TOEFLリスニング対策とは?効果的な勉強法と高得点のコツを解説

TOEFLリスニング対策とは?効果的な勉強法と高得点のコツを解説

TOEFLリスニングは、英語圏の大学で学ぶのに必要なスキルを測定する重要なパートです。多くの受験者がTOEFL高得点を目指す一方で、リスニングを苦手とする人も少なくありません。

本記事では、TOEFLリスニングの対策に効果的な勉強法や実践的なコツを紹介します。リスニング力を飛躍的に向上させ、目標スコアに近づくための具体的な手段が見つかるはずです。

mokuji目次

  1. TOEFLリスニングは、英語圏の大学で必要なリスニング力を測る試験
  2. TOEFLリスニングの構成
    1. 講義:大学の授業を模した音声
    2. 教室でのディスカッション:教授と学生、学生同士のやりとりの音声
    3. 日常会話:学生同士、学生とスタッフのやりとりの音声
  3. TOEFLリスニングが難しいといわれる理由
    1. リスニングの音声が長い
    2. 英語のアクセントが多様
  4. 専門用語や学術的な内容が多い
    1. 音声内にバックグラウンドノイズがある
  5. TOEFLリスニングに向けた効果的な勉強法
    1. TOEFL公式問題集を活用する
    2. TOEFL模擬試験のフィードバックを活用する
    3. シャドーイングを実践する
    4. ディクテーションを行う
    5. ニュースやポッドキャストを活用する
    6. オンライン英会話レッスンを受ける
  6. TOEFLリスニング対策のおすすめ教材
    1. Official TOEFL iBT Tests Volume 1、2
    2. TEDICT
    3. Coursera
  7. TOEFLリスニングで高得点を取るためのコツ
    1. 問題を事前に予想する
    2. メモを取る習慣をつける
    3. 時間配分を意識する
    4. 集中力を維持する
  8. TOEFLリスニングは、試験の構成と出題形式の理解がポイント

TOEFLリスニングは、英語圏の大学で必要なリスニング力を測る試験

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)とは、英語を母語としない人が、英語圏の大学や大学院に入学するために必要な英語力を測定する国際的な試験です。
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで構成されており、総合的な英語力を評価します。世界中の多くの教育機関で入学要件として認められ、広く認知されています。

TOEFLリスニングの構成

約2時間のTOEFLテストのうち、TOEFLリスニングの試験時間は約36分です。TOEFLリスニングでは、「講義」および「教室でのディスカッション」形式の音声が計3つと「日常会話」形式の音声が2つ出題され、それぞれに対して複数の問題に答えます。

問題は音声を聞いた後に表示されるので、音声を聞いているあいだにメモを取っておくことが重要です。TOEFLリスニングでは、これらの問題を通じて、実際の大学生活で必要となるリスニングスキルを総合的に評価され、0〜30点の範囲でスコアが算出されます。
ここでは、TOEFLリスニングの出題形式別に、正答率を上げるためのポイントを紹介します。

講義:大学の授業を模した音声

TOEFLリスニングの音声形式のひとつである講義(Lectures)形式の問題では、大学の授業を模した音声が流れます。この音声形式では、教授が一方的に話す形式が多く、内容は学術的であることが特徴です。
講義形式の問題の聞き取りのポイントとして、重要な概念、論点の展開、具体例などを押さえることが求められます。

教室でのディスカッション:教授と学生、学生同士のやりとりの音声

TOEFLリスニングの講義形式の中に含まれることがある、教室でのディスカッション(Classroom Discussions)形式の問題では、教授と学生、または学生同士のやりとりの音声が流れます。ディスカッションの中で意見の交換や議論が行われるため、相手の意見を理解し、それに対する応答を聞き取る力が必要です。
話の流れや論点の変化を追うことが、教室でのディスカッション形式の問題のポイントになります。

日常会話:学生同士、学生とスタッフのやりとりの音声

TOEFLリスニングで出題される日常会話(Conversations)形式の問題では、キャンパスライフに関連するシナリオが多く、学生同士の会話や学生とスタッフのやりとりの音声が流れます。会話の中で、どのように情報交換が行われるのか、どのように問題が解決されていくのかを理解することが大切です。授業の登録、図書館の利用、キャンパス内のイベントがよく出題されます。

TOEFLリスニングが難しいといわれる理由

TOEFLリスニングが難しいといわれる理由

TOEFLリスニングは、学術的な内容や大学生活をシミュレートしたシナリオが多く、専門用語や複雑な議論が頻繁に登場します。また、英語圏の大学の授業形式にもとづいた講義や教室でのディスカッションが含まれるため、理解力や集中力が求められます。これらの要素から、TOEICなどほかの英語試験と比べて、TOEFLのリスニングは難しいといわれることが多いのです。
ここでは、TOEFLのリスニング問題が、難しいといわれる理由について見ていきましょう。

リスニングの音声が長い

TOEFLのリスニングは、長い講義や会話が含まれるのが特徴です。そのため、集中力を維持するのが難しいと感じる受験者は珍しくありません。
TOEFLリスニングだけで約36分という長時間の集中が求められるため、途中で注意が散漫になってしまうことがあります。

