英語の発音が良くなる勉強法は?上達に結び付く方法を解説
ここでは、英語の発音が良くなる勉強法や、上達に結び付く方法を解説します。英語特有の発音のルールにもふれていますので、英語の勉強にお役立てください。
■英語の発音は国や地域で異なる
■日本人が英語を聞き取れない理由
リズムがわからない
音節の区切りがわからない
日本語になじみのない音が多い
子音で終わることがある
■英語を発音記号で覚えるメリット
正しく発音することができるようになる
リスニング力が向上する
■日本人が慣れない英語の発音の例
「LとR」を発音するときの違い
「BとV」を発音するときの違い
■英語のリエゾンのルール
連結して発音する
発音しない
発音を変える
弱形にする
■英語の発音を上達させる練習法
シャドーイング
ディクテーション
アルファベットの音を覚える
リエゾンに慣れる
オンライン英会話を活用する
英語発音アプリで練習する
■英語の発音のルールを知って、正しく練習するのが上達への近道!
英語の発音は国や地域で異なる
例えば、オーストラリアやカナダでは英語が話されているほか、多数の島からなるフィリピンでも公用語として英語が使われています。シンガポールやインドでも英語が使われますし、英語を含む多数の公用語が話されている南アフリカ共和国のような国もあるのです。
ですから、英語には「この発音が絶対的に正しい」という話し方は存在しません。必ずしもアメリカ英語やイギリス英語に近づける必要はないのです。
日本人が英語を聞き取れない理由
この背景には、日本語と英語の発音の違いがあります。日本人が英語を聞き取れない主な理由は次の5つです。
リズムがわからない
一例として、「アドバイス」という言葉は英語が語源ですが、英語では「アドヴァイス」と後半にアクセントが置かれます。日本語として発音する場合の「アド」に相当する部分は弱く発音されるため、日本語とは大きく印象が変わるのです。
音節の区切りがわからない
例えば、「まったくない」という意味の「not at all」をカタカナで表記すると「ノット・アット・オール」ですが、特にアメリカ英語の場合は「ノラロール」のように聞こえることがあります。3語で表記される英語がつながって聞こえてしまい、区切りがわからないと感じることがあるのです。
これはリエゾンのルールのひとつです。英語におけるリエゾンとは、子音と母音、単語と単語が連結したり重なったりして音が変化することを指します。「not at all」の音節が聞き取れないと感じるのは、音節の区切りがわからないだけでなく、まさにこのリエゾンが起きているからです。
日本語になじみのない音が多い
この点についても、日本人が苦手とする英語の音にポイントを絞って学ぶことで、解決できる可能性があります。具体的な発音の例についても、後程詳しく見ていきましょう。
子音で終わることがある
ネコは英語でcatですが、日本語で表記した時のように「キャット」とは発音しません。最後の「t」は声帯を振動させない音です。
大半の言葉が母音で終わる日本語に慣れている日本人にとって、子音で終わる単語があることは聞き取れない・発音できないと感じる原因になりやすいと考えられます。
英語を発音記号で覚えるメリット
正しく発音することができるようになる
間違った発音のまま単語を覚えてしまったり、発音の誤りに気づかないままリスニングやスピーキングの練習を続けたりするリスクを抑えられるのです。結果として、英語を習得するペースが速くなり、発音も上達しやすくなります。
リスニング力が向上する
口に出して発音できない英語は聞き取ることもできないため、リスニング力の向上は発音の改善とも深く関わっているといえます。
英語のリスニングの勉強法とは?効果的に伸ばすコツについて解説
日本人が慣れない英語の発音の例
「LとR」を発音するときの違い
一方、readの「R」は舌先を口内につけず、喉側に近い部分で発音されます。LとRが両方含まれている「relax」のような単語で、繰り返し発音を練習するといいでしょう。
「BとV」を発音するときの違い
これに対して「V」は上前歯で下唇を弾くようにして発音するのがコツです。
例に挙げたberryとveryをはじめ、boatとvoteのように似た音の単語を使って、発音の違いを繰り返し練習することをおすすめします。
英語のリエゾンのルール
連結して発音する
連結には「母音+母音」「子音+母音」「子音+子音」の3パターンがありますが、隣り合う単語のパターンは無限にあるため、「音がつながって聞こえることがある」と覚えておけば十分です。
発音しない
ほかにも、特にアメリカ英語ではtwentyが「トゥウェンティ」ではなく「トゥウェンリー」と聞こえるといったように、「t」の音が発音されないパターンもよく見られます。脱落についても詳細なルールを覚えるよりも、「聞こえない音もある」と意識しておきましょう。
発音を変える
スペルと音が一致しないことから、会話でよく出てくるパターンは覚えておくと便利です。
一例として「going to」が「gonna(ゴナ)」に変化したり、「want to」が「wanna(ワナ)」に変化したりするパターンが挙げられます。
弱形にする
例えば、a/anやtheといった冠詞や前置詞、be動詞、助動詞、接続詞などは、言いたいことを伝える上で動詞や名詞と比べて重要度が低いことから、ほとんど聞こえないケースも少なくありません。ですから、聞こえない単語を補うには、英文の構造や英文法の基礎的な知識が求められます。
スピーキングやリスニングを上達させるには、基礎的な英文法の知識が必要といわれるのはこのためです。
英語の発音を上達させる練習法
シャドーイング
シャドーイングを実践するコツは、「音」と「意味」にバランス良く集中すること。英文の意味がわからないまま音だけをなぞっていても、効果が薄い点に注意しましょう。自分にとってやや簡単に感じられるレベルの英文から挑戦してみることをおすすめします。
英語のシャドーイングとは?上達に結び付く正しいやり方を解説
ディクテーション
文法や文構造への理解を促す効果も期待できるため、結果としてリエゾンをはじめとする英語特有の発音に対する理解も深まっていきます。
ディクテーションを実践する際には、確認用に使うスクリプトが用意されている教材を活用すること、聞き取れるまで繰り返し聞くことが大切です。
アルファベットの音を覚える
アルファベットの音に対する理解が深まることで、初めて目にする単語でも読み方の見当をつけやすくなります。
リエゾンに慣れる
特に会話でよく用いられる表現に出てくるリエゾンを集中的に覚えていくことで、発音できる表現のバリエーションを増やしていきましょう。
オンライン英会話を活用する
講師の発音を意識して聞くと同時に、相手に伝えることを重視してレッスンを受講しましょう。きれいに発音しようとするよりも、伝わる英語を意識するほうが結果として発音の上達につながります。
英語発音アプリで練習する
英語発音アプリとは、英語の発音を判定して改善点などを教えてくれるアプリのこと。一例として、「スタディサプリENGLISH」や「レシピー」などが挙げられます。
スマートフォンやタブレットさえあれば一人で発音練習を進められるため、恥ずかしいと感じることなく練習できる点が大きなメリットです。
英語の発音のルールを知って、正しく練習するのが上達への近道!
世界にはアメリカ英語やイギリス英語以外にもさまざまな英語の発音があることを踏まえて、会話の相手にとって聞き取りやすい発音を目指しましょう。自宅から受講できるオンライン英会話スクールで、講師の発音を確かめながらアウトプットするのもおすすめです。
オリコンでは、英会話スクールのジャンルにおいて日本最大級の規模で調査を行い、オリコン顧客満足度ランキングを発表しています。講師やカリキュラム・教材、受講効果などさまざまな視点のランキングを確認できますので、英会話スクール選びの参考にしてください。
【最新】おすすめの英会話スクールランキング|オリコン顧客満足度