TOEFLリスニング対策とは?効果的な勉強法と高得点のコツを解説
本記事では、TOEFLリスニングの対策に効果的な勉強法や実践的なコツを紹介します。リスニング力を飛躍的に向上させ、目標スコアに近づくための具体的な手段が見つかるはずです。
目次
TOEFLリスニングは、英語圏の大学で必要なリスニング力を測る試験
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで構成されており、総合的な英語力を評価します。世界中の多くの教育機関で入学要件として認められ、広く認知されています。
TOEFLリスニングの構成
問題は音声を聞いた後に表示されるので、音声を聞いているあいだにメモを取っておくことが重要です。TOEFLリスニングでは、これらの問題を通じて、実際の大学生活で必要となるリスニングスキルを総合的に評価され、0〜30点の範囲でスコアが算出されます。
ここでは、TOEFLリスニングの出題形式別に、正答率を上げるためのポイントを紹介します。
講義:大学の授業を模した音声
講義形式の問題の聞き取りのポイントとして、重要な概念、論点の展開、具体例などを押さえることが求められます。
教室でのディスカッション:教授と学生、学生同士のやりとりの音声
話の流れや論点の変化を追うことが、教室でのディスカッション形式の問題のポイントになります。
日常会話:学生同士、学生とスタッフのやりとりの音声
TOEFLリスニングが難しいといわれる理由
ここでは、TOEFLのリスニング問題が、難しいといわれる理由について見ていきましょう。
リスニングの音声が長い
TOEFLリスニングだけで約36分という長時間の集中が求められるため、途中で注意が散漫になってしまうことがあります。
英語のアクセントが多様
そのため、聞き取りにくさを感じることが多く、これもTOEFLのリスニングが難しいとされる一因となっています。
専門用語や学術的な内容が多い
例えば、科学、歴史、経済などの分野に関する基本的な知識があると、リスニング内容をより深く理解することが可能です。
音声内にバックグラウンドノイズがある
例えば、教室でのディスカッションでは、ほかの学生の雑談や環境音が入っていることもあり、聞き取りが困難です。こうした背景音や雑音が、集中力を維持するのを困難にする場合もあります。
TOEFLリスニングに向けた効果的な勉強法
TOEFL公式問題集を活用する
また、TOEFL公式問題集は、各問題の解説が充実していることも特徴です。なぜその答えが正解なのか、どのようなアプローチで解くべきかを理解できるのも、TOEFL公式問題集ならではのメリットといえます。
TOEFL模擬試験のフィードバックを活用する
TOEFLリスニングの弱点を克服するには、重点的な練習と反復練習を行うことが欠かせません。まず、ミスのパターンを特定し、共通の原因を分析しましょう。次に、正解の理由を理解し、音声を再確認して誤解部分を修正します。
リスニングについては、メモの取り方が得点を左右するため、常に改善を図っていくことが大切です。
本番に近い環境でTOEFL模擬試験を受けた後は、フィードバックノートを作成し、定期的に振り返りを行うことで進歩を確認します。こうすることで、TOEFLリスニングのパフォーマンスを着実に向上させることが可能です。
シャドーイングを実践する
まずは短い音声から始め、徐々に長い講義や会話に挑戦するのがおすすめです。
ディクテーションを行う
ディクテーションは、音声を一時停止しながら聞いた内容を書き取ることで、リスニング力を強化する方法です。この練習を通じて、細部まで正確に聞き取る能力を養い、聞き取れなかった部分を重点的に復習することで弱点を克服できます。
ニュースやポッドキャストを活用する
BBCやNPRなどのニュースサイトのほか、TOEFL用のポッドキャストを日常的に聞く習慣をつけることで、さまざまなトピックやアクセントにふれることができます。スクリプトがあれば聞いた後に確認し、理解度をチェックするのがおすすめです。
オンライン英会話レッスンを受ける
さらに、講師からフィードバックを受けることができるので、誤解やミスをその場で修正することが可能です。また、聞くだけでなく自分の意見を話す練習にもなります。
TOEFLリスニング対策のおすすめ教材
Official TOEFL iBT Tests Volume 1、2
TEDICT
Coursera
動画レッスンに加え、自動採点機能やピアレビューなどのフィードバック機能も充実しており、TOEFLリスニングに必要なスキルを向上させることが可能です。
TOEFLリスニングで高得点を取るためのコツ
問題を事前に予想する
TOEFLリスニングの問題は、次の6つのパターンに大別できます。
・主題(Main Idea)に関する問題
問題例:What is the main topic of the lecture?
(講義の主なトピックは何ですか?)
まずは、イントロダクションに注目します。それは、講義や会話の冒頭部分で主題が提示されることが多いためです。全体の流れや構造を理解することで、主題を見極めやすくなります。話の中で何度も言及されるキーワードやフレーズに注目するのも良い方法です。
・詳細(Detail)に関する問題
問題例:According to the lecture, what is one reason for X?
(講義によると、Xの理由のひとつは何ですか?)
数字、名前、事実などの具体的な情報を、しっかりとメモしておきます。
・推論(Inference)に関する問題
問題例:What can be inferred from the professor's statement about X?
(教授のXに関する発言から、どんなことが推測できますか?)
話者のトーンや態度に注目し、推測される情報に注意を払います。
・話者の態度や意図(Speaker's Attitude / Purpose)に関する問題
問題例:What is the speaker's attitude towards X?
(話者のXに対する態度はどうですか?)
話者の声のトーンや強調される部分に注目し、話者の態度を推測します。
・構造や組織(Organization)に関する問題
問題例:How is the information in the lecture organized?
(講義の情報はどのように構成されていますか?)
「firstly(最初に)」「secondly(次に)」「finally(最後に)」などのセットで使用する英語表現に注目しましょう。次に話の構成をメモし、どのように情報が整理されているかを把握することが大切です。
・要約(Summary)に関する問題
問題例:Summarize the main points of the lecture.
(講義の主要なポイントをまとめてください。)
話の中心となるポイントを簡潔にメモします。要約する際は、重要でない情報を排除し、核心部分に集中します。
メモを取る習慣をつける
論理の構造、キーワード、主要なアイディアを簡潔に書き取る方法を練習し、効率的に情報を整理する力を養います。マインドマップや箇条書き、矢印などの記号を使って情報を整理するのがおすすめです。すべてを書き取ろうとすると、かえって重要な情報を聞き逃すことがあるので、要点を押さえることに集中しましょう。
時間配分を意識する
集中力を維持する
深呼吸や軽いストレッチには緊張をやわらげる作用があるので、集中力を保つことが可能です。
TOEFLリスニングは、試験の構成と出題形式の理解がポイント
TOEFL公式問題集を主軸に、ニュースやポッドキャストを日常的に聞く習慣をつけるとともに、シャドーイング、ディクテーションなどの学習法を取り入れることで、リスニング力を飛躍的に向上させることができます。さらに、オンライン英会話レッスンやおすすめ教材を活用して自分の弱点を克服し、試験に対する自信を深めましょう。
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