英語のアクセントが多様

TOEFLリスニングで使われている英語は、日本人になじみのあるアメリカ英語だけではありません。音声にはイギリス英語やそのほかの地域のアクセントも含まれています。
そのため、聞き取りにくさを感じることが多く、これもTOEFLのリスニングが難しいとされる一因となっています。

専門用語や学術的な内容が多い

講義や教室でのディスカッション形式の問題では、専門用語や学術的な内容が多数含まれています。会話の内容を理解するには、英語力だけでなく背景知識も求められます。
例えば、科学、歴史、経済などの分野に関する基本的な知識があると、リスニング内容をより深く理解することが可能です。

音声内にバックグラウンドノイズがある

TOEFLリスニングの音声には、背景音や雑音が入っていることがあります。
例えば、教室でのディスカッションでは、ほかの学生の雑談や環境音が入っていることもあり、聞き取りが困難です。こうした背景音や雑音が、集中力を維持するのを困難にする場合もあります。

TOEFLリスニングに向けた効果的な勉強法

TOEFLリスニングに向けた効果的な勉強法

TOEFLリスニングで高得点を取るためには、効果的な勉強法を取り入れることが大切です。ここで紹介する勉強法を実践することで、TOEFLリスニングで高得点を目指せます。

TOEFL公式問題集を活用する

まずは、TOEFL公式問題を活用します。TOEFLの試験を作成しているETS(Educational Testing Service)が提供している問題集は、問題の質や形式が本番の試験と同じであるため、正確な対策が可能です。TOEFLの試験形式に慣れ、出題傾向を把握できるので、試験当日に戸惑うことなく対応できるでしょう。

また、TOEFL公式問題集は、各問題の解説が充実していることも特徴です。なぜその答えが正解なのか、どのようなアプローチで解くべきかを理解できるのも、TOEFL公式問題集ならではのメリットといえます。

TOEFL模擬試験のフィードバックを活用する

TOEFL模擬試験のフィードバックを効果的に活用することで、TOEFLリスニングでのミスを減らし、高得点を目指すことができます。
TOEFLリスニングの弱点を克服するには、重点的な練習と反復練習を行うことが欠かせません。まず、ミスのパターンを特定し、共通の原因を分析しましょう。次に、正解の理由を理解し、音声を再確認して誤解部分を修正します。

リスニングについては、メモの取り方が得点を左右するため、常に改善を図っていくことが大切です。
本番に近い環境でTOEFL模擬試験を受けた後は、フィードバックノートを作成し、定期的に振り返りを行うことで進歩を確認します。こうすることで、TOEFLリスニングのパフォーマンスを着実に向上させることが可能です。

シャドーイングを実践する

シャドーイングは、ネイティブスピーカーの発音やイントネーションに慣れるために効果的な方法です。音声を聞きながら、すぐ後に続いてまねをしながら発音することで、リスニングとスピーキングのスキルを同時に向上させることができます。
まずは短い音声から始め、徐々に長い講義や会話に挑戦するのがおすすめです。

ディクテーションを行う

TOEFLのリスニング対策は漫然と音声を聞くだけでなく、意識的に内容を理解しようとアクティブに聞くことが大切です。アクティブに英語を聞くための練習として、「ディクテーション」をおすすめします。

ディクテーションは、音声を一時停止しながら聞いた内容を書き取ることで、リスニング力を強化する方法です。この練習を通じて、細部まで正確に聞き取る能力を養い、聞き取れなかった部分を重点的に復習することで弱点を克服できます。

ニュースやポッドキャストを活用する

TOEFLは、英語圏の大学で授業を受ける力があるかを判定する試験です。そのため、科学や歴史、芸術など、幅広い分野の話題に慣れておく必要があります。
BBCやNPRなどのニュースサイトのほか、TOEFL用のポッドキャストを日常的に聞く習慣をつけることで、さまざまなトピックやアクセントにふれることができます。スクリプトがあれば聞いた後に確認し、理解度をチェックするのがおすすめです。

オンライン英会話レッスンを受ける

TOEFLのリスニング対策には、オンライン英会話も有効です。リアルタイムでネイティブスピーカーと会話をすることで、自然なスピードやイントネーションに慣れることができます。
さらに、講師からフィードバックを受けることができるので、誤解やミスをその場で修正することが可能です。また、聞くだけでなく自分の意見を話す練習にもなります。

TOEFLリスニング対策のおすすめ教材

TOEFLリスニング対策のおすすめ教材

続いては、TOEFLのリスニング対策におすすめの教材を紹介します。ここでは、「実際の試験形式と同じ模擬試験が収録されている」「トピックとアクセントが多様である」「スクリプトと解説が充実している」などの観点で、教材を選定しました。適切な教材を使用することで試験形式に慣れ、リスニングの問題を効率的に解決するためのスキルを身に付けることができるでしょう。

