【関正生先生(1)】TOEIC人気講師が教えるスコアアップのコツ
人気のTOEIC講師にスコアアップにつながる学習法を教えてもらう本連載。今回から、早川幸治先生(外部リンク)と同じくTOEIC満点取得者であり、「世界一わかりやすい」シリーズなどのTOEIC対策本も出版している関正生先生に、スコアアップ術を12回にわたり解説してもらう。
Vol.1:英語を身につける道は留学だけではない
―――関先生の『世界一わかりやすいTOEICテストの授業』などの「世界一わかりやすい」シリーズを出された背景を教えてください。
関正生先生 個人的に感じていることですが、TOEICテスト専門家が「TOEICの常識」を作ってしまっているように思います。TOEICテストに精通している人しか本を出していない。TOEICが好きで、英語が好きでという人が書いた解説本です。しかしながら、世の中は英語が嫌いな人のほうが圧倒的に多いわけです。
「英語が苦手」なのではなく「英語が嫌い」あるいは「英語に興味がない」という人たちがTOEICテストを受けなければいけない状況になった時にすべきアドバイスは、英語が好きでTOEICも好きでスコアを上げることに意欲ある人たちに対するものとは異なるべきなのではと思っていました。
関先生 少し話が逸れますが、私が教える予備校の授業は「留学はいらない」というスタンスにしています。予備校に通う誰しもが留学できるわけではありません。家庭の事情もあります。
ある生徒が号泣して相談に来たことがあります。彼女は英語の先生に「5年は留学しないと英語を習得できない」と言われたそうです。予備校に通う浪人生にです。この先大学に入って5年留学して英語を身につけることが、どこまで彼女の人生を豊かにするのか、そこまで考えたアドバイスなのか、疑問が残ります。
留学は確かに、英語を学ぶだけではなく、異文化での生活や人とのふれあいがありますから、貴重な体験になります。ただ、英語を身につける道は必ずしも留学を一番の選択肢として考える必要はないと、私は生徒に知ってもらいたい。
話を戻すと、そんなに難しく考えなくても「TOEICのスコアは上げられる」というのを、出版を通じて伝えたかっただけでした。「そもそも日曜日にTOEICなんて受けに行きたくないよね」という人に読んでもらいたいと思って出したら、たくさんの人が手に取ってくれているようなので、私の思いは通じたのかなと思っています。
関 正生(せき・まさお)
スタディサプリ講師。慶應義塾大学文学部(英米文学専攻)卒業。TOEICはほぼ全ての公開テストを受験し、問題分析や傾向変化を研究。990点満点を取得しつづけている。2016年からの新形式問題でも満点取得済み。
著書『世界一わかりやすいTOEICテストの授業』(KADOKAWA)などの「世界一わかりやすい」シリーズはベストセラーとなり、多くの世代の学習者に読み継がれている。
過去教鞭をとった予備校では、250人教室満席、朝6時からの整理券配布、立ち見講座、1日6講座全席満席なども。
■Twitter:@sekimasao(外部リンク)
■スタディサプリ:https://studysapuri.jp/course/teachers/sekimasao/(外部リンク)
(文:柏野裕美)