イムランの「週末のできごとを英語で話してみよう!」<中級編>/第8〜11回
第8回 〜月見バーガー〜
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?
Lisa: It was great. I went out for an “otsukimi” party with my friends.
リサ:すごくよかったよ。友達とお月見パーティーにでかけたの。
Imran: That’s nice. “Otsukimi” is moon-viewing, right?
イムラン:いいね。お月見って(英語だと)ムーン・ビューイングだよね?
Lisa: Yeah. It wasn’t a full moon, but it was really nice, eating and drinking watching the moon.
リサ:そう。満月じゃなかったんだけど、すごくよかったわ、月を見ながら食べたり、飲んだり。
Imran: That sounds nice. Where did you go?
イムラン:どこに行ったの?
Lisa: We went to a restaurant in one of the high-rise buildings in Shinjuku. Have you ever been to the high-rise buildings in Shinjuku?
リサ:新宿の高層ビルにあるレストランに行ったの。新宿の高層ビル行ったことある?
Imran: No, I haven’t. I’m actually, scared of heights. But, I like flying. Anyway, what did you eat?
イムラン:いや、ないね。実は高い所苦手なんだよね。でも飛行機は好きだけど。で、何を食べたの?
Lisa: We ate yakiniku and we had “dangos” for dessert.
リサ:焼肉を食べて、デザートにお団子を食べたわ。
Imran: That sounds nice. How was the view?
イムラン:いいじゃん。景色はどうだった?
Lisa: It was very nice. We were on the 38th floor, so the moon looked a little bit bigger than from the ground.
リサ:すごくよかったよ。38階だったから、地面から見るよりも、月が少し大きく見えたわ。
Imran: I see. Autumn is the best season for “otsukimi,” right?
イムラン:へえ。お月見は秋が一番良い時期なんだよね?
Lisa: Yes, it is. Especially after typhoons, the sky clears up, so the moon looks very clear.
リサ:そうよ。特に台風の後は晴れ上がるから、月がとても綺麗に見えるの。
Imran: Oh, really? I’ll check the moon calendar for the full moon and book a nice restaurant in a high-rise building.
イムラン:そうなの?じゃあ、月齢カレンダーで満月の日を確認して高層ビルのレストランを予約しようかな。
<Imran MEMO>
ポイントは「〜したことありますか?」という意味の「Have you ever 〜?」とそれに対する答えです。コミュニケーションで大事なのは、情報量なので、Yes.かNo.の後にもう少し説明やコメントを付け加えるように心がけてみてください。
Lisa: Have you ever been to the high-rise buildings in Shinjuku?
Imran: No, I haven’t. I’m actually, scared of heights. But, I like flying.
ここでも答えは、単なるNo.ではなく、「いや、ないね。実は高い所苦手なんだよね。でも飛行機は好きだけど。」と言うと、相手により情報が伝わり、コミュニケーションの質が上がります。
日本人の生徒さんは実は、なかなかこういう答え方をしません。なぜかというと、日本人の生徒さんはとても真面目なので、もし情報を追加して言う場合に、何かとても重要な情報しか言ってはいけない、と思い込んでいるのです。
そんなこと言わなくていいか、と思ってしまうかもしれませんが、コミュニケーションってそういうことも含めてやりとりをするところが楽しいんですよ。
今後もし、「Have you〜?」で質問をされたら、ただのYes.やNo.ではなく、感想や情報もセットでご提供ください!
第9回 〜ディズニー・ハロウィーン〜
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?
Lisa: It was awesome! I went to Disneyland with my boyfriend. They were having the Halloween event.
リサ:最高だったわ。彼氏とディズニーランドに行ったのよ。ハロウィンのイベントやってたから。
Imran: That’s nice. I’ve never been to the Halloween Event. How was it?
イムラン:いいね。バロウィン・イベントには行ったことないや。どうだった?
Lisa: It was extraordinary. Almost everyone was dressed up as some kind of Disney character.
リサ:最高だったわ。ほとんどみんな何かしらのディズニーキャラに仮装してたわ。
Imran: Oh, really? What did you dress up as?
イムラン:本当に?何に仮装したの?
Lisa: I dressed up as Cinderella.
リサ:私はシンデレラに仮装したの。
Imran: Wow, that’s like every girl’s dream. And how about your boyfriend?
イムラン:へえ。それって女の子の憧れだよね。で、彼氏は?
Lisa: He dressed up as Aladdin. He got the real costume from the States.
リサ:彼はアラジンになってた。アメリカから本格的なコスチュームを取り寄せてたわ。
Imran: Wow, so he was really up for it. He must’ve looked awesome in an Aladdin costume.
イムラン:へえ、じゃあ彼はけこう本気だったんだね。アラジンのコスチューム、最高にかっこよかっただろうね。
Lisa: He did look like the real thing.
リサ:確かに本物みたいだったわ。
<Imran MEMO>
今回のポイントは「must have」です。
He must’ve looked awesome in an Aladdin costume.
(アラジンのコスチューム、最高にかっこよかっただろうね。)
「must」は「〇〇しなければならない」という意味で習いますよね。今回の「must have」はこの「must」にはまったく関係のない表現です。「〇〇だったんだろうね」も「must have」のニュアンスが通わります。
英語の勉強をしていると、どうしてもこの表現はこの意味というような、1対1の関係で覚えないといけなかったり、「〇〇に違いない」という、日本語でも日常的に使わない日本語で覚えてしまいがちです。
第10回 〜ドラマの最終回〜
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?
