TOEICのプロに聞く“600 点の壁”を越えるには?

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TOEIC600点の壁を越えるためのアドバイスを紹介 (写真はイメージ)

 TOEIC600点を超えられると、簡単な日常英会話にはついていけるものの、ビジネス英会話は少し厳しいレベル。日本語と英語が入り混じる職場環境であれば、同僚に助けを借りながらではあっても、英語でコミュニケーションは取れるだろう。仕事で英語を使う人は、超えたいであろうTOEIC600点。この壁を越えるためのアドバイスを早川幸治先生に聞いた。

―― 気をつけるべき落とし穴は?

早川幸治先生(以下、早川):TOEIC600点を目指す受験者に問われるのは、リスニング・リーディングともに、しっかりとした基礎力があるかどうかです。語彙力もあがってはいるものの、基礎に穴があるため、同じ難易度の問題でも、正解したり間違えたりと不安定要素がつきまといます。

 例えば、選択肢に質問文とは同じ意味でも異なる表現が使われる場合が挙げられます。たとえば、本文ではDo you know where the contract file is?とあるのに対して、正解の選択肢がThe man cannot locate an item.(ある物の場所が特定できない)のように、大きく言い換えられることがあります。本文が理解できていても、選択肢を瞬時に理解できずに間違えることがあります。

―― リスニングでスコアを落とさないためには?

早川:店や駅での会話や、機械の故障のような予定調和な会話であれば、高い正解率を維持できるでしょう。選択肢に悩んでしまうのが、ビジネス系の会話です。ストーリーを理解しなくては解けない問題もまだまだ克服が必要です。

例えば、“来月何が起こるか”が問われている場合、The annual conference will be held next month.(来月年次総会が開かれます)とあれば、ピンポイントで解答できますが、2人の会話のやり取りにおいて、

Aさん:Did you hear about the plan about the annual conference?
(年次総会の計画について聞きましたか)

Bさん:Yes, someone from our department needs to make a presentation about our new product. It’s still a month away, so we have enough time.
(はい、部署の誰かが新製品についてプレゼンをする必要があるんですよね。まだ1ヶ月あるので、時間は十分ありますよ)

とある場合、ピンポイントでの聞き取りでは対応できません。

―― リーディングでは?

早川:複雑な文法構造が出題されると、訳すのに時間をかけてしまったり、理解ができなかったりでスコアを落としがち。 Part 7「読解問題」で、具体的な情報は読み取ることはできても、ストーリー展開を正しく理解することがやや不得意。選択肢で要約されたり言い換えられたりすると、「読めているのに解けない」という残念な結果になることが多々あります。

<まとめ>
 TOEICテストを受ける以上は、必ず超えたい目標スコアに掲げている人は少なくない。リスニングで確実にスコアを稼げるように、ちょっとした会話に潜む引っ掛け問題には気をつけよう。問題集に出てくる語彙を覚えたり、問題文を音読したりするなど、TOEIC頻出ボキャブラリーを例文とセットで耳からマスターするよう意識するのもあり。 TOEIC600点を狙いながら英語力も向上できるよう、一石二鳥を狙おう。

(記事/柏野裕美)

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