英語のシャドーイングの正しいやり方とは?初心者でも効果を実感するコツ
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本記事では、英語のシャドーイングを効果的に行うための正しいやり方を7ステップで解説します。
続けることで得られる発音改善やリスニング力向上の効果も紹介し、無理なく実践できるコツをお伝えします。
目次
英語のシャドーイングとは?
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シャドーイングは台本を見ずにおこなうため、「聞く」と「話す」を同時進行で鍛えられる点が最大の特徴です。
学習方法 | シャドーイング |
スクリプト(台本) | 見ない |
発声のタイミング | 音声のすぐ後を影のように追う |
主な目的 | リスニング力、発音、リズムの総合的な向上 |
学習方法 | オーバーラッピング |
スクリプト(台本) | 見る |
発声のタイミング | 音声と完全に同時に重ねる |
主な目的 | 発音、イントネーション、リズムの正確なコピー |
学習方法 | リピーティング |
スクリプト(台本) | 見ない |
発声のタイミング | 音声が終わってから繰り返す |
主な目的 | 発音、短期記憶の強化、文法・構文の定着 |
シャドーイングの3大効果とは?なぜ英語力が伸びるのか
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英語の学習にシャドーイングを取り入れることで、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。
第二言語習得論(SLA)では、リスニング力は「音声知覚」と「意味理解」の2段階で処理されます。
シャドーイングは音声を即座に復唱するため、練習を繰り返すと「音声知覚の自動化(自分で発音できる音は聞き取れるようになること)」が起こります。
音声を知覚することで脳の処理能力を「意味理解」に振り分けられるようになることから、シャドーイングをすることでリスニング・スピーキング・語彙や文法の定着という効果が同時に得られるのです。
効果1:ネイティブに近い発音とリズムが身につく
英語を聞き取ることはできても、実際に話すのは難しいと感じている人は多いのではないでしょうか。
このような状況に陥りやすいのは、日本語と英語では音の強弱やリズム、イントネーションなどが大きく異なっているからです。
特に英語では、単語同士がつながって発音される「リエゾン」や、音が弱く短くなる「リダクション」といった音声変化が頻繁に起こります。たとえば「get out of here」は「ゲットアウトオブヒア」ではなく「ゲララヒア」のように聞こえます。
シャドーイングでは、こうした音声変化をそのまま再現するため、自然と英語特有の音に慣れていくのです。
ネイティブスピーカーの後について発音する練習を繰り返すことで、日本語にはない英語特有の発音やリズムに頭と口が慣れていきます。
シャドーイングを繰り返すことで、結果としてネイティブスピーカーの音声が耳に残るようになり、話し方の真似もできるようになります。
真似したいネイティブスピーカーを選ぶとより効果的です。
「英語が口を突いて出る」レベルに到達しやすくなり、発音やスピーキング力を伸ばすことができるのです。
効果2:リスニング力がアップする
リスニングに苦手意識を持ってしまう原因の多くは、単語と単語の区切りが聞き取れなかったり、英語の音と文字が一致しなかったりすることにあるのです。
英語では単語と単語をつなげて発音する「リエゾン」が多用されます。
英語特有のリズムや抑揚、スピードにリエゾンが重なると「何を言っているのかわからない」という状態に陥りがちです。
シャドーイングでは、聞こえてくる音声を即座に復唱する必要があるため、脳内で英語の音を処理する速度が高まります。これを「音声知覚の自動化」といいます。
練習を重ねると、音を認識する作業が無意識でおこなえるようになり、脳の余力を意味理解に回せるようになります。
こうしてリスニング力がアップし、英語が「聞こえる」「聞き取れる」ようになるのです。
英語のリスニングの勉強法については、下記の記事をご覧ください。
効果3:使える語彙やフレーズが体に染み込む