Lisa: Not so bad, I guess. But, I’m exhausted.
リサ:悪くなかったわよ、たぶん。でも、すっごく疲れた。
Imran: Oh, really? What happened?
イムラン:そうなの?どうしたの?
Lisa: I’ve been watching this drama, “Aishitetatte Himitsu Wa Aru” and it ended last weekend, but it was pretty intense.
リサ:「愛してたって、秘密はある」をずっと見ていて、先週終わったんだけど、けっこうヘビーだったのよ。
Imran: Wow. And you’re exhausted?
イムラン:へえ。で、すごく疲れたの?
Lisa: Yeah. Have you watched it?
リサ:そう。見たことある?
Imran: No. I’ve heard about it from my friends, but I haven’t watched it myself. A lot of my friends are into the drama.
イムラン:いいや。友達から、ドラマについて聞いたりはしてるけど、見てはない。
Lisa: It was hell of a drama. I usually don’t care about dramas, but I like the lead actor, Fukushi Sota, so I decided to watch it.
リサ:すごいドラマよ。いつもはドラマとかどうでもいいんだけど、主役の福士蒼汰が好きだから、見ることにしたの。
Imran: So, how did it end?
イムラン:で、どういう終わり方だったの?
Lisa: I’m not going to spoil it for you. You have to watch it yourself.
リサ:台無しになっちゃうじゃない。自分で見なさい。
<Imran MEMO>
今回は、「聞いたことある」系の表現を勉強しましょう。
Lisa: Yeah. Have you watched it?
Imran: No. I’ve heard about it from my friends, but I haven’t watched it myself. A lot of my friends are into the drama.
会話に出てくる「I’ve heard about it.」は「それについて聞いたことがある」という意味になります。ドラマなら、名前だけではなく、少し内容も聞いたことがある場合に使います。
表現として難しくありませんよね。ここで大事なのが、ここで習った表現とセットで、説明の仕方も覚えておくことです。初級では、一言でもいいのですが、中級、上級では、ただ答えるだけではなく、しっかりと説明をしましょう。
英語を話す際は、英語表現を学びつつ、説明するということを念頭においてください。そうすると、コミュニケーションの質が上がりますよ。
第11回 〜ライブの楽しみ方〜
イムラン:やあ、リサ、週末はどうだった?
Lisa: Well, it was OK. I really wanted to go to the Kishidan Banpaku, but I had work, so I couldn’t go. I negotiated with my boss, but he told me that there was no way I could take the weekend off.
リサ:まあ、普通だったわね。本当に氣志團万博に行きたかったんだけど、仕事だったから行けなかったのよ。上司と交渉したんだけど、週末を休むのは絶対に無理って言われたの。
Imran: Really? You negotiated to go to a concert?
イムラン:本当?コンサートに行くことを交渉したの?
Lisa: No, not exactly. I didn’t tell him that I was going to a concert. I told him I had a family emergency.
リサ:いいえ、そういうわけじゃない。コンサートに行くとは伝えていないわよ。家族の急用があるって言ったの。
Imran: Wow. And he still didn’t let you take the weekend off?
イムラン:へえ。で、それでも週末休ませてくれなかったんだ。
Lisa: Well, he knows I’m a Kishidan fan, so maybe he realized knew I was lying.
リサ:まあ、上司は私が氣志團のファンだって知っているから、私が嘘ついていることに気づいていたのだと思う。
Imran: Smart boss. So, you just worked all weekend?
イムラン:上司、頭いいね。じゃあ、週末はずっと仕事だったの?
Lisa: Yep. And I’m seeing my friend this weekend to hear about the Kishidan Banpaku.
リサ:そうよ。で、今週末は友人に会って、氣志團万博がどうだったか聞くことにしているの。
<Imran MEMO>
今回は「英語の話し方」について説明させてください。初級、中級、上級の全てのレベルにおけるHow was your weekend?に対する答えをちょっと見てみてください。
Imran: Hey, Lisa, how was your weekend.
Lisa: Well, it was OK. I really wanted to go to the Kishidan Banpaku, but I had work, so I couldn’t go. I negotiated with my boss, but he told me that there was no way I could take the weekend off.
「外国人はなぜあんなにしゃべるんですか?」と聞かれることがありますが、実はたくさんしゃべるわけではありません。外国人はただ、相手がわかるように、相手がわかるまで、詳細に説明しようとするのです。
日本人の英語学習者は答えをできるだけ簡潔にまとめようとします。そのために、意図が相手に正しく伝わらなかったり、不十分な会話内容になってしまうことが多々あります。
言葉数が少ないと、話内容の意図が通じないだけではなく、自身の気持ちさえ先生側は感じないのです。大事なのは、英語が合っているかどうかではなく、相手がわかるように説明しようとしているか。ちゃんと「話したい」という意図を伝えようとしているかです。
イムラン・スィディキ
1976年11月14日生まれ。セント・メリーズ・インターナショナル・スクール(小学校〜高校)、上智大学、上智大学大学院。英会話スクール『コペル英会話教室』麻布十番本校、銀座校の校長。YouTube上の公式チャンネルをはじめ、公式アプリ、ブログ、Twitter、Facebookなどでも人気。著書に『CD BOOK 超英語思考トレーニング』(明日香出版社)など。日本各地で英会話セミナーを開催し、わざわざ海外からセミナーに参加する受講生もいるほどの人気講師。「英語はストレスなく学ぶのが一番。英語を勉強している人に、いかにストレスを感じさせないか」を考えながらレッスンをしている。