2016年12月31日 11時30分
危険地帯ジャーナリスト・丸山ゴンザレスが語る 「死なないコツ」
『フィリピン英語留学 潜入DVDブック』“危険すぎる”射撃場でレポートする丸山ゴンザレス(ガイドワークス)
丸山ゴンザレス氏の最新刊『フィリピン英語留学 潜入DVDブック』(ガイドワークス)が今月発売された。丸山氏といえば、TBS系伝聞型紀行バラエティー『クレイジージャーニー』(毎週木曜 深0:10)でお馴染みの、危険地帯ジャーナリストである。フィリピンの留学生活も気になるが、やはり丸山氏ならではの最新事情も聞いてみたい。そこで今回は、フィリピンの実際の治安や、危険地帯を回る際の心情ついて伺った。
――銃密造村やスラム街など、フィリピンの闇の部分が『クレイジージャーニー』で放送されていましたが、実際の治安はどうなのでしょうか?
丸山ゴンザレス(以下、丸山) 国全体でいうとそれほど治安は悪くないですね。危険な場所に近づかなければ安全だと思います。あとは街灯が少ないので、夜一人で出歩くのは避けた方がいいです。スラム街も、昼間に行けばトラブルに巻き込まれることはあまりないと思います。本書の撮影でもスラム街に行ったんですが、野良犬に追いかけられたくらいです。薬物中毒者も減ってきているので、そこまで危険なことはないと思いますが、さすがに「絶対に大丈夫」とまでは保証はできません。
――丸山さんの影響で、危険地帯へ興味をもつ人が増えているとお聞きしました。
丸山 「(銃密造村の)ダナオに行ってきた」と、僕に直接言ってくる人もいましたね。危険地帯は行くだけなら簡単で、すぐ戻ってくればリスクもそんなに高くないと思います。ただし、命や安全の保証はできません。
――そういった場所で気をつけるべきことは、具体的にありますか?
丸山 ふら〜っと行って、眺めてきたことを武勇伝的に語りたいなら、タクシーで乗り付けて窓からでも見てればいいかと。ですが、“ジャーナリスト”のように知りたいことを探ったり、目的意識を持ってスラムに潜入していくといった行動する場合は危険が伴うため、十分気をつけた方がいいと思います。僕の場合、危険地帯を取材する前には、現地で下調べを行ったり、行政の許可を必ず取るなど、入念に準備を重ねています。テレビで映っていることだけが取材ではない、というのは前提として考えてほしいと思います。あとは万全の準備をしていても、トラブルはつきものですね。
――幾多の修羅場を乗り越えてきたからこそ思う、「死なないコツ」はありますか?
丸山 どんなことがあっても、自分だけは生き残ると思っています(笑)。危険だと思ってビビっていると巻き込まれるかもしれないですが、気づかないフリをしていると意外と大丈夫。たまに、どこが危険なのか本当に気づかないケースもあります。ダナオの潜入取材では、「ジャーナリストだったら殺す」と脅されましたが、紹介者も通訳者も全員フィリピン人だし、何かあったら僕1人で逃げれば大丈夫と思っていましたね。外国人をいきなり殺したりはしないでしょうから。ただし、これも保証することはできません。僕も今まで取材した危険地帯に、もう一度行きたいとは思いませんから……とか言いながら、結局、二度三度と行くところもあるんですけどね。まあ、タイミング次第です。
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