初心者でも挫折しない!シャドーイングの正しいやり方7ステップ
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準備をしっかり行い、段階を踏んで少しずつ難度を上げていくことが非常に重要です。
しかし、安心してください。これから解説するステップ通りに進めれば、誰でも必ずシャドーイングができるようになります。
いきなり完璧を目指すのではなく、焦らず一つひとつのステップを着実にクリアしていくことが上達への近道です。
シャドーイングの正しい進め方を知り、ステップアップしながらスキルを高めていきましょう。
ステップ1:教材の準備と内容の完全理解
「意味が100%理解できる状態」にしてから音の練習に入るのが鉄則です。
意味があいまいなまま音だけ追いかけても、リスニング力の向上にはつながりません。
また、スクリプトを数回音読し、スラスラ読める状態にしておく「準備音読」がおすすめです。
つまずかずに読めるようになってから次のステップに進むことで、シャドーイングの効果が格段に高まります。
ステップ2:まずは音声だけを聞き、全体像を掴む
このステップの目的は、細部をすべて理解することではなく、話のテーマやトーン、リズム感を掴むことです。
どんな内容が話されているのか、大まかな流れを理解しましょう。
具体的なやり方は、リラックスして2〜3回通しで聞くだけです。細かく聞き取ろうと力まず、自然に耳を傾けてください。初回で5〜6割理解できれば十分です。
もし全く聞き取れない場合は、教材のレベルが合っていない可能性が高いです。無理に続けるより、より簡単な教材に変更することをおすすめします。自分のレベルに合った教材を選ぶことが、挫折しないための重要なポイントです。
ステップ3:スクリプトを見ながら聞き、音と文字を一致させる
このステップの目的は、自分が聞き取れなかった部分が、どの単語・フレーズなのかを確認することです。
「聞こえなかった理由」を明確にすることで、弱点を克服できます。
具体的なやり方は、スクリプトを目で追いながら音声を聞き、特に音声変化(リエゾンなど)が起きている箇所に印をつけることです。
「/」で区切りを示したり、カタカナでメモしたりすると効果的です。
ここでスクリプトを見ながら、センテンス毎のリピートをしていきます。スムーズにリピートができてから、次にステップに進むようにしましょう。
もしスクリプトを見ても意味が分からない場合は、ステップ1に戻り、内容理解を徹底してください。
意味理解が不十分なまま進んでも、効果は半減してしまいます。
ステップ4:マンブリングで口慣らしをする
このステップの目的は、いきなりシャドーイングするのではなく、まずは口の筋肉を英語に慣らして話すスピードに慣れることです。
日本語と英語では口の動きが大きく異なるため、準備運動が必要なのです。
具体的なやり方は、スクリプトを見ながら、音声とほぼ同時に、小声でブツブツと真似て発音することです。
完璧に言えなくてもまったく問題ありません。口をもごもご動かす程度で十分です。
もし音声についていけない場合は、再生速度を0.8倍速などに落として練習することがおすすめです。
多くの再生アプリやサイトでは速度調整が可能ですので、積極的に活用しましょう。
ステップ5:音声を聞きながらいっしょに読む
このステップの目的は、音声のスピード、リズム、イントネーションを完全にコピーすることです。
英語特有の音の強弱や抑揚を体に染み込ませましょう。
具体的なやり方は、スクリプトを見ながら、音声と「完全に同時」に、同じように発音することです。
カラオケのように、音声ガイドに合わせて歌うイメージでおこないます。オーバーラッピングとも呼ばれる練習法です。
もしつまずく箇所があれば、その部分だけを何度も繰り返し練習する「ループ練習」をしてみましょう。
苦手な部分を集中的に鍛えることで、全体の精度が高まります。
ステップ6:文章を見ながら少し遅れて読む
このステップの目的は、音声だけに頼る前の最終段階として、文字の助けを借りながら、影のように追いかける感覚を掴むことです。
ここまで来れば、本格的なシャドーイングはもう目前です。
具体的なやり方は、スクリプトを見ながら、音声の1〜2語後ろを追いかけて発音することです。
視線は常に少し先を読むように意識し、耳と目の両方を使って練習しましょう。
