2015年09月14日 07時20分
仕事で役立つ【実践英語】 提案時の表現を知ろう!
今回はビジネスシーンの“提案時”に使える「実践英語」を紹介
プレスリリースやクライアントへのプレゼンテーション資料など、社外に出すドキュメントを作成する場合は、完成までに複数人が関わることが多い。そのため、作成過程で修正が入っていることを伝える場合、誰が修正したのか、修正が必要な理由は何かを説明することは普通に行われている。今回は、同シチュエーションで使う英語表現を紹介する。
■修正の反映を伝える場合
誰の修正が反映されているのかを伝える場合、「include」「add」「have」をよく使う。
・「include someone’s edits」(誰々の修正を含む)
・「add someone’s edits」(誰々の修正を追加する)
・「have edits made by someone」(誰々による修正が入っている)
・「have edits from someone」(誰々からの修正が入っている)
This document has some edits made by Hiromi.
<このドキュメントにはHiromiの修正が入っている>
This version includes some edits from Hiromi.
<このバージョンにはHiromiからの修正が含まれている>
ちなみに、「edits made by」は「edits from」でもいい。また、「include」は「含む」という意味だが、修正したことが反映されているだけではなく、「追加」の意味合いがあるということを覚えておきたい。追加の意味合いを強く持たせるときは「include」よりも「add」を選んだほうが伝わりやすい。
■提案時の表現
修正案、修正理由を述べるときは、皆が納得できるように説明する必要があるが、場合によっては、ただ単に個人的な見解にすぎないこともある。それでも、提案することは悪いことではないし、ひとつの意見として提示するのは大切。自分の意見をはっきりと皆に伝えよう。
・To make it clearer, I suggest that we change the first paragraph as below.
<より明確にするために、最初の段落を以下のように変えてはいかがでしょうか>
・I think we should keep the first paragraph as it was, because the suggested changes seem misleading.
<個人的には、提案された修正案では誤解をまねくような気がするので、最初の段落はもともとのままにしておいたほうがいいと思います>
・To emphasize our competitiveness, why don’t we include more technical advantages. My suggestions are 〜.
<我々の優位性を示すために、技術的な利点をもっと盛り込んではいかがでしょうか。私の提案としては〜です>
あくまでも個人的な見解であることを伝えるときには、次のような英語表現を冒頭につけるといいだろう。会話の流れで、明らかに自分の修正案が単なる個人的見解でしかないような雰囲気になった場合は、言いたいことを言い終えた後に付け足して、その場を和らげることも。
・In my opinion, 〜
・I personally think that 〜
出されたアイデアを文章にまとめたり、ドキュメントに落とし込んだりする土台作りの作業は決して楽な仕事ではありません。誰かが苦労してまとめた資料を修正する必要があるときは、くれぐれも間違いを指摘するような言い方にならないように気をつけよう。
余談だが、英語圏でのネットの書き込みなどを読んでいると、「IMHO」と書かれていることが多々ある。ネット略語で in my humble opinion。意味は「私の(ささいな)個人的な意見」。これが正しいとか、事実はこうだとか言いきってしまうのではなく、「個人的に思うことだけど…」と入れることで、口論になるのを防ぎ、前向きなディスカッションを促進する。
(記事/柏野裕美)
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