TOEIC初心者がまずやることとは?勉強法や成果を出す方法を解説
無理な学習計画を立ててしまい、間違った学習を続けていては、途中で行き詰まってしまうかもしれません。最初に知っておくべきは、現状分析。それにより、自分にどんな勉強が必要なのかを見極めることができます。
本記事では、TOEIC初心者が知っておきたい結果を出す勉強法をご紹介します。初めの一歩を正しく踏み出して、目標のスコアを達成しましょう。
目次
TOEIC初心者がまずやるべき6つのこと
英語の4技能である「聞く・読む・話す・書く」という総合的な英語力が問われる試験です。
TOEIC L&R(Listening & Reading Test)の出題形式は主に2つのセクションから構成され、リスニングとリーディングからそれぞれ100問ずつ、合計200問の問題が出題されます。
また、TOEIC S&W(Speaking & Writing Test)は、スピーキング(約20分、計11問)とライティング(約60分、計8問)で構成され、パソコン受験が可能です。
リスニングでは英語を聞き取る力、リーディングでは文章構造や語彙を理解する力、スピーキングでは瞬間的に英文を作り発話する力、ライティングではビジネスシーンや日常生活で英語を効果的に書く力が問われます。
初心者がTOEICの勉強に取り組むときは、自分自身の現状を分析し、計画的に学習していく必要があります。
具体的には、英単語・英文法・リスニングの3つの分野から学習をスタートさせるといいでしょう。
まずは、学習をスタートさせるために必要な6つのステップをご紹介します。
1. 現時点で取得できるスコアを確認する
オンライン模試やWebテストのほか、過去に受験した結果などを参考にして、自分のTOEICスコアを確認します。
これにより、自分の弱点や改善すべきポイントを把握できます。
2. TOEICに挑戦する目的を明確にする
就職活動でTOEICのスコアをアピールする必要がある場合、600点以上が望ましいとされています。
また、英語を使う職種の場合は、それ以上のスコアを求められるのが一般的です。
TOEIC受験の目的は人それぞれですが、ゴールが明確になることでモチベーションを保ちながら効果的な勉強ができます。
3. 目標のスコアを決める
例えば、就職・転職で800点が求められているなら、800点以上を目指すことになるでしょう。
英語力向上が目的なら、現在の実力から100点以上アップすることがひとつの目安になるかもしれません。
目標とするスコアを決めることで、どの分野の勉強がどのくらい必要なのか、勉強のペースメイクが可能になります。
>>TOEICスコアの英語レベル目安とは?スコアアップのコツを解説
4. TOEICを受験する日程を決める
自分に必要な準備期間を考えて、先になりすぎない日程を受験日に設定します。
TOEICスコアを100点上げるためには、200時間の学習が必要ともいわれます。
1日3時間勉強しても3ヵ月以上かかるので、毎日どれくらいの勉強時間が確保できるのかによって逆算し、受験日を決めます。
あまり無理なスケジュールを立てず、試験日までに3〜6ヵ月の準備期間を設けるのがポイントです。
>>半年で英会話ができるようになるには?マスターするポイントを解説
5. 学習計画を立てる
ここで大切なのは、欲張りすぎないこと。
最初の高いモチベーションを維持し続けるのは難しいので、週に1日は予備日を取って、この日に微調整するようにします。
TOEICの問題は英単語、英文法、リスニングなど複数の分野にわたるため、各分野に時間を割り振ることが重要です。
Excelやスプレッドシートで具体的な計画を立て、2〜3ヵ月に1回、計画を見直すことをおすすめします。
6. TOEICの出題傾向をつかんでおく
TOEICは全7パートから構成されており、各パートで出題される内容はほぼ決まっています。
過去の問題集や模擬試験を受けて、出題形式や傾向を理解しておくと自分の弱みがよくわかり、学習計画が立てやすくなります。
出題傾向をつかんでおくことで、試験本番に対する自信もつきます。
TOEIC初心者のための勉強方法
自分のレベルを知らずに勉強を始めてしまうと遠回りになることもあるでしょう。
そこで、初心者がやっておきたい勉強方法をご紹介します。初心者から中級者へと確実にステップアップできる勉強法なので、ぜひ参考にしてください。
>>英会話初心者は何から始める?初めてでも挫折しない学習法を解説
英単語の学習
