2015年10月21日 09時30分
アメリカ人とイギリス人の国民性・文化の違い6つをご紹介
同じ英語を言語とする2つの国「アメリカ」と「イギリス」の国民性の違いとは?
外国人と接する上で語学力は必須だが、それ以上に相手の国の国民性やマナーを知っておくことは非常に重要だ。例えば、アメリカとイギリスでは同じ英語が話されているのに、話し方や習慣、国民性は大きく異なる。そこで、アメリカとイギリスの国民性の違いを6つ紹介しよう。
【1】初対面での接し方
<アメリカ人>
アメリカでは、知らない人にも気軽に話し掛ける国民性がある。アメリカ人にとって、会話を始めるきっかけや理由はあまり必要ない。それもあって、初対面でも積極的に話し掛け、フレンドリーに接する。むしろ、アメリカではフレンドリーな姿勢で接しないと、ちょっと変わった性格の人だと判断されてしまうかもしれない。
<イギリス人>
「イギリス人は天気の話が好き」とよく言うが、実際のところは特に好きという訳ではない。イギリス人は初対面の人と話をする時に必ずきっかけを必要とするため、当たり障りのない天気の話をして会話のきっかけを作っているにすぎない。天気に限らず、テレビ番組やスポーツなどお互いに共通の話題がある場合は、そこから会話をスタートさせることもある。
イギリス人は、個人のプライバシーを大切にし、相手に迷惑を掛けないこと、不快感を与えないことを常に心掛けているので、初対面の人にいきなりズケズケと話しかけることは嫌厭(けんえん)される。初対面では、一歩引いた控えめなコミュニティが美徳とされている。
一方で、親密な間柄の場合は、イギリス人はよく話す。特に仕事の会議ではかなり積極的に発言する。会議のような場では、積極的に話すべきと考えている。
【2】自慢するアメリカ人・謙遜するイギリス人
<アメリカ人>
アメリカでは、積極的に自己アピールをすることは「良し」とされる。それに対し、イギリスでは、強く自己アピールをすると「でしゃばり、目立ちたがり屋」と思われてしまう。
<イギリス人>
イギリス人が自分をアピールする時は、多少の冗談や謙遜を交えながら、決して自慢話にならないように気を遣いながら話す。
【3】日本人と似ているイギリス人
イギリスでも日本と同じように、「俺はスゴイ!」という自慢・傲慢な態度は嫌われる。謙遜して「みな様のおかげで、ここまで来られました」という態度が好まれる。日本人の国民性とも言われる“腰が低い”態度は、イギリス人の国民性にも共通している。
少し日本と違う点は、イギリス人が自分を低くみせる時は、ユーモアを交えながらウィットに富んだ話し方をすることだろうか。
【4】チップの違い
<アメリカ人>
チップ文化が根付いているアメリカでは、チップを渡す機会がはるかに多い。アメリカのウェイターやウェイトレスにとって、チップは貴重な収入源で、最初からチップ収入を見越して、給与が低く抑えられている。
<イギリス人>
イギリスでは、カフェやパブではチップを渡す必要はない。レストランでもメニューや伝票に「Prices include ○○% service charge」「Service charge」と表示されていれば、チップを払う必要はない。
【5】飲酒可能年齢
<アメリカ人>
飲酒に関する規制はアメリカの方が厳しい。21歳までは飲酒できない。酒好きなアメリカ人も多いが、酒なしでも騒げるという国民性がある。
<イギリス人>
イギリスでは18歳から飲酒が可能。大学生同士の語り合いには、パブでの飲酒が必須だ。普段はおとなしいので、騒いで盛り上がるには酒の力が必要なのかもしれない。
【6】星条旗とユニオン・ジャック
<アメリカ人>
アメリカでは至る所で星条旗を目にする。自宅の前に星条旗を掲げている家庭もある。アメリカ人の方が愛国心をむき出しにしている人が多い。
<イギリス人>
イギリスでは、例え愛国心があっても、国際的な大きなイベント以外でユニオン・ジャックを掲げるのは稀だ。理由の一つは、ユニオン・ジャックは政党のシンボルに使われているためだが、一番大きな理由は、イギリスという国がイングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドからなる連合国であるためだ。元々はそれぞれ別々の国で、それぞれに国旗が存在する。
上記の違いを見ただけでも、国民性が大きく違うことがわかるだろう。その国の文化や国民性を知ることで、より円滑なコミュニケーションが可能となるはずだ。言葉ができるだけでは、本当の意味でお互いの距離感は近くならない。時には、ここで紹介したような各国の文化や国民性を調べて学ぶことも、グローバルな人材になるには必要不可欠だ。
(記事/THE RYUGAKU)
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