もし難しい場合は、ステップ5のオーバーラッピングに戻ってください。
焦らず、行ったり来たりすることが上達の秘訣です。着実に進むことを心がけましょう。
ステップ7: 何も見ないで音声に少し遅れて発声する
このステップの目的は、耳から入ってきた情報だけを頼りに、意味を理解しながら発声することです。
これが本来のシャドーイングであり、最も効果の高い練習法です。
具体的なやり方は、スクリプトを閉じて、音声だけに集中し、1〜2語遅れて追いかけることです。
聞こえてくる音声を影のように追いながら、同時に意味も理解するよう意識しましょう。
もしつまずいたら、一度音声を止めて、その部分だけスクリプトで確認し、再度挑戦してください。
完璧を目指さず、まずは通しで完走することを目標にしましょう。繰り返すうちに、必ず上達していきます。
シャドーイングの効果を最大化する3つのコツ
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正しいやり方でシャドーイングを実践できるようになったら、次は「質」と「継続性」を高めることが重要です。
実は、多くの学習者が見落としがちなポイントを押さえるだけで、同じ練習時間でも得られる効果は大きく変わります。
ここで紹介する3つのコツは、シャドーイング上級者が実際におこなっている実践的なテクニックです。
初心者の方でもすぐに取り入れられる内容ですので、ぜひ参考にしてください。
自分の声を必ず録音し、客観的に分析する
なぜなら、自分が思っている発音と、実際に出ている音には大きなギャップがあるためです。
頭の中では完璧に再現できているつもりでも、録音を聞くと驚くほど違うことがよくあります。
録音した音声と、元の音源を交互に聞き比べる方法が効果的です。
まず自分の録音を聞き、次に元の音源を聞いて、違いを確認しましょう。
この作業を繰り返すことで、改善すべきポイントが明確になります。
下記のようなポイントで自分のシャドーイング音声をチェックしてみましょう。
・発音
・リズム
・スピード
・音声変化の再現度
・イントネーション(抑揚)
・息継ぎの位置
特別な機器は使わずに、今すぐ始められます。
1日5分でも続けることを習慣にする
脳は繰り返し触れた情報を重要だと判断し、長期記憶に定着させるためです。
週末に2時間おこなうより、毎日5分を続ける方が記憶に残りやすいのです。
日常生活に組み込むための具体的なアイデアとして、通勤中の電車内、昼休みの隙間時間、寝る前のリラックスタイムなどが挙げられます。
決まった時間と場所でおこなうことで、習慣化しやすくなります。
完璧を目指さず、まずは「1日1回再生する」だけでも良いのです。
上記ステップ7まで一気にできなくても、昨日より先のステップに進めたら良いとします。
続けることが何より大切ですから、ハードルを下げて、無理なく取り組みましょう。
2つのシャドーイングを使い分ける
目的に応じて使い分けることで、学習効果が高まります。
「プロソディ・シャドーイング」は発音重視の練習法です。
音声の音、リズム、イントネーションだけに集中して、忠実に再現することを目指します。
発音をネイティブに近づけたい方や、英語特有のリズム感を身に付けたい方に有効です。
一方、「コンテンツ・シャドーイング」は意味理解重視の練習法です。
音を追いかけながら、同時に内容の意味も理解することを意識します。
リスニング力を総合的に高めたい方や、語彙・フレーズを定着させたい方におすすめです。
シャドーイング教材・アプリの選び方とおすすめ5選
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どんなに正しいやり方で練習しても、教材のレベルや内容が合っていなければ、挫折の原因になってしまいます。
逆に言えば、適切な教材を選べばシャドーイング学習はスムーズに進みます。
教材選びは、英語学習の成否を分ける重要なポイントなのです。
ここでは、初心者でも失敗しない教材・アプリ選びの3つのポイントと、実際におすすめできる教材・アプリを5つ厳選して紹介します。
教材・アプリ選びで失敗しない3つのポイント
ポイント1:自分のレベルより「少し簡単」なものを選ぶ
5割程度しか聞き取れない教材は難しすぎて挫折の原因になります。
逆に簡単すぎるとやりがいを感じられず、学習効果も低下します。初めて聞いたときに「少し速いけど、だいたい分かる」と感じる程度が理想的です。
