イムランの「週末のできごとを英語で話してみよう!」<中級編>/第4〜7回

【画像】イムラン連載_中級8

 外国人とコミュニケーションを取るために、よく使われるのが「週末は何をしていたの?」というフレーズ。あの人気講師・イムラン先生が「すぐに使えて、今が旬の例文」をご紹介! 今回は2017年8月にニュースとして掲載されたなかから、<中級編>を取り上げます。
Imran: Hey, Lisa, how was your weekend?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?

Lisa: It was great! I went to the Sumida River Fireworks Festival.
リサ:よかったよ! 隅田川花火大会に行ったの。

Imran: Wow, really? I really wanted to go, but I couldn’t. I had work.
イムラン:へえ、本当? すっごく行きたかったんだけど、行けなかったんだよね。 仕事があってさ。

Lisa: Really? That’s a shame.
リサ:本当? 残念だったね。

Imran: Yeah. Anyway, how was it?
イムラン:うん。で、どうだった?

Lisa: It was awesome. They shot up 22,000 fireworks. Can you believe it?
リサ:すごくよかったよ。2万2000発の花火を打ち上げたの。信じられる?

Imran: That’s so many! Did you count them?
イムラン:すごく多いね!数えた?

Lisa: Um… No, I didn’t.
リサ:ん… 数えてないよ。

Imran: How was the weather? Wasn’t it raining on Saturday?
イムラン:天気はどうだった?土曜日って雨じゃなかったっけ?

Lisa: Yeah, it was raining, but it wasn’t so bad. Some people had umbrellas, but I didn’t use one. It was actually very nice to see fireworks in the rain.
リサ:うん、雨降ってたけど、そんなにひどくはなかったよ。傘持ってる人もいたけど、私は使わなかった。雨の中、花火を見るのもとてもよかったよ。

Imran: Yeah, that sounds kind of romantic.
イムラン:そうだね、なんとなくロマンチックに聞こえる。

<Imran MEMO>
 今日のポイントはどの会話でも出てくる、「sounds」の使い方です。この単語は感想を言う時に使われる単語で、実際にリアクションをする時に、けっこう使います。ほとんどの場合は、相手が言ったことに対して、That sounds 〇〇.と言います。

 日本語に訳すのが難しいのですが、「それ〇〇だね。」とか、「それ〇〇そうだね。」、「それ〇〇っぽいね。」と言いたい時に使います。

・That sounds wonderful.(それ、いいね)
・Sounds like you’re going to have to study a lot.(たくさん勉強しないといけなそうだね)
・That sounds kind of romantic.(なんとなくロマンチックだね)
・That sounds awesome!(超良さそうだね!)
・That sounds tough.(大変そうだね)
・She sounds so dedicated to this event. (このイベントに気合い入っているっぽいね)

 この言い回しを使う時のポイントは、その後に続き形容詞です。Great、good、nice、wonderful、awesome、terrible、romantic、toughなどを覚えておくと、その時々でぴったりのコメントができるので、形容詞をたくさん頭に入れておいてください。
Imran: Hey, Lisa, how was your weekend?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?

Lisa: It was great! It was Mountain Day on Friday, so I took Thursday off and made it a four-day weekend for myself.
リサ:よかったよ!金曜日は山の日だったから、木曜日も休みをとって四連休にしたの。
Imran: That’s awesome. Where did you go?
イムラン:超いいね。どこ行ったの?

Lisa: I went to Mt. Fuji with my friends. We stayed at a nice Japanese inn right by the mountain.
リサ:友達と富士山に行ったの。富士山のすぐ側の素敵な旅館に泊まった。

Imran: That sounds terrific. You must’ve climbed Mt. Fuji, didn’t you?
イムラン:素敵だね。富士山は登ったんでしょ?

Lisa: Actually, we didn’t. We just enjoyed Mt. Fuji at a distance.
リサ:実は登らなかったの。富士山を遠くから眺めて楽しんだ。

Imran: How was the weather?
イムラン:天気はどうだった?

Lisa: Oh, it was terrific for three days. It rained a little on the final day, but it cooled us off, so it was actually nice.
リサ:最初の三日間は最高だった。最終日は少し雨が降ったんだけど、それで涼しくなったから、実はすごくよかった。

Imran: And, how was the food? Did you get a chance to eat some good local food?
イムラン:食事はどうだった?地元の美味しい食事は食べられた?

