TOEICのスコアアップに必要な勉強時間は?効率的な勉強法を解説
本記事では、スコア別の目安となる勉強時間やスコアを効率的に上げるための具体的な方法をご紹介します。仕事、家事、学業で忙しい中の限られた時間で、成果を得るための実践的な勉強方法を見ていきましょう。
目次
TOEICで100点アップするための勉強時間は?
英語は国際ビジネスの共通語で、多国籍企業やグローバル市場での取引において重要です。
そのため、日本の多くの上場企業では、採用や昇進・昇格の条件として、一定のTOEICスコアを要求しています。
TOEICスコアをアップするとキャリアの幅が広がり、給与アップにつながるだけでなく、自己成長や自信を持つことにもつながります。
>>TOEICスコアは就活に影響する?スコアの目安とアピール方法を解説
そこでまず考えるべきは、どのぐらいのTOEICスコアを目指すかです。
具体的で取り組みやすい目標設定は、今のスコアから100点アップを目指すこと。
一般的に、TOEICスコアを100点アップさせるには200時間以上の勉強時間が必要といわれています。
必要な学習時間は個人差があり、元々の英語レベルや勉強方法によっても変わってきます。
英語力の高い人なら比較的短期間で大きく点数を伸ばすことができますが、英語が苦手な人は、少なくとも200時間以上の勉強時間が必要です。
また、目安の勉強時間は、現在のスコアと目標スコアによって変わります。
一般的にスコアは高くなればなるほど、100点をアップするのは困難です。
下記の表を参考にすると、現在のスコアが250点の人が350点を目指すには200時間の勉強時間が必要ですが、350点の人が450点を目指すには225時間の勉強時間が必要だとわかります。
■スコア別・TOEICの目安勉強時間(白枠内は時間)
現在のスコア | 目標スコア | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 | 950 | |
250 | 200 | 425 | 700 | 950 | 1150 | 1450 | 1750 |
350 | ‐ | 225 | 450 | 700 | 950 | 1225 | 1550 |
450 | ‐ | ‐ | 225 | 450 | 700 | 975 | 1300 |
550 | ‐ | ‐ | ‐ | 225 | 450 | 725 | 1050 |
650 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 225 | 500 | 825 |
750 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 275 | 600 |
850 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 325 |
TOEICでは、総合的な英語力が問われます。
特定分野の知識があればスコアを伸ばせるわけではありません。
高スコアを目指すには、語彙は60万語以上、高度なリスニングスキル、確かな文法理解が必須です。
そのため、高校や大学の試験のような勉強方法でTOEICスコアが上がると思っていると、思った以上に成績が伸びず、フラストレーションを抱えることになりかねません。
TOEICのスコアを効率的にアップするには、いくつかコツがあります。
学習方法が適切でないと、長時間勉強しても十分な成果を得られないでしょう。
>>TOEICスコアの英語レベル目安とは?スコアアップのコツを解説
TOEICのスコアを効率的に上げるためのポイント
グローバル化が進む現代では、英語を理解する力だけではなく、みずから英語で発信する力も重要です。
実践的な英語力があり、コミュニケーションを図れるグローバル人材は、多くの企業で求められています。
ここでは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングに共通するTOEICのスコアを効率良く上げる6つのポイントをご紹介します。
現状の自分のレベルを把握する
TOEICのリスニングとリーディングのどのパートが点数を取れていないか把握し、弱点や改善すべきポイントを特定しましょう。
自身のレベルの把握からスタートすることが、TOEICでスコアを上げるための近道となります。
中学・高校レベルの文法と単語を見直す
中学や高校レベルのテキストや文法書、単語帳を使って基礎的な単語やルールを復習しましょう。
高得点を狙っている人でも、一度中学から高校までに学習した基礎を見直すことで、スコアアップを狙えます。
その理由は、英語が得意だと思っていても、基礎がところどころ抜け落ちている可能性があるからです。
文法の理解と語彙力アップは、リーディングとリスニングの両方でスコア向上につながります。
>>英会話を学ぶのに文法の勉強は必要?覚えておきたい基本文法を解説
日常的に英語を聞き、リスニング力を高める
日常的に英語の音声を聞く習慣を身に付けることは、リスニングに慣れ、聞き取る力の向上につながります。
音声教材のほか、海外ドラマや英語のポッドキャストを活用するなど、ネイティブの先生とオンライン英会話でレッスンをするのもおすすめです。
楽しみながら日常に英語を取り入れていきましょう。
>>英語のリスニングの勉強法とは?効果的に伸ばすコツについて解説
スピードを意識してリーディング学習をする
短い時間内で多くの文章を読み解かなくてはならないため、日頃の学習から時間を意識してリーディングの練習を行いましょう。
また、文章を文字の連なりではなく、意味のまとまりとして捉える能力を養うことも重要です。
模試や過去のTOEIC問題集を使って、時間内に解答する練習を行うことも効果的といえます。
オンライン英会話でスピーキング力を鍛える
自分の都合に合わせてレッスンの日時を選択できる上、マンツーマンのレッスンも受けられます。
オンライン英会話は、通学型の英会話スクールよりもリーズナブルで、学習が続けやすいのが特長です。
スピーキングとリーディングに練習については、下記の記事をご覧ください。
英会話が上達する練習法とは?スピーキングとリスニングのコツ
毎日勉強する時間を作る
忙しくても勉強時間を確保して、コツコツ勉強する習慣を身に付けください。
継続的に勉強していけば、徐々に英語力の向上を実感できるでしょう。
成績が思うように上がらない、効率的に学べないと感じたときは、勉強方法を見直すこともおすすめです。
TOEICの勉強で見落としがちなこととは?
TOEICスコアを効率良く上げるために、ぜひチェックしてみてください。
基礎を大切にする
基礎ができていないと、一定のスコアまでは上げられても、そこからさらなるスコアアップが難しい場合があります。
基礎を見直すことで、より高いスコアを目指すための応用力を身に付けることが可能です。
また、問題の選択肢の中で、正解ではない選択肢にも目を向ける習慣をつけることをおすすめします。
なぜその選択肢が間違っているのかを考察することで、あらためて英語の基礎知識を定着させることができます。
勉強のスケジュールを立てて実践する
仕事や学業などのペースに合わせて勉強のスケジュールを立て、無理なく毎日取り組めるように心掛けましょう。
なお、勉強のスケジュールを立てる際は、リーディングとリスニングの両方にバランス良く取り組むことが大切です。
自分を追い込みすぎない
学習を続けていく上で大切なのはメンタルです。
自分を追い込みすぎてストレスを溜めると、非効率になってしまいます。
オンライン英会話やアプリ学習などを、隙間時間に取り入れるのもおすすめです。
また、勉強があまり進まない日があれば翌日に切り替えるなど、モチベーションを維持する適度な休息も取り入れてください。
無理のないペースで取り組むことが継続のポイントです。
受験日と目標スコアを曖昧にしない
受験日を設定し、受験日から逆算して無理のないスケジュールを立てましょう。
目標のスコアを明確に決めることで、モチベーションを保ちながら学習に取り組むことができます。
TOEICスコアアップには、効率的な学習の継続が必要
また、学習スケジュールはライフスタイルに応じて、毎日無理なく取り組めるように計画してください。TOEICでは、リーディングとリスニングをバランス良く伸ばさなければならないため、弱点や得意なパートだけに集中しすぎないよう注意します。効率的な学習を続ければ、自然とスコアアップにつながるでしょう。
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