発音をよりネイティブに近づけるために知っておきたい4つのポイントについて解説します。

音の連結

英語では、隣り合う単語の音がスムーズにつながるように発音されることがあります。

たとえば、Come on が「カム・オン」ではなく 「カモン」 のように聞こえるのは、「音の連結(リンキング)」が起きているためです。

主に以下の3パターンがあります。
・子音+母音
例:pick it → pi-ki(t) up → ピキダップ

・母音+母音
例:go on → go(w)on

・子音+子音
例:発音しやすいように調整される
こうした音のつながりは、すべてを覚える必要はありませんが、「単語が単独で読まれるわけではない」と意識するだけで、リスニング力とスピーキング力の両方に効果があります。

音の脱落

スペル上には存在する音が、発音では省略されることがあります。

これを「音の脱落」と呼びます。
・Good morning
→「グッド・モーニング」ではなく 「グッモーニン」

・friendship
→「フレンドシップ」ではなく 「フレンシップ」
また、「t」の音が抜けてしまう例もよくあります。
・wenty
→「トゥウェンティ」ではなく 「トゥウェニー」「トゥウェンリー」
こうした脱落はネイティブ同士の会話で非常に自然な現象です。

すべてを正確に発音するより、「聞こえてくる通りに覚える」ことが大切です。

音の同化

音の同化+リンキング+省略により。音がつながった際に発音が変わることがあります。

「going to」が「gonna(ゴナ)」に変化したり、「want to」が「wanna(ワナ)」に変化したりするパターンが挙げられます。

同化とは、隣接する音同士が影響を受けて、別の音に変化する現象です。
・going to
→ 「ゴーイング・トゥ」ではなく 「ゴナ(gonna)」

・want to
→ 「ウォント・トゥ」ではなく 「ワナ(wanna)」
これは「音の連結」「音の省略」と組み合わさって起こる自然な変化で、発音のスムーズさを重視する英語ならではの特徴です。

音の弱形

英語では、文の中で意味の中心ではない単語(冠詞・前置詞・助動詞など)が、弱く発音されることがあります。

これを「弱形」と呼びます。
・I have a pen.
「アイ・ハブ・ア・ペン」ではなく、「アイヴァペン」のように聞こえる

・He is going.
「ヒー・イズ・ゴーイング」ではなく、「ヒーズ・ゴーイン」
弱く発音されるのは次のような単語が多いです。
冠詞(a / an / the)
前置詞(to / of / for など)
be動詞(is / are / was / were など)
助動詞(can / will / should など)
接続詞(and / but / that など)
リズム重視の英語では、「意味を伝える単語」に力を置き、それ以外を弱く短く発音することでテンポを整えているのです。

英語の発音のルールを知って、正しく練習するのが上達への近道!

今回は、英語の発音の勉強法について、基礎となる知識から具体的なトレーニング方法まで解説しました。

発音学習は、一朝一夕で成果が出るものではありません。

しかし、フォニックスで「音のルール」を学び、リンキングやアクセントといった「英語のリズム」を理解し、シャドーイングなどのトレーニングで「口の筋肉」を鍛える、という正しいアプローチを続ければ、着実に上達を実感できるはずです。

「通じない」「聞き取れない」という悩みから解放され、自信を持って英語を話せるようになるために、今日から少しずつでも発音練習を取り入れてみてください。

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