Lisa: Yeah, we went on a soba spree. We tried all the top-rated soba restaurants in the area.
リサ:うん、側三昧だったわ。近くのレビューの高いお蕎麦屋さんは全部行ったわ。

Imran: You like soba?
イムラン:お蕎麦好きなの?

Lisa: Are you kidding? I can never get enough of soba.
リサ:何言ってんの? お蕎麦はいくら食べても食べ足りないぐらいよ。

<Imran MEMO>
 今日のポイントはどの会話でも出てくる、「You must have」です。学校では「must」=「しなければならない」と習いますが、これはその「must」ではありません。今日の表現は「must」ではなく、「must have」なんです。「must have」は「〇〇にちがいない」と訳されるのですが、「しなければならない」にはまったく関係のない意味合いになるわけです。

 さて、使い方ですが、「〇〇にちがいない」という訳ではありますが、実際の会話でのニュアンスとしては、「〇〇だったでしょ?」や、「絶対に〇〇でしょ?」という使い方になります。

You must’ve had a good time?(絶対に楽しかったでしょ?)
You must’ve climbed Mt. Fuji, didn’t you?(絶対に富士山は登ったよね?)
You must’ve gained weight.(絶対太るでしょ、それ!)

 この表現はこういう覚え方をしておくと、実は使えます。でも、多くの方は「〇〇に違いない」という覚え方をしようとします。そうすると、実際にはなかなか出てきません。ぜひ、こういった表現は自分が使う日本語と関連づけて覚えてください!
  • Foo Fighters(8月19・20日開催『SUMMER SONIC 2017』より)(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

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Imran: Hey, Lisa, how was your weekend?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?

Lisa: It was great! I went to Summer Sonic last weekend.
リサ:最高だったわ!先週末はサマソニに行ったの。

Imran: Wow! That’s so nice. I’ve always wanted to go.
イムラン:すごい! いいね。ずっと行きたかったんだよね。

Lisa: Last week was awesome.
リサ:先週は本当に最高だった。

Imran: I really wanted to see MAN WITH A MISSION, but I had work on both days.
イムラン:マン・ウィズ・ア・ミッションが見たかったんだけど、両日共に仕事だったんだよね。

Lisa: That’s too bad. By the way, Pikotaro was there, too.
リサ:それは残念だったね。ところで、ピコ太郎もいたよ。

Imran: Did he perform?
イムラン:歌ったの?

Lisa: Actually, I’m not really sure. I saw his name on the performer list, but I didn’t see him on stage.
リサ:実は、よくわからない。パフォーマーのリストには載っていたんだけど、ステージは見なかったの。

Imran: And, was it crowded?
イムラン:で、混んでいた?

Lisa: Oh, yes. It was crazy. I think they said there were over 100,000 people.
リサ:もう、それは。やばかったわよ。約10万人以上来ているって言っていたよ、確か。

Imran: Wow, that’s like two Tokyo Domes. Could you see the performers?
イムラン:へえ、東京ドーム2個分じゃん。パフォーマーは見られた?

Lisa: I was in the first row, so I could see everything.
リサ:1列目にいたから、全部見られたわ。


<Imran MEMO>
I’ve never had the chance.(今まで機会がなかった。)
I’ve always wanted to go.(ずっと行きたかった。)
I had always wanted to go to their concert.(ずっとコンサートに行きたかった。)

 今日のポイントは上記3つの英語表現です。文法としては、上2つが現在完了形。3つ目が過去完了形です。ただ、この3つは文法を完全に無視して、決まり文句として覚えてください。なぜかというと、文法的な理解をしようとすると、何が言いたいのかよくわからなくなるからです。

 例えば、現在完了形。現在までに完了していることだと思うと、じゃあ過去形とは違うのかな、と考えたり、こういう場合には使えるのか、使えないのかなど考えたりして、せっかくすぐに使える英語表現を学んでいるのに、そこから離れてしまい、「よくわからない」という結論を招いてしまうからです。

 実際のレッスンでもそうです。文法に話が移った瞬間、「よくわからない」に向かってしまうんです。

 過去完了形も同様です。過去に完了していること、って考えると、これまた過去形と違うの? いや、現在完了形とも違うの? と考えてしまうんです。そうなると、もうわけがわからなくなって、中学英文法の本でも買って読むか、という発想になってしまいます。

 これが数多くある英語学習の落とし穴のひとつです。せっかく3つも使えそうな英語表現を学んだのに、使う気ゼロ! まずは帰りに本屋で英文法の本を買おう! って気になってしまいますからね。

 習った英語表現をそのまま使うとコミュニケーションがとれる。「コミュニケーションをとる」こと。それが英語を学びたいそもそもの理由ですよね。一度そこに立ち返って、英語に向き合ってみてください。
  • 日本テレビ系ドラマ『過保護のカホコ』より(C)日本テレビ

    日本テレビ系ドラマ『過保護のカホコ』より(C)日本テレビ

Imran: Hey, Lisa, how was your weekend?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?