TOEICにおいても、英単語の学習が重要なファーストステップといえます。
語彙力がなければ、リーディング問題やリスニング問題の意味がわからず、スコアを上げることは難しいかもしれません。
英単語を覚えるコツのひとつは、「リアリティ=実感」を持って覚えること。
自分の身近なものを英語に照らし合わせることで、覚えやすくなります。
記憶に定着させるためには、2週間以内に3回以上反復してインプットするのがおすすめです。
英文法の学習
TOEIC初心者であれば、中学生レベルの英文法から学習を始めましょう。
TOEIC対策においては、参考書の問題を繰り返し解くことはもちろん、ChatGPTなどの生成AIも活用できます。
生成AIでは、英文法の練習問題と解説を作成可能です。英文法の問題をたくさん解きたい方は、活用してみてはいかがでしょうか。
文法の基本については、下記の記事をご覧ください。
英会話を学ぶのに文法の勉強は必要?覚えておきたい基本文法を解説
リスニングの学習
英単語と英文法がまったくわかっていない人と比べると、単語と文法を少しでも知っている人のほうが、リスニング理解力が高いのは間違いありません。
そのため、「英単語→英文法→リスニング」の順番で勉強を進めるのが効率的といえるでしょう。
英語を聞き取る力を高めるには、日頃から英語にふれる機会を積極的に作ることが近道です。
シャドーイングや英会話教室、オンライン英会話のほかにも、隙間時間に洋画を字幕なしで視聴する、ラジオやポッドキャストなどのリスニングコンテンツを聞くなどして、リスニング力を培いましょう。
リスニングの勉強法については、下記の記事をご覧ください。
英語のリスニングの勉強法とは?効果的に伸ばすコツについて解説
TOEICの出題パターンを把握する
TOEICは慣れが大切な試験です。
TOEICのサイトで紹介されている出題形式や過去問でパターンを事前に把握しておけば、得意・不得意もわかるようになり、120分の試験時間の配分もうまくできるようになります。
TOEIC初心者が結果を出すためのポイント
結果を出すために知っておきたいポイントを見ていきましょう。
単語力をしっかり身に付ける
これは、長文読解やリスニング問題、リーディング問題など、さまざまな問題に対応するために必要な要素です。
単語の意味を丸暗記するのではなく、語源や使われる文脈まで理解を深めることをおすすめします。
TOEICはマーク式の4択問題なので、大まかにでも内容を捉えられれば正答率はアップするでしょう。
単語を覚えるときのコツは、ひとつずつちゃんと覚えようとしないことです。
10日間で100単語を覚えることを目標に、毎日100単語に目を通します。
いきなりすべての単語を覚えるのではなく、毎日100単語にふれて復習することで記憶を定着できます。
毎日勉強する習慣を身に付ける
しかし、そうした勉強法では、英語力の定着は難しくなります。
英語は毎日継続して勉強することで、着実に力がついていきます。
まずは、1日30分〜1時間の勉強時間を確保するように心掛けましょう。
どうしても時間が取れない日は、10分でも構いません。
大切なのは習慣化することです。毎日の隙間時間を利用して、学習習慣を定着させます。
毎日これだけは勉強するというルーティーンを作れば、確実に英語力は向上します。
>>TOEICのスコアアップに必要な勉強時間は?効率的な勉強法を解説
アプリやオンライン英会話を活用する
場所や時間を選ばずにTOEIC対策ができます。
アプリをうまく活用すれば、通勤・通学時間や空き時間、昼休みに、単語の暗記やリスニングの練習ができます。
TOEICのスピーキング対策のためには、英会話レッスンを受講することをおすすめします。
オンライン英会話なら忙しい方も継続しやすいだけでなく、ネイティブ講師との会話を通じて、実践でも通用するリスニング力とスピーキング力が身に付くでしょう。
アプリやオンライン英会話は費用対効果の高い学習方法なので、ぜひ試してみてください。
TOEIC初心者は、現時点のスコアと最終目標を明確にしよう
目標を設定したらそこに向かって、計画的に学習を進めましょう。TOEICは英語の総合力が問われる試験なので、どれかひとつに偏るのではなく、意識してバランス良く取り組むのがおすすめです。
毎日コツコツと地道に努力すれば、TOEICでいい結果が残せます。焦らずじっくりと英語と向かい合い、がんばっていきましょう。
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