2013年10月23日 10時00分

【ビジネス英語】意外と知らない!? 英語の専門職にまつわる資格試験

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資格試験へ向け、英語の勉強を始めてみては?

 先日の東京五輪招致団の英語スピーチを見て、「英語を話せるようになりたい」と思った人は多いのでは? 英語力を必要とする専門職はいろいろあるが、職業として広く知られているのが通訳や翻訳家だろう。しかし、英語の資格試験は語学で唯一の国家資格である通訳案内士から国際会計、知的財産翻訳などさまざまな専門職が存在し、その数だけ資格試験が実施されている。

(1)通訳案内士 (通訳ガイド)
 国際観光振興機構(JNTO)が実施する通訳案内士試験で、語学で唯一の国家資格。外国語を用いて、報酬を受けて外国人に付き添い、旅行に関する案内をする業を営む場合は、通訳案内士法の規定により、通訳案内士試験に合格し、都道府県知事の登録を受ける必要がある。出題内容は、外国語についての筆記試験、日本地理、日本歴史、一般常識。

(2)翻訳専門職資格試験資格試験
 日本翻訳協会(JTA)公認。インターネットによる在宅型の試験で、6つの分野(フィクション・ノンフィクション/IR/金融/リーガル/医学・薬学/特許(IT))から1分野を選択。全てに合格し、翻訳実務経験2年の実績審査を行った上で「JTA 公認 翻訳専門職」として認定される。試験内容は文法技能、IT技能、専門技能、マネジメント技能の4科目。

(3)知的財産翻訳検定
 日本で唯一の知的財産翻訳能力認定専門機関である日本知的財産翻訳協会(NIPTA)が実施。1〜3級があり、1級認定候補者には面接がある。日本企業が海外へ特許出願を行う際必要となる特許明細書の翻訳力を判定。国際的な専門知識が求められる特許翻訳能力を客観的に評価し認定するオンラインの検定試験。

(3)ビジネス通訳検定(TOBIS)
 通訳技能向上センターが実施するビジネス通訳の検定試験。国際会議や重要な国際ビジネスの場での通訳能力を測る。ビジネス知識を含む通訳スキルを総合的に判定し、2〜4級の判定は逐次通訳試験で行い、1級の判定は同時通訳試験で行う。検定結果は個別にフィードバックされる。

(4)貿易実務検定
 日本貿易実務検定協会が実施。貿易実務の知識や能力を測る検定試験。受検者層は、貿易関連の業務に携わる人から個人輸入の人、通関士やマーケティングを学習中の学生など幅広い。出題内容は、マーケティング、商談、契約、代金決済、信用状、クレームなど。C〜A級まで1つずつレベルアップし、業務に役立つ実力がつく仕組み。

(5)BATIC(国際会計検定)
 東京商工会議所が実施する国際会計検定。国際的な会計基準が進むなかで英語力と共に国際会計スキル力が必要とされる。英文簿記(全受検者必須)と国際会計理論(修得レベルに応じて任意)で国際会計スキルを判定。試験結果は合否ではなく、受検者全員に点数の認定をする。

 このほかにも多くの資格試験が実施されており、専門職につかない場合でも試験へ向けた勉強が英語力アップに直結することは確実。インターネット在宅型の英語の資格試験や公的な資格証明となる資格試験もあるので、一度トライしてみては?

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