Lisa: It was OK. I stayed home and watched the new Hoshino Gen drama.
リサ:普通だったよ。家にいて、星野源の新しいドラマ見ていたの。

Imran: Hoshino Gen is in another drama?
イムラン:星野源、またドラマに出ているの?

Lisa: No, I mean, the one with his song. He just came out with another big hit song.
リサ:いや、そうじゃなくて、彼が主題歌を歌っているドラマ。また大ヒット曲を出してきたのよ。

Imran: Really? I didn’t know about the song at all, but I started hearing it a lot, and I started to like it.
イムラン:本当?前の曲は最初、全然知らなかったんだけど、よく聞くようになって、好きになったんだよね。

Lisa: Same here. I didn’t know why the song was so popular, but now, I love his voice.
リサ:私も。最初はなんであの曲がそんなに人気なのかわからなかったけど、今は、大好き。

Imran: I know what you mean. So, how’s the drama?
イムラン:よくわかるよ。で、ドラマはどう?

Lisa: It’s really good. The main actress, Takahata Mitsuki, is really good and she’s really cute, too.
リサ:すごくいいよ。主役の高畑充希がとても上手だし、かわいいし。

Imran: Sounds like a promising drama.
イムラン:大ヒット間違いなさそうだね。

Lisa: It is. With a wonderful cast and a great song, I think this drama is going to be a big hit.
リサ:そうね。素晴らしいキャストと最高の曲で、大ヒットすると思うわ。

Imran: I think I’ll start watching it from this Wednesday.
イムラン:じゃあ、今週水曜から見ようかな。


<Imran MEMO>

Me too. (僕も。/私も。/同感)

 今日のポイントは上記の英語表現です。非常に簡単な同意の表現ですが、実は3種類あります。どれを使ってもニュアンスの違いは時にありません。日本語の、僕も(私も/俺も)、同感は似たような意味合いですよね。これに同感を入れても、さほど違いはありませんよね。

 こういった表現は一生「Me too.」を使っていてもいいのですが、たまに「Same here.」とか、「That makes two of us.」を使うと、あなた自身が英語を話している感を味わえるんです。いつも同じ表現ばかりを使っていると、通じたとしても、上達している感覚を味わえないんですよね。それはなぜかと言うと、人間って本質的に「上達」や「進歩」に対して快感を覚えるんですが、英語学習の場合、いつも同じ英語表現ばかりを使っていると、「進歩」しているとは感じないのです。

 僕は常々、「英語学習は恋愛と一緒」だと言っています。恋愛だって、状況が「進歩」している時は楽しいじゃないですか。好きな人との距離が一向に縮まないと、ネガティブになりますよね。少しずつだけど「前進している」と感じる時が恋愛は最も楽しいんです。

 大好きなあの人とやっと付き合えても、時間が少し経つと、マンネリ化します。あんなに楽しかった、あの人とのやりとりが、あってもなくてもいいような、どうでも良い日常になる。それは一重に「進歩」を感じられないからです。

 英語学習の場合も同様に「進歩」を感じられないから、つまらなくなるのです。しっかりと「進歩」を感じるためにも、ぜひこういう簡単な言葉でも少しずつ違う言い方を学んで、「進歩」を感じながら勉強してください。
【プロフィール】
イムラン・スィディキ
1976年11月14日生まれ。セント・メリーズ・インターナショナル・スクール(小学校〜高校)、上智大学、上智大学大学院。英会話スクール『コペル英会話教室』麻布十番本校、銀座校の校長。YouTube上の公式チャンネルをはじめ、公式アプリ、ブログ、Twitter、Facebookなどでも人気。著書に『CD BOOK 超英語思考トレーニング』(明日香出版社)など。日本各地で英会話セミナーを開催し、わざわざ海外からセミナーに参加する受講生もいるほどの人気講師。「英語はストレスなく学ぶのが一番。英語を勉強している人に、いかにストレスを感じさせないか」を考えながらレッスンをしている。
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