2016年04月10日 08時00分
ネイティブ英語が身に付く! すぐできる簡単トレーニング法
【表1】文章内のイントネーション
日本人の多くがネイティブ並の発音で英語を話す人を羨ましく思ってしまうに違いない。それは同時に、そのハードルがいかに高いかがわかっているからでもあるだろう。ただ、日々のトレーニングで、近づくことは十分可能だ。そこで今回は、「ネイティブらしい発音」を学ぶコツを踏まえながら、有用といえる3つ紹介していく。
【1】プロも行う「舌エクササイズ」
ネイティブだって、単語を噛むことはある。明瞭な発音で発話することを「アーティキュレーション」といい、「口を大きく開け、舌を的確な位置に当てる」ことがポイントとなる。
基本の舌エクササイズ
(1) 腹話術の人形のように縦に大きく口を大きく開けて、戻らないようにあごを抑える
(2) (1)のあと、舌をうんと前に突き出してから引っ込める。それを6回繰り返す
(3) (1)のあと、舌をうんと前に突き出して、上下に6セット動かす
(4) (1)のあと、舌をうんと前に突き出して、左右に6セット動かす
(5) (1)のあと、舌をうんと前に突き出して、大きく右回転4回、左回転4回
以上を行った上で、舌を使う発音「T」を意識して、次のエクササイズのための例文を読む。
When you make a 't' sound, think of the tip of the tongue tapping at the teeth ridge.
特に舌を使う「T」「L」の発音は、日本語の「た」「ら」よりも舌を前に出して、舌の先を上の前歯の裏の先に当てるのがポイントとなる。ネイティブであっても、こういった練習をすることはあるだろう。
【2】「アヒル口」も重要な動き!
「アヒル口」はかわいい女性だけのものではない。唇の脇にグッと力を入れて、筋肉をつけることがネイティブ発音をマスターするコツの一つともいえるのだ。ちなみに、『アヒル口体操でネイティヴのように英語がしゃべれる』(著者・富田大輔)も同様のことを伝えている。
鍛え方については、著者の富田氏さんのレクチャー動画がYouTubeにアップされており、一緒に練習することが可能だ。口の動きがアップになっているので、わかりやすいだろう。
【3】アメリカ英語のイントネーション
最後に、文ごとのイントネーションについて触れていく。アジア人の話す英語は全体的に抑揚がフラットで、ネイティブからするとポイントがわかりにくく聞きづらいとされている。
例外もあるが、アメリカ英語のイントネーションは、一文のなかで下記2点が基本とされている。
(1) 「Jump up」:文の一番初めに強調したい語を高い音(ピッチ)で発音する
(2) 「Step down」:最初に強調した語から、音節ごとに徐々に音(ピッチ)が下がる
まずは、【表1】を見てもらいたい。「I'm very happy to meet you.」という文であれば、2語目の「very」にアクセント(=高い音)が来る。そこから、下がり始めて「meet」や「you」で再び上がらないのだ。感情を込めながら言ってみると抑揚がつけやすいだろう。
下記の例文も試してみてほしい。()の部分にピッチがくる。
I'M (GO)ING OUT OF TOWN NEXT WEEK.
(THANK) YOU VERY MUCH FOR CALLING.
I (RE)ALLY CAN'T ACCEPT YOUR OFFER.
I'D (LIKE) TO MAKE AN APPOINTMENT.
IT'S (TOO) COLD IN HERE.
通常、最初の代名詞や「a」「the」「to」あるいは「be」「would」「have」などの助動詞は強調されないので、ピッチはその後ろにくる。
A (BOX) OF BREAKFAST CEREAL
THE (OTH)ER SIDE OF THE HILL
I WOULD (LIKE) A CUP OF COFFEE
I HAVE BEEN (TRAV)ELING ALL WEEK.
慣れるまでは恥ずかしさもあるが、ネイティブの発音を手に入れるために、「こう話さなければ通じない」ぐらいに思って、演じるつもりで心がけるといいだろう。
(記事/THE RYUGAKU)
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