2017年04月30日 11時20分

知らないと罰金も 日本人が気をつけるべき海外での運転ポイント

日本にはない標識がいっぱい!? 海外の運転ルールを紹介(1枚目) [拡大する]

日本にはない標識がいっぱい!? 海外の運転ルールを紹介(1枚目)

 国によって交通ルールも事情もかなり変わる。そのため、海外旅行時の自動車運転は、日本の運転に慣れているドライバーでも注意が必要だ。そこで今回は、アメリカを中心にした交通ルールについて、日本人が特に注意するべきポイントを確認しておこう。

■国際運転免許の取得とその国の交通ルールを覚えよう

 旅行者が海外で運転する場合、現地の運転免許証を持っていないのであれば、国際免許証の取得が必須だ。取得後は1年間有効となり、ジュネーブ条約加盟国であれば、現地で運転が認められる。ただし、それぞれの国の交通ルールや運転事情は異なるので、事前に確認しておく必要がある。

 日本での運転は通常、左側通行・右ハンドルであるが、イギリスを除いた多くのヨーロッパ諸国、アメリカ、カナダは、右側通行・左ハンドルである。そのため、日本では右折は大回り・左折は小回りだが、左ハンドルの国では逆となる。また、左ハンドル車の場合はウィンカーとワイパーを操作する位置が逆であることも注意が必要だ。

■日本では見慣れない交通ルールに注意

 アメリカでは、一時停止し安全確認ができれば、赤信号でも右折OKな交差点も多いが、高速道路の出入り口や「NO TURN ON RED(赤信号右折禁止)」の標識があるところではNGとなるため、交差点では見極めが必要だ。

 標識に関しては、路上駐車の標識も複雑だ。「NO PARKING(駐車禁止)」とあっても、その下にある時間帯以外はOKである。しかし、赤い縁石の場所は24時間路駐禁止となる。厄介なのは、赤いペンキがはげていて赤色があまり認識できずに、路駐の罰金をとられるケースがあること。日が落ちてからは、特に縁石の色をしっかり確認しておきたい。

 そのほか、「譲れ」という意味の「YIELD」の標識前では、徐行または一時停止が必要であったり、日本ではほとんどみかけないロータリー交差点の入り方などは、事前に海外旅行ガイドブックなどにも記載があることが多いので、熟読しておくことをおすすめする。

■もし交通違反をしてしまったら…

 それでも交通違反をしてしまったら、落ち着いて警察官の指示に従うことが重要。下手に動くと拳銃を発砲されることもある。多くの場合は、後ろからパトカーがサイレンを鳴らして近づいてくるので、窓から手を出して理解を示し、路肩にゆっくりと車を寄せ停車しよう。そのあとは、運転席側の窓を開けて、必ず手はハンドルに置いて車から出ず、指示があるまで身動きをしないように。

 また、アメリカは州によって法律や手続きが異なるが、違反チケットをもらったら、基本的には違反チケットに記載のあるウェブサイトから期日までに罰金を払えばよい。もし、不服がある場合、違反チケットには裁判所への出頭日時、管轄裁判所名と住所の記載があるので、裁判も可能だ。

 ちなみに、残念ながら、海外で自動車運転をした際の事故やトラブルには、日本の自動車保険は使えない。また、多くの海外旅行保険では賠償責任保険が付帯されているが、自動車の使用、管理に起因する賠償責任は、補償対象外となっていることがほとんどだ。現地のレンタカー会社で強制保険や任意保険に加入しておくと安心だろう。

記事/Nana Takeda(ライフスタイル エディター&ライター)
18歳からアメリカに単身留学。帰国後、出版社に入社。ファッション&ライフスタイル雑誌の編集者として海外取材を数多くこなす。独立後は日本を拠点に、年の3分の1以上は海外に滞在し、さまざまな記事を執筆している。

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