ワンランク上の「英語表現」 スラングは必要or不必要?

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日常会話で普通に使われている“スラング”は、本当に必要?

 国籍が入り混じる職場では、カジュアルな英語が頻繁に交わされる。「職場で使う英語=ビジネス英語」とは限らない。同僚や親しい友人との会話ではない限り、使わない方がいいのがスラングだ。ただ、単純に知らなければいいというものでもない。使われ方によっていろんな意味を含んでおり、日常会話でも普通に使われている。

 そんなスラングの代表格とも言えるのが「Shit!」(くそ!)。スラングであると同時に、日本人には発音を間違えやすい単語でもある。「Please sit.」(座ってください) というつもりが、「Please shit.」(便をしてください)と発音してしまい、恥ずかしい経験をすることにもなってしまう。

 この「shit」は、日本語だと「ちくしょう!」というようなシチュエーションで使われることが多いが、モノに対しては褒める意味で使われることもある。

 意外にも物に対しても使われるのだ。

<例文1>This shit is really good!
<和訳>これはうまいよ!

<例文2>What is this shit?
<和訳>これはなんだよ?

 なんだか意味が相反するので面白い表現ではあるけれども、シチュエーションやトーンで意味がかわってしまう。何か不本意なことがあって残念がっている時も「Shit…」(参ったよ…)となる。ところが、うれしそうな声で言うと、「Wow!」と同じようにも使えるのだ。

 例文1や2のようなシチュエーションで「shit」を使わない場合は、素晴らしいという意味にあたる「fantastic」や「great」が使える。

<例文3>The food is fantastic!
<和訳>食べ物はすごく美味しい!
※どこか旅行へ行った感想を聞かれた時に、「特に食べ物が美味しかった」と伝える場合によく使う。

 スラングではないけれども、お腹が空いていて何か食べたいけど、それが何かわからない時に、たまたま食べたものが 「これこそがまさに食べたいものだった」とか「ずっとこの味を求めていたんだ」と言いたくなるほど味覚も胃袋も満たされることがある。

 そんな時は「It hit the spot!」(まさにこれが食べたかったんだ!)というニュアンスの表現を使う。

 ビジネスでの会食中に「shit」を使ってしまうことはなくても、覚えやすいため、仲間内ではついつい使ってしまうこともあるだろう。ただ、ボキャブラリーの少ない人がこういったいわゆる品のない単語を連発してしまうと、仲間内であっても印象はよくない。

 例えば、カタコトの日本語を話す外国人が、どこで覚えてきたのか日本人が使うような砕けた日本語を話していることに違和感を覚えることはないだろうか。確かにシチュエーションは間違っていないが、どこか不自然さが残る。日本人のカタコト英語もそういうニュアンスに受け取られている。いわゆる外国語をマスターするための通過点ともいえる。つい使ってみたくなるスラングだが、下品な言葉を意図的に使うというのはビジネスシーンでは慎みたい。

 流ちょうな英語力を目指すにせよ、よくわからないスラングは極力使わない方が無難。英会話力によほどの自信がない限りは、身近にいる外国人が使っているスラングは覚えるだけにとどめ、真似して使うのはやめておこう。

(記事/柏野裕美)

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