2015年12月05日 11時10分

“ビル・クリントン”は正式名じゃない! 英語圏の知られざる“ネーム事情”を紹介

第42代アメリカ大統領「ビル・クリントン氏」の“本当の名前”は…? [拡大する]

第42代アメリカ大統領「ビル・クリントン氏」の“本当の名前”は…?

 海外では、「Good morning, Mike.」など会話の中で名前を呼び合う習慣が多いが、実は本名ではないことがほとんど。なかでも英語圏では、本名とは別にその国で通用する名前をつけることが多々ある。それが「イングリッシュネーム」だ。今回は、日本人にはあまり馴染みのない“イングリッシュネーム”について紹介しよう。

■イングリッシュネームとは?
 イングリッシュネームとは、その言葉通り“英語を話す際に使う名前”のこと。本名の一部を取って、英語風の名前に変形させたり、本名とは全く関係のない自分の好きな名前を使うこともある。

 では、一体どんな名前が変形されているのだろう? 代表的な名前といえば、ハリウッド映画や海外小説でよく目にするロブ(Rob)、ボブ(Bob)、ボビー(Bobby)という名前。これはどれも本名を短くした短縮形であり、元の正式名はすべて「ロバート(Robert)」だ。

 同様に、マイク(Mike)、マイキー(Mikey)、ミッキー(Micky)、ミック(Mick)も短縮形で、正式名はどれも「マイケル(Michael)」。

 第42代アメリカ合衆国大統領のビル・クリントン(Bill Clinton)氏ですら、実は正式名ではない。彼の正式名はウィリアム・ジェファーソン・クリントン(William Jefferson Clinton)。その名前を短縮してBill Clintonと名乗っている。ちなみに、ニックネームはババ(Bubba)で、南部英語で“兄貴”という意味をもつ。

 英語圏でのイングリッシュネームは、日常会話のなかだけでなく、クリントン元大統領のように短縮形も本名の一つと見なされ、公の場で使用できる。名前の短縮形というと、日本ではニックネームやあだ名の感覚が強いが、英語圏ではクリントン元大統領のようにニックネームはニックネームで別にあり、名前の短縮形は正式な本名として公の場でも使用できるのだ。

■イングリッシュネームをつけてみよう!
 外国人と会話をする時、自分の名前を正しく発音してもらえなかった経験がある人は多いだろう。例えば、女性が「マイコ」と名乗ると、99%の確率で「マイケル(Michael)」と男性名に間違えられてしまう。外国人にとって、馴染みのない日本人の名前を正しく発音するのは一苦労なのだ。

 であれば、外国人が呼びやすいようなイングリッシュネームで名乗るのも一つの手。すぐに名前を覚えてもらえるし、外国人の中にスムーズに溶け込めるかもしれない。

<例>
Takahiro(たかひろ ) → Hiro
Toshihiko(としひこ) → Toshi

 英語名の短縮形に近い作り方だ。日本名の響きが残っているので、いかにも外国人っぽいイングリッシュネームで呼ばれることに抵抗がある人におすすめだ。

<例>
「Satoshi(さとし)」 → 「Sammy」
「Sachiko(さちこ)」 → 「Samantha」

 変形しづらい名前であれば、自分の名前の一部分をとってつくったりしてもOK。そのほか、自分の好きな英語名をつけるなど、基本は自由だ。

 日本とは違い、英語圏ではイングリッシュネームはどこでも通用できる。これは、英語圏特有の呼びやすい名前を使うことで、コミュニケーションを円滑にする意識の表れなのかもしれない。ここで紹介した英語名の知識があれば、外国人から自己紹介された時、名乗っている名前と正式名が違っても戸惑うことはないだろう。

(記事/THE RYUGAKU)

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