また、興味あるトピックを選択すると挫折を防ぐことにもつながります。
ポイント2:スクリプトと日本語訳が必ず付いているものを選ぶ
スクリプト(台本)がないと、聞き取れなかった部分の確認ができず、上達が遅れます。
また、日本語訳があれば内容理解を深められるため、より効果的な練習が可能です。
翻訳の取得学習や作業と分けて考える方がシャドーイングに集中できます。
ポイント3:再生速度の調整機能があるものを選ぶ
慣れてきたら通常速度や1.2倍速に上げることで、さらなるレベルアップを図れます。
シャドーイングにおすすめの教材・アプリ5選
それぞれ特徴が異なるため、自分の学習目的に合ったものを選びましょう。
また各サービスには無料体験期間が設けられていることが多いので、まずは試してから自分に合うものを選ぶことをおすすめします。
シャドーイングを含む多彩な学習機能を搭載。ドラマ式レッスンで、飽きずに総合的な英語力を体系的に学べる。
料金目安:1,738円〜/月※
■レシピー (Polyglots)
最新ニュースを教材にシャドーイングが可能。興味のある時事トピックで、生きた語彙や表現を学びたい人向け。
料金目安:1,583円〜/月※
■スピークバディ
AIキャラクターとの自由な会話練習がメイン機能。シャドーイングでインプットし、AI会話でアウトプットする実践的な学習が可能。
料金目安:3,300円〜/月※
■シャドテン
シャドーイングに特化した添削サービス。毎日プロに音声を添削してもらえるため、独学での発音矯正に限界を感じている人に最適。
料金目安:21,780円/月※
■HiNative Trek
ビジネス英語に特化。課題(音声・英作文)を提出し、ネイティブ講師から添削フィードバックが毎日届く。アウトプット重視の学習者向け。
料金目安:16,333 円〜/月※
※料金はプランによって異なります。上記料金は各サービス公式サイトの情報(2025年11月時点)に基づきます。最新の料金は各公式サイトでご確認ください。
シャドーイングを行うときの注意点
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単語がきちんと聞き取れていない状態で発音すると、間違った発音が身に付いてしまうおそれもあります。
前述の7つのステップに沿って、段階を踏んで練習していくことが大切です。
なお、海外の映画やドラマは文法的に正確ではないセリフや、スラングを用いた表現が含まれているケースがあります。
初心者がシャドーイングに取り組むための教材としてはあまりおすすめできません。
使用する教材を決める際には、英会話の練習に特化したものを優先的に選んでください。
きれいな発音をするネイティブスピーカーを選ぶと、ご自身の英語もきれいな発音になりやすくなります。
また、内容が難しいと感じる場合は、教材がレベルに合っていない可能性があります。
その際は、子供向けのアニメや短文ニュースなど、もっと簡単な教材に変えることも有効です。
無理に難しい教材で続けるより、確実に理解できる教材で練習する方が、結果的に早く上達します。
シャドーイングは正しい進め方で行うことが上達のカギ
今回ご紹介した7つのステップに沿って、少しずつレベルアップしながら練習していきましょう。
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スタッフやカリキュラム・教材、学習効果などさまざまな視点のランキングを確認できますので、英会話スクールやオンライン英会話選びの参考にしてください。
監修者福田 美智江
17歳まで海外で生活。小学校はポルトガル語教育、中学校は日本語教育、高校は英語教育を受ける。15年間英会話教室を主宰した後、2012年にMCAを設立。「MCA達成&成功コーチング」では、「世界に通用する才能を育てる」活動を行っている。
小学生〜社会人に「英会話コーチング」、リーダーに傾愛力®(人を理解し、サポートする力、そして、人を元気にする力を持っていること)講座やセッション、
保育園・幼稚園・学校・教育委員会に研修を行なう。小学校のPTA会長歴あり。3人の子どもを持つ母親。5冊の著書がある。2025年に「社会文化功労賞」受賞。
ホームページ:https://www.mca-coach.com/