Official TOEFL iBT Tests Volume 1、2

「Official TOEFL iBT Tests Volume 1、2」は、ETSによるTOEFL公式問題集です。実際の試験と同じ形式の模擬試験が収録されているので、出題傾向を把握し、本番に向けた実践的な練習ができます。

TEDICT

「TEDICT」は、TEDのプレゼンテーションを使ったリスニング学習アプリです。TEDの講演は多様なテーマが扱われており、学術的な内容も多いため、TOEFLリスニング対策に有効といえます。字幕機能を活用すればディクテーションの練習になり、リーディングも同時に強化できます。

Coursera

「Coursera」は、世界中の大学や企業と提携し、多種多様なコースを提供するオンライン教育プラットフォームです。スタンフォード大学、イエール大学といった名高い大学や、Google、IBMといった企業と提携し、ビジネス、テータサイエンス、芸術、人文科学など、幅広い分野のコースを取り揃えています。
動画レッスンに加え、自動採点機能やピアレビューなどのフィードバック機能も充実しており、TOEFLリスニングに必要なスキルを向上させることが可能です。

TOEFLリスニングで高得点を取るためのコツ

TOEFLリスニングで高得点を取るには、英語音声を積極的に聞き取ろうとする姿勢が重要です。ここでは、TOEFLのリスニングで高得点を取るためのコツを紹介します。

問題を事前に予想する

TOEFLのリスニングは、事前に問題を見ることはできませんが、慣れてくれば問題を予想することは可能です。問題を予想することで、リスニング中に何を聞くべきか焦点を絞り、必要な情報を効率良くキャッチすることができます。そのためには、TOEFLのリスニングに登場する問題形式を理解しておくことが大切です。
TOEFLリスニングの問題は、次の6つのパターンに大別できます。

・主題(Main Idea)に関する問題
問題例:What is the main topic of the lecture?
(講義の主なトピックは何ですか?)
まずは、イントロダクションに注目します。それは、講義や会話の冒頭部分で主題が提示されることが多いためです。全体の流れや構造を理解することで、主題を見極めやすくなります。話の中で何度も言及されるキーワードやフレーズに注目するのも良い方法です。

・詳細(Detail)に関する問題
問題例:According to the lecture, what is one reason for X?
(講義によると、Xの理由のひとつは何ですか?)
数字、名前、事実などの具体的な情報を、しっかりとメモしておきます。

・推論(Inference)に関する問題
問題例:What can be inferred from the professor's statement about X?
(教授のXに関する発言から、どんなことが推測できますか?)
話者のトーンや態度に注目し、推測される情報に注意を払います。

・話者の態度や意図(Speaker's Attitude / Purpose)に関する問題
問題例:What is the speaker's attitude towards X?
(話者のXに対する態度はどうですか?)
話者の声のトーンや強調される部分に注目し、話者の態度を推測します。

・構造や組織(Organization)に関する問題
問題例:How is the information in the lecture organized?
(講義の情報はどのように構成されていますか?)
「firstly(最初に)」「secondly(次に)」「finally(最後に)」などのセットで使用する英語表現に注目しましょう。次に話の構成をメモし、どのように情報が整理されているかを把握することが大切です。

・要約(Summary)に関する問題
問題例:Summarize the main points of the lecture.
(講義の主要なポイントをまとめてください。)
話の中心となるポイントを簡潔にメモします。要約する際は、重要でない情報を排除し、核心部分に集中します。

メモを取る習慣をつける

TOEFLのリスニング試験は長時間にわたるため、メモを取ることが重要です。重要なポイントをメモすることで、後で問題を解く際に役立ちます。
論理の構造、キーワード、主要なアイディアを簡潔に書き取る方法を練習し、効率的に情報を整理する力を養います。マインドマップや箇条書き、矢印などの記号を使って情報を整理するのがおすすめです。すべてを書き取ろうとすると、かえって重要な情報を聞き逃すことがあるので、要点を押さえることに集中しましょう。

時間配分を意識する

試験時間内にすべての問題を解くために、各問題にかける時間を意識することが重要です。タイマーやストップウォッチを使って、各問題にどれくらいの時間を費やしているかを計測し、時間配分が適切かどうかを確認します。

集中力を維持する

普段から集中力を高めるための練習として、25分間集中し、5分間の休憩を取る「ポモドーロ・テクニック」や、適度な休憩を取り入れることをおすすめします。
深呼吸や軽いストレッチには緊張をやわらげる作用があるので、集中力を保つことが可能です。

TOEFLリスニングは、試験の構成と出題形式の理解がポイント

TOEFLリスニングで高得点を獲得するには、試験の構成や出題形式を把握し、効果的な勉強法を実践することが不可欠です。
TOEFL公式問題集を主軸に、ニュースやポッドキャストを日常的に聞く習慣をつけるとともに、シャドーイング、ディクテーションなどの学習法を取り入れることで、リスニング力を飛躍的に向上させることができます。さらに、オンライン英会話レッスンやおすすめ教材を活用して自分の弱点を克服し、試験に対する自信を深めましょう。

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