2016年03月05日 10時20分
ラテン語由来の英語「フレーズ&略語」一覧【10選】をご紹介!
普段使う英単語のなかにも“ラテン語”起源のものがたくさん紛れている?!
英語には、ヨーロッパの諸言語からの“輸入語”が多く混じっている。フランス語・ラテン語起源の単語も多くあり、「pork」(豚肉)、「beef」(牛肉)もそのひとつだ。
今回は、そのなかでも、少し上級者向けのラテン語を起源とした英語フレーズや略語を例文と併せて紹介したい。
【1】per se
「それ自体は」「本来」という意味のフレーズ。
<例文>So you don't mean orange juice, per se. You mean, like a green juice.
<和訳>じゃあ、君はオレンジシュースそれ自体のことを言っているのではないのか。青汁のようなものということか
【2】etc.
日本語でも馴染みのある「〜など」という略語。スペルアウトすると「et cetera」となる。
<例文>Looking at the other activities, children used scissors, charts, etc.
<和訳>ほかのアクティビティを見てみると、子どもたちはハサミ、図表などを使った
【3】vice versa
「逆もまた同様」「逆もまた然り」「反対に」といった意味のフレーズ。
<例文>Humans turn into animals and vice versa in many myths.
<和訳>多くの神話の中で人は動物になり、その逆もまた同様である(動物も人になる)。
【4】i.e.
「すなわち」「換言すると」という意味の略語。スペルアウトすると「id est」の意味となる。
<例文>In this study, 66% had bachelor's degrees in a science (i.e., biology, chemistry, etc.)
<和訳>この研究において、66%が化学の学士号(すなわち、生物学、化学など)を持っていた。
【5】et al.
「およびそのほかの者(=and others)」「〜ら」という意味。スペルアウトすると「et alii 」の表現となる。
<例文>As Sato et al. have found,…
<和訳>佐藤らが発見したように、…
【6】per capita
「一人当たり」「頭割りで」という意味。
<例文>Per capita, that's eight times the rate in New York City.
<和訳>一人当たりで見ると、それはニューヨーク市の8倍の割合である。
【7】de facto
「事実上(の)」という意味。
<例文>Tyler became the de facto leader of the group.
<和訳>タイラーは、そのグループの事実上の指導者になった。
【8】cf.
「比較せよ」「参照せよ」という意味の表現。もとになっているラテン語は「confer」(英語の「compare」)となる。
<例文>We interpret the world by attaching meaning to it (cf. Heidegger, 1977).
<和訳>我々は、それに意味を付与することによって、世界を解釈する(Heidegger, 1977を参照)。
【9】curriculum vitae
「履歴書」という意味のフレーズ。英語ではよく「CV」(スィーヴィー)と略される。
<例文>As the attached curriculum vitae details, I have a degree in finance.
<和訳>添付の履歴書が詳説しますように、私は財政学の学位を持っております
(※例文中の“details”は「〜を詳しく述べる」という意味の動詞として使われている)
【10】versus
「対」「に対する 」という意味。書き言葉では「v.」「vs.」と略されることが多い。
<例文>It pertains to leadership versus management.
<和訳>それは、リーダーシップ(指導者)対マネジメント(管理者)に関係する。
ラテン語が起源の英語フレーズや略語には、論文など難しい文章で使われるものだけでなく、日常会話でも使われるものも数多くある。知らないフレーズや略語があれば、この機会にぜひ覚えておくといいだろう。
(記事/THE RYUGAKU)
>>受講生9206人が実感! “習得度の満足度”で人気の<英会話スクール>1位は…
>>ワンランク上の「英語表現」 スラングは必要or不必要?