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ソフィア・コッポラ監督、来日中の“モンチッチ”でガーリー文化に目覚める

「地獄の苦しみ」、ポリティカル・コネクトネスへの持論

――世界中で評判の良い本作でも、アメリカのメディアからはちょっとした批判が寄せられました。
ソフィア・コッポラ その多くが「南北時代が舞台なのに黒人の奴隷が出てこない。なんたることだ!」ということでした。でも、あそこに奴隷が出てきたら、まったく別の映画になってしまう。だから私としては、今作には必要ないと思ったのです。いま、アメリカは政治的な正しさを求める傾向にあります。でも正直、「これはやってはダメ」「これはやらなければいけない」と規制されるのは、アーティストにとって地獄の苦しみ。辛い時代です。『ブリングリング』(2013年)でもその危険性を描きましたが、現代はSNSなどを通してみんなが簡単に批判できる。それによってアーティストの表現が制限されてしまうのは、本当に危険なことだと痛感しています。

――そんな批判を吹き飛ばすほどの高い評価を得た本作を、たった26日間の撮影で撮ったことに驚きます。
ソフィア・コッポラ 正直、もっと時間が欲しかった。でも最初に決めたバジェット(予算)がどんどん削られて選択の余地がなかった。最終的にはその少ない予算の中で、限られた時間で撮るために、入念な準備を重ねて。何が何でも、やるっきゃなかったの(苦笑)。

――アカデミー賞もベネチア国際映画祭も制したあなたのような監督でも、バジェットを削られるとはビックリです。
ソフィア・コッポラ 私も、ビックリよ(爆笑)。全部とは言わないけれど、だいたいの映画スタジオはバジェットを削ってくるものなの。その中でも今回はとくに削られまくって、本当に大変だった。とはいえ、今回は初めてスリラーのジャンルに挑戦もできた。私の本質は何も変わっていないけれど、これまで積んできた経験をフルに生かして、映像美がうまく出せるようになったり、キャストとの関係がうまく築けるようにもなったと思います。私は製作費の計算とか、ビジネス的なことにはまったく疎いのですが、それでもいろいろな経験をしてこそ、監督としてもワザも磨かれるのだと思いました。そういった意味でも、今回は大きなチャレンジでしたね。
(写真:ホンマタカシ 文:金子裕子)

映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』

 トーマス・カリナンの小説を映画化。舞台は1864年、南北戦争時のアメリカ南部。隔絶された女子寄宿学園には、延長のミス・マーサ(ニコール・キッドマン)ほか7人の女たちが暮らしていたが、負傷した敵軍兵士マクバニー(コリン・ファレル)をかくまうことに。ハンサムで紳士的、社交的な彼に対し、女性たちは次第に心を奪われていく。お互いをけん制しあう嫉妬と野心、抑圧されていた欲望があらわになったとき、女の園は思わぬ事態に見舞われる。


監督:ソフィア・コッポラ
出演:コリン・ファレル ニコール・キッドマン エル・ファニング キルスティン・ダンスト
2月23日(金)公開
【公式サイト】(外部リンク)
(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

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