2016年09月04日 11時10分
海外で生活できる! 今さら聞けない「ワーキングホリデー」の基礎知識【前編】
申請条件や加入国など、「ワーキングホリデー制度」の基礎知識を紹介する
近年、利用者が増えている「ワーキングホリデー制度」。海外でさまざまな経験ができることは知っていても、「期間はどれくらいなのか」「どの国に行けるのか」などわからないこともあるだろう。そこで今回は、今さら聞けないワーキングホリデー制度の基礎知識を、前後編に渡って紹介する。渡航を考えている人は、ぜひ読んでみてほしい。
■ワーキングホリデー制度とは?
ワーキングホリデーとは、2ヵ国間の協定に基づいて各国の言葉を学び、文化や生活、就学・就労体験ができる特別なビザ制度のこと。国に指定された期間内であれば、生活費を稼ぐ目的で現地での就労が許可されている。
注目すべきは、この「海外で就労できる」という点。個人で申請でき、かつフルタイムで働けるビザは、現在ワーキングホリデーのみである。
滞在期間は、基本的には1年だが、国によっては最大で2年まで可能。入国日から計算して出国日が設定される。
■申請の条件
申請時の基本的な条件は、主に以下の3つだ。
(1)18 歳以上31 歳未満である
(2)日本国籍を持っている
(3)ビザ取得歴がない国に申請する
ワーキングホリデー制度は、ひとつの国に対して一度しか使用できない。だが、まだ取得していない国であれば、何度でも繰り返しビザ申請が可能だ。別の国のビザを同時に申請・保持することもできるため、例えばオーストラリアでワーキングホリデーをした後、そのままカナダ、帰国後に今度はフランスへ、といったこともできるのだ。
年齢制限は31歳未満となっているが、これはビザ申請時の制限。30歳のうちに申請を済ませておけば、31歳になってからでも入国できる(※国によって期間は異なるが、ビザ申請完了から入国までは入国猶予期間が設けられている)。
■どんな国に行けるの?
現在、日本はオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリアの計16ヵ国と協定を結んでいる(※加入国順)。
なかでも最も人気が高いのはオーストラリア。ワーキングホリデー制度の利用者は年間約2万1000人いるが、そのうちの約1万人がオーストラリアへ渡航している。2番人気はカナダだ。
現地で働くことで得られる貴重な体験は、ワーキングホリデーならでは。さまざまな国に行き、現地の文化に触れると、グローバルな視点を養えるかもしれない。後編では、必要となる費用や出発までの流れ、滞在中の生活などを紹介する。
<記事/kotanglish(日本ワーキング・ホリデー協会)>
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