イムランの「週末のできごとを英語で話してみよう!」<初級編>/第4〜7回

【画像】イムラン連載_初級8

 外国人とコミュニケーションを取るために、よく使われるのが「週末は何をしていたの?」というフレーズ。あの人気講師・イムラン先生が「すぐに使えて、今が旬の例文」をご紹介! 今回は2017年8月にニュースとして掲載されたなかから、<初級編>を取り上げます。
Imran: Hey, Lisa, how was your weekend?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?

Lisa: It was great! I went to the Sumida River Fireworks Festival.
リサ:よかったよ! 隅田川花火大会に行ったの。

Imran: Wow, really? That sounds wonderful. I really wanted to go, but I couldn’t.
イムラン:へえ、本当?すっごく行きたかったんだけど、行けなかったんだよね。

Lisa: Really? What were you doing?
リサ:本当? 何してたの?

Imran: I had to go see my French teacher.
イムラン:フランス語の先生に会いに行きゃなきゃいけなかったんだよね。

Lisa: Oh, you study French?
リサ:へえ、フランス語勉強しているの?

Imran: Yeah, I do. I have to give a speech in France next week.
イムラン:うん、してる。来週フランスでスピーチしないといけないんだよ。

Lisa: Wow. How’s your French?
リサ:へえ。フランス語はどれくらいできるの?

Imran: It’s terrible.
イムラン:けっこうひどいもんだよ。

Lisa: Wow, sounds like you’re going to have to study a lot.
リサ:へえ、じゃあたくさん勉強しないといけなくなりそうだね。

<Imran MEMO>
 今日のポイントはどの会話でも出てくる、「sounds」の使い方です。この単語は感想を言う時に使われる単語で、実際にリアクションをする時に、けっこう使います。ほとんどの場合は、相手が言ったことに対して、That sounds 〇〇.と言います。

 日本語に訳すのが難しいのですが、「それ〇〇だね。」とか、「それ〇〇そうだね。」、「それ〇〇っぽいね。」と言いたい時に使います。

・That sounds wonderful.(それ、いいね)
・Sounds like you’re going to have to study a lot.(たくさん勉強しないといけなそうだね)
・That sounds kind of romantic.(なんとなくロマンチックだね)
・That sounds awesome!(超良さそうだね!)
・That sounds tough.(大変そうだね)
・She sounds so dedicated to this event. (このイベントに気合い入っているっぽいね)

 この言い回しを使う時のポイントは、その後に続き形容詞です。Great、good、nice、wonderful、awesome、terrible、romantic、toughなどを覚えておくと、その時々でぴったりのコメントができるので、形容詞をたくさん頭に入れておいてください。
Imran: Hey, Lisa, how was your weekend?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?

Lisa: It was great! It was a three-day weekend, so I went on a small trip with my colleagues.
リサ:よかったよ!三連休だったから、同僚と小旅行に行ったの。

Imran: