「オンライン英会話」奮闘記 #05 〜ついに娘編に突入〜
無事に連載を終えたと思ったら、編集部より「今度はお子さんの体験レポートをお願いします」と次なる指令、いや、“オファー”を受け、今度はうちの娘(小6)が子ども向けのオンライン英会話を体験する運びとなりました。
気になるイマドキ小学校の英語教育事情は
各小学校により取り組み方は違うようですが、それでも小3の息子はアルファベットを覚え、ほぼローマ字読みではありながらも、小物や看板に書いてある名詞の英単語くらいは読めるようになっています。
そして小6の娘は、例えばJ-POPの歌詞にある短めの英語フレーズくらいなら理解でき、それほどカタカナ読みではないレベルで発音できるようになりました。でもまぁ、これはおそらく私たちが子どもの頃よりも今のほうが英語を使うヒット曲がはるかに多く、耳にする機会が多いことと、意味のわからない英語はPCやスマホでサクッと調べられることが理由なんでしょうね。
時代の変化といってしまえばそうなのですが……ワタクシ、小3のときに英語のスペルを理解しようとした記憶すらございません。私が単なる野生児だったせいか?
子どもが英語に触れる機会が昔より増えている
例えば「Good morning! xoxo」というふうに、本来ならハートマークでも書くべきところにペッとつけるわけですね。そんな造語、知らんがな! ていうか、いつ誰が作ったのかも知らないけれど、読み方でもない分野にまで増やさないで〜! 確かな意味も、読み方も、使われ方も決まっていないって……なに? 概念のひとつ? みたいな(笑)。
話は軽くそれましたが、要するに今の英語教育は昔よりコアにはなってきているけれど、実際の英会話レベルとしての浸透率はまだまだ低く。つい先日の保護者会では、来年度から必修教育として英語の割合がさらに増えるという説明も受けました。そうなると、おそらく授業は担任の先生が受け持つことになり、カタカナ英語と筆記が多いだけの、昔と似たりよったりな内容なのでは……と思ったりもするのですよね。いや、これも憶測ですけど。だってまだまだ母国語を含め、たくさん学ばなきゃいけないことがある年齢なわけで、英語に割ける時間も限られてますし。
そんな現状を垣間見るに、やはりこのご時世、学校教育以外で習得する英語レッスンは、ことさら利点が大きいんだろうなぁと思うわけです。それで、うちの娘が本気で取り組んでくれるかどうかは、また別の話なんですけどね(泣)。せっかく体験チャンスをもらったのだから、ぜひ楽しんでもらいましょう!
ついに始まる「オンライン英会話 娘編」
「外国人の先生と日本人の先生は、どっちがいい?」
「んー、日本人の先生! 話しやすいから」
……いや、だからね、英語で話すんだっつーの。
じゃあ、PCの画面を通して話すわけだから、見た目はどんな先生がお好み?
「イモトみたいな先生とか〜。あ、ベッキーみたいな先生でもいいかな」
って、なぜ講師に大好きな“イッテQ!(世界の果てまでイッテQ!)”ワールドを求めるのか。どうせならディーン・フジオカとか三浦春馬とか――。
「若い女性の先生にしてください」
――はい、了解です。そんなわけでいろいろと検索を試みた結果、日本人でお若くてPR動画が元気いっぱいのAngee先生に、最初の体験レッスンをお願いすることになりました。“とっつきやすそうなノリ”という点ではイモト感もあり、ハツラツとした美人で優しそうという点ではベッキー感もあり(笑)。
そして娘は現代っ子ですからね、初めてのスカイプへの抵抗はまったくもってゼロ。親の心配をよそに、英語どころかTWICEの韓国語バージョンを流暢に歌って踊りまくる娘を横目に、なぜか悔しさを抱く母なのでした。
この敗北感、何かに似てる……。そうだ、初めてスマホを持って、2日間くらいわけがわからず廃人になっていた時、子どもたちにものの30分で使いこなされたときのあれだ!
うぅ、子どもってすごい。一体どんな体験レッスンになるのかまったく想像できないまま、申し込みを完了したのでした。イモトと同じ太マユ描いてPCの前に座る勢いの娘、エンジョイorフリーズ!?
川上きくえ
1973年9月11日生まれ。神奈川県出身。音楽ライター。
高校在学中から音楽雑誌のアシスタントを始め、19歳でライターデビュー。音楽雑誌を中心に、エンタテインメント誌や映画プログラム、音楽系webなどで執筆。インタビューの相手は強面のミュージシャンからアイドル、俳優など多方面にわたる。夫は音楽ディレクター。どこに出しても恥ずかしくない娘(小6)と、どこに出してもおもしろいことになっちゃう息子(小3)の二児の母。