「TOEIC」Part 7攻略法、「言い換え」や「ピンポイント型設問」を見破れ
Vol.4:Part 7攻略に効く「言い換え」や「ピンポイント型設問」を見破るコツ
ヒロ前田先生(以下、前田) Part 7は54問あり、1問1分のペースと言われています。とはいっても、1分以内に解けるものもあれば、時間がかかってしまう問題もあります。
問題形式は、「シングルパッセージ(1文書を読んで複数の設問に答える)」「ダブルパッセージ(2文書)」「トリプルパッセージ(3文書)」で構成され、シングル・ダブルパッセージを1問1分未満で解くと、読む量が増えるトリプルパッセージでの時間に余裕がでてきます。
―――最終章にして、まさに時間との戦いですね。
前田 速く解けるようになるためには、Part 7の設問と選択肢のタイプに注目して勉強することも大事です。例えとして、様々な要素から正しい答えを導く訓練ができるように工夫した拙書の『TOEIC L&Rテスト究極のゼミPart 7』(アルク)の第2回ゼミから紹介しましょう。
単語の“言い換え”や具体的な情報を問う“ピンポイント型”の設問です。ここに文書の中でも単語が“言い換え”られているケースを挙げます。
Ms. West invited me to speak at a convention in London. The three-day event is scheduled to be held during the second week of July.
ウェストさんは私にロンドンでの総会で講演するように誘ってくれました。その3日間のイベントは7月の第2週目に開催されます。
Part 7の中でも比較的やさしく、しっかりとおさえておきたいのは、出題される文書に対する“ピンポイント型”の設問です。前述の【文書中の文章1】に対して次のような設問があるとしましょう。
When will the convention begin?
―総会が始まるのはいつですか?
(A)In June (B)In July (C)In August(D)In September
問題の文書を読む前にWhen(いつ), Where(どこで), Who(だれが), How much(どれくらい)など、場所や時期を問うピンポイント型の設問を見つけるのもスコアアップのコツと言えます。
ヒロ前田(ひろ・まえだ)
TOEIC受験力UPトレーナー。神戸大学経営学部卒。大人のための勉強スペース「T’z英語ラウンジ」経営。2003年5月に講師として全国の企業・大学で指導を開始。2005年にはTOEICを教える指導者を養成する講座をスタートし、トレーナーを務めている。2008年グランドストリーム株式会社を設立。TOEICの受験回数は100回を超え、47都道府県で公開テストを受験する「全国制覇」を2017年5月に達成。取得スコアは15点から990点まで幅広い。著書に『TOEICテスト 究極の模試600問』(アルク)、『TOEICテスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』(KADOKAWA)、共著に『TOEICテスト 新形式問題やり込みドリル』(アルク)等がある。
■T’z(ティーズ)英語ラウンジ
住所:東京都世田谷区南烏山5-23-9 鶴間ビル2階
アクセス:京王線・千歳烏山駅から徒歩4分
http://tz-eigolounge.jp/
(文:柏野裕美)