ワンランク上の「英語表現」 辞書では身に付かない“役立つ英語”を紹介!

「expect」と「anticipate」の違いは? ニュアンスまでわかりやすく解説! [拡大する]

「expect」と「anticipate」の違いは? ニュアンスまでわかりやすく解説!

 英語を勉強する中で、「意味がよく似ていて何が違うのかわからない」という単語はないだろうか。「expect」と「anticipate」もその一つといえるだろう。

 「〜を予想する」「〜するつもりです」という時に「expect」という単語がよく使われる。同じような意味で「anticipate」という単語もある。辞書を見ただけでは、あまり違いはわからないが、将来起こりうることを見込んでいる時に、「expect」を使えばいいわけではないのだ。

 では、この2つの単語のニュアンスをわかりやすく比較していこう。

<例文>
「あなたの提案から私は何を得られると期待できるのですか?」

これを英文にすると下記のようになる。
What can I expect from your proposal?

 では、下記の表現も使えるのか。
What can I anticipate from your proposal?

 実は、ここでは「anticipate」は使えない。期待感を伴っていたり、はっきりと想定しているものがある場合に使うのが「expect」。一方、「anticipate」は予想されているが、単に期待とは違った使い方をする。

 では、下記の文章はどっちが正解だろう。

<例文>
「あなたにそこまでしてもらうことは期待していません」

(1)I don't expect you to do that much.
(2)I don't anticipate you to do that much.

 期待感を含む内容なので、(1)が正解となる。より理解するために、次の英文を見てみよう。

I expect the results to be available next week.
<和訳>私は来週結果を得られることを期待している。

I anticipate the results to be available next week.
<和訳>私は来週結果を得られると予想しています。

 「expect the result」というと、十中八九結果が出ることを想定する意味合いとなり、「anticipate the result」というと、結果を得ることは予想されているが、確約できるほどではないとなる。

 さらに、次の文章の違いをみていこう。

Will we get a result next week?
<和訳>来週には結果が分かるのですね?

Yes, I expect it.
<和訳>はい、その予定です。

 この答えをしたうえで、結果が得られなかった場合、「結果が出るといったのに!」と責められる可能性がある。では、下記はどうだろう。

Yes, I anticipate it.
<和訳>はい、(確約できませんが)そう予想しています。

 この場合、結果を得られるという予想はしていたが、不確定要素もあったので、結果が得られなくても、理解を得やすい。

 動詞から名刺に置き換えるともっとわかりやすい。「expectation」は期待であり、「anticipation」は「予想」であり「希望」だ。大きなプロジェクトをうまく遂行できた後、上司から大いに評価されるだろうという確信的な期待(expectation)を持つよりも、そうなればいいなという程度の望み(anticipation)を持つ方が、期待を裏切られた時の傷は小さくて済む。下記の文もわかりやすい例といえる。

You can’t always expect to receive a bouquet of roses for your birthday, however, you might still anticipate it.
<和訳>いつも誕生日にバラの花束をもらえるものだと、期待してはいけないが、それを望むことはあるだろう。

 つまり、もらえることを前提に期待するのが「expect」であるのに対し、くれるかもしれないしくれないかもしれないというのが「anticipate」になる。

 「expect」と「anticipate」 のように微妙にニュアンスが異なる言い回しは少なくない。よく使う単語の類義語を調べるなどして、ニュアンスの違う単語を覚えていくとボキャブラリ−を増やしやすい。

(記事/柏野裕美)

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