【早川幸治先生(9)】TOEIC人気講師が教えるスコアアップのコツ

TOEIC人気講師が教えるスコアアップのコツ

 TOEICテストは、解答するときのちょっとした意識やテクニックで、スコアアップも可能。スコアが上がるにつれて、そのコツも変わってくる。人気講師・早川幸治氏が教える、TOEIC730点を目指す人へのリーディング問題の対策とは。
  • 【TOEIC730点】“読む力を高めること”がスコアに反映

 730点の壁を越えるには、問題文の内容をできるだけ1回で理解する力が求められる。

 そうアドバイスするのは、TOEICテストの熟練講師、早川幸治先生。中級レベルの受験者がリーディング(読解)でスコアを確実に伸ばすコツを聞いた。

――リーディングは、本文と設問のどちらを先に読むと解きやすいといった傾向はあるのでしょうか。

早川幸治先生(以下、早川)「こういう問題では、ざっと設問と選択肢に目を通そう」という方法もありますが、“問題文と設問のどちらから目を通すか”に傾向はありません。それぞれの“好み”なんです。

 読む力がある人は、本文にざっと目を通してから設問に入るほうが読みやすいでしょうし、読むことが苦手な人は、設問に目を通してから本文で答えを探す、というやり方のほうが取り組みやすいと思います。

 いずれのやり方で取り組むとしても、基本的に、最近のTOEICテストのPart 7は、ほぼ全部読まされると思っておいたほうがいいでしょう。本文から情報を探すだけでなく、全体の内容をしっかり理解できることが求められています。
――2017年4月から新形式問題が導入されていますね。それによって対策も変わっているのでしょうか。

早川昔は、傾向対策の本などで勉強して、解き方のテクニックさえ身につけていればある程度解くことができたのですが、今は違います。

 もちろん、情報を探せばよいだけの問題もありますが、「何がわかりますか?」とか「何が述べられていますか?」といった抽象的な設問が増えたことによって、結果として全体を通して本文を読まなければ解けなくなりました。

 答えを探す問題が減った分、テクニックを頼りにスコアを稼いできた人は苦戦するでしょう。

 以前と比べて、読む量が増えているため、今持っている実力をスコアに反映させるためにも、きちんと読む力を高める対策をしておきましょう

――スコアが伸び悩む受験者に対しては、どのように励ましていますか?

早川英語は、気合を入れすぎないことが大事です。英語は苦しまないと身につかないと思ってしまっている人も少なくありませんが、相当の時間をかけたとしても、(英語学習は)苦しむものではありません。

 「カラオケが上手になる」「パソコンのブラインドタッチができるようになる」というように、日常的に繰り返していって上手になるのが英語です。構えすぎずに頑張りましょう。難しいものをやっても、早く上達するわけではありません。

 今持っている力を引き延ばすためにも、基本的な知識やスキルを固めつつ、さらに上を目指してください。
  • 人気TOEIC講師・早川幸治先生

【プロフィール】
早川幸治(はやかわ・こうじ)
ニックネームはJay。株式会社ラーニングコネクションズ代表取締役。これまで全国120社以上の企業、大学、高校で英語研修や授業を担当。著書はベストセラー「2カ月で攻略 TOEICテスト730点!」など多数。高校2年で英検4級に不合格から学習をスタート。TOEIC 990点(満点)、英検1級。プレゼンセミナーや、ルー大柴さんとトゥギャザー研修も実施中。
【Information】
■twitter:@jay_toeic(外部リンク)
■ポッドキャスト:Jayの英語モチベーションブースター(外部リンク)
■メルマガ:ボキャブラリーブースター(外部リンク)あなたの話が動き出す プレゼンブースター(外部リンク)

(文:柏野裕美)
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