【例文付き】ビジネスでよく使う英単語をシーン別に紹介!注意点やおすすめ学習法も
ビジネス英語で注意したい英単語
■日本語とは意味が異なる英単語
「メール」は、日本語では一般的に「電子メール」のことを指しますが、元々の英語では「郵便」という意味です。そのため、電子メールを指す場合にはemailという英単語を使う必要があります。
今晩までに彼にメールを送っておいてもらえますか?
英語でinterviewは面接のことです。いわゆる「取材」を意味するインタビューとは異なり、面接試験や面談のことを指します。
今日の午後、上司と面談を行いました。
addressは名詞では英語も日本語も「住所」という意味ですが、英語では動詞で使われることも多く、その場合には「取り組む」という意味になります。
この問題については明日の会議で取り上げます。
「サービスしますよ」と割引や無料を意味することもある日本語のサービスとは違い、英語では、serviceは「アフターサービスを提供する」「点検する」を意味するのが一般的です。
先月全てのコンピューターを点検してもらいました。
手数料について「マージンを取る」と表現することがありますが、marginには「余白」「利益」といった意味もあるので、「手数料」を指すときにはcommissionを使った方が分かりやすいでしょう。
マージンはいくらですか?
・listen
耳に聞こえるかどうかを確認する場合には、listenではなくhearを使います。listenは「(音楽や講義を)聴く」など、意識的に何かを聴くときに用います。
聞こえますか?
「理解する」という意味ですが、直接相手に「Can you understand me?」などと聞くと「私の言っている意味が(能力の低いあなたにも)理解できますか?」というニュアンスになってしまうため、このような場合はknowを使います。
うまく伝わっていますか?(私の意図するところをご理解いただけていますか?)
fineは「良い」という意味ではなく「許せるレベルです」や「許容範囲です」という意味なので、あまり良い意味には使いません。良い場合にはgoodやexcellentなどを使うとよいでしょう。
あなたのプレゼン、よかったですよ。
英語では、ストレートにものを伝える傾向にありますが、悪いことを直接的に表現することは好まれません。そのため、badはできるだけ使わずに「どのように悪かったか」を伝える方がよいでしょう。
申し訳ありませんが、ポイントを理解するのが難しかったです。
英会話でhobbyという単語を使うことはあまりありません。懇親を深めるための食事会などで、相手の趣味を聞く場合には「フリータイムには何をしていますか?」といった尋ね方がよいでしょう。
余暇はどのようにお過ごしですか?
【例文付き】ビジネスでよく使う英単語
・head office(本社)
弊社の本社は東京にあります。
新設された施設についてお知らせいたします。
期日が迫っています。
まず私の上司と相談させてください。
われわれが対象としているのは中年のビジネスパーソンです。
・agenda(議題)
本日午後の会議で扱う議題の確認をお願いします。
この会議は早く終わりました。
資料をご覧いただけますか?
まず使用方法を確認するべきでした。
今日の会議の議事録を作ってもらえませんか?
・confidential(機密扱い)
この書類は機密扱いです。
イギリスにある新しい支店へ行きました。
会議の目的については、前の資料で言及しております。
注文番号をお知らせいただけますでしょうか?
それは大手保険会社により設立されました。
・wrong number(間違い電話)
恐れ入りますが、間違い電話かと存じます。
不在着信ですぐにかけ直しました。
私の電話番号は123-4567で、内線は2345です。
ご伝言を承りましょうか?
ご伝言をお願いできますか?
・budget(予算)
今晩、来期の予算について話し合う予定です。
われわれは十分な資金をご用意しました。
どのくらい損失があったかを把握しなければなりません。
まだお支払いいただいておりません。
添付の見積をご確認いただけますか?
ビジネス英単語を覚えるコツ
■フレーズで覚える
フレーズや幾つかの英単語をかたまりごとに覚えれば、前後のつながりや品詞が把握しやすくなるため、正しく活用できるようになります。単語集にそれぞれの例文が載っていることがこの学習法の前提となりますが、例文が載っていない場合でも、フレーズの一覧が紹介されていれば学びやすくて便利です。フレーズは、日本語訳や英単語と併せて覚えるように心掛けましょう。
■文章の中で覚える
文脈の中で単語を覚えるスタイルのものは、同じシチュエーションで使う関連語彙と一緒に覚えられるため、単語同士のつながりや関係性をイメージしやすくなります。例えば、金融業界、日常業務などと分野ごとに単語を捉えることが可能です。このようなイメージを使えば、「この文脈で、あの単語と一緒に出ていた、この単語」という具合に、覚えた英単語を思い出す糸口をつかみやすくなります。
ビジネス英単語の学習で役立つ! おすすめの単語帳・アプリ
■おすすめの英単語帳
『速読速聴・英単語 Business 1200』松本 茂/Robert L. Gaynor/Gail K. Oura (著) Z会(外部リンク)
【効果的な使い方】
まず長文を読みます。分からない単語があっても辞書を引かず、そのまま単語の意味を想像しながら最後まで読み切りましょう。その後で、単語の意味を改めて確認します。重要な単語はリスト化されていて、それぞれ詳しい解説も載っています。
■おすすめのアプリ
英単語アプリ mikan(外部リンク)
「1億総バイリンガル」を目指して、隙間時間に効率よく英単語を覚えられるように作られたアプリです。英単語に特化しているため、余計な機能がなく、極めてシンプルな四択問題がひたすら続きます。
【効果的な使い方】
アプリそのものが効果的に作られているため、指示通りに四択問題を解き、復習を進めるのが基本です。出版社と提携して作られたアプリなので、市販の単語集に収録された単語をより効率的に学べる工夫もされており、TOEIC用の単語集をこのmikanで学ぶこともできます。
正しい単語で正しく伝える
英単語に慣れてきたら、少しずつ中学校レベルの英文法を加えていきましょう。すでに覚えた単語が、文法の中で使われることでさらに伝わりやすい英語となっていきます。
※本記事は2020年3月19日時点の内容です。