ビジネスシーンで求められるTOEICスコアと実力

  • 画像/TOEICの勉強をしているイメージ

 日本国内でも、コミュニケーション・ツールとしての英語の必要性はますます高まるばかり。そんななか、ビジネス英語の実力を測る指標として企業や学校などで広く採用されているのが「TOEIC」。就職や転職の際にもTOEICのスコアが高ければ英語の能力を示すことができ、有利に働くことも。

 でも、実際にTOEICのテストってどんなもの? ビジネスシーンで使える英語力には直結しないって聞いたけど…? 今回はそんな「TOEIC初心者」に向けたテストの概要を知る基礎編を特集。企業が実際はどようにTOEICのスコアを重視しているのかを、みていきましょう。

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TOEICのテストとは? 初心者向け基礎知識

 TOEIC(トーイック)とはTest of English for International Communicationの略称で、英語を母語としない人のための「国際コミュ二ケーション英語能力テスト」です。アメリカの非営利テスト開発機関である Educational Testing Service(ETS)が開発・制作をして、日本では国際ビジネスコミュニケーション協会がTOEICテストの実施・運営を行っています。

【基礎知識1:TOEICの概要】

 TOEICは実用的なビジネス英語力を測ることができるため、採用、昇格・昇進、海外出張、海外赴任の際などに、社員にTOEIC受験を義務づける日本の企業も増えています。また、ほかの英語資格試験と比べてリスニングの比率が高く、リーディングとのバランスがいいので、クラス編成のための基準としてTOEICテストを利用している大学や高等学校もあります。世界約150ヶ国で実施され年間約700万人が、日本では年間230万人が受験しています。

 TOEICは英語能力を測るモノサシとして開発され、その範囲は下は10点という全く英語ができないレベルから、上は990点というNative Speakerに近いレベルまで至るという非常に広いものです。またTOIECテストに向けて勉強を始めたばかり人におすすめしたい、中高生レベルの内容で構成された「TOEIC Bridge」や、さらなるスキルアップを目指す人に向けた「TOEIC SW」といった、レベルに合わせたテストがあることも、覚えておきましょう。

【基礎知識2:テストの種類】

 「TOEIC」といっても、最も知られている『TOEICテスト』から、それよりも前段階の学力レベルを測る『TOEIC Bridgeテスト』や、さらに高度な英語力が必要となる、上級者向けの『TOEIC SWテスト』など、種類があることをご存じですか? テストの内容、詳細を見ていきましょう。

■TOEICテスト
 TOEICテストは、リスニングセクション(45分間・100問)とリーディングセクション(75分間・100問)の合計200問を2時間で解答するマークシート方式です。7つのパートがあり、パート1〜4はリスニングセクション、パート5〜7はリーディングセクションとなっています。

【リスニングセクション】45分間・100問/会話やナレーションを聞いて設問に解答

Part1

写真描写問題 10問
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。

Part2

応答問題 30問
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。

Part3

会話問題 30問
2人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 各会話には設問が3問ずつある。

Part4

説明文問題 30問
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各トークには質問が3問ずつある。

【リーディングセクション】75分間・100問/印刷された問題を読んで設問に解答

Part5

短文穴埋め問題 40問
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。

Part6

長文穴埋め問題 12問
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。

Part7

読解問題 48問(1つの文書:28問、2つの文書:20問)
いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各文書には設問が数問ずつある。


■TOEIC Bridgeテスト
 英語の勉強を始めた初心者・中級者向けのテストが「TOEIC Bridgeテスト」。基礎的な英語コミュニケーション力を測ることができ、英語学習にブランクのある人や中高生向きの内容で構成されているので、TOEICテストを受ける前段階でのトライがおすすめです。

■TOEIC SWテスト
 TOEICが2007年から実施を始めたのがTOEIC SWテスト(TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト)。「話す(スピーキング)」力と「書く(ライティング)」力を測るためのテストです。TOEIC SWテストはセットでの受験のみで、問題構成は、スピーキングテスト(約20分11問)、ライティングテスト(約60分8問)。TOEICスコアとあわせれば英語の4技能の能力を証明することができます。

点数の目安を知ろう!ビジネスの現場で必要なTOEICのスコア

 日本でTOEICプログラムを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会が今年7月、2013年1月に国内上場企業3254社の人事部門に対して英語活用実態調査を実施し、304社から回答を得た『2013年上場企業における英語活用実態調査』を発表。TOEICのスコアが、企業の採用時にどのように有効であるのかをみることができます。

【採用時にTOEICのスコアを参考にする?】

(データ出典:「2013年上場企業における英語活用実態調査」)

(データ出典:「2013年上場企業における英語活用実態調査」)

 TOEICの各テスト(TOEICテスト、TOEIC SWテスト、TOEIC Bridge)を導入している企業・団体数は約2500と言われています。TOEICテストの最高得点は990点ですが、採用や海外出張、海外赴任など企業が期待するTOEICスコアの基準は何点ぐらいなのか気になるところです。

 同レポートの『企業が求めるTOEICスコア(2013年)』(※「要件にしている」と回答した企業/下記)によると、国内上場企業がより積極的にグローバルな人材育成に取り組み、社員に求めるTOEICスコアも上昇しているといえます。

 英検1級取得者の多くはTOEIC900点以上を獲得。外資系企業勤務や海外赴任などビジネスで英語を使いこなすためには、まず800点以上を目安に学習を進めて、最終目標として900点超えを目指すといいでしょう。


【期待スコア(平均)】
国際部門:750点
中途採用社員採用時:710点
海外赴任者:695点
海外出張者:675点
全社員:600点
新入社員採用時:565点

【昇進・昇格の要件スコア(平均)】
役員:525点
部長:580点
課長:550点
係長:545点
主任:520点

「TOEICスコアがいくら高得点でも英語が話せなかったら意味がない」そんな声を耳にすることはありませんか? TOEICテストは「読む(リーディング)」力と「聞く(リスニング)」力を測定するテストなので、英語の語彙・文法・構文のいずれも正確に把握していなければ高得点を取ることはできません。

※参考・出典WEBページ
⇒TOEIC(R)公式サイトhttp://www.toeic.or.jp/(外部リンク)(国際ビジネスコミュニケーション協会)
【文・取材/寺本亜紀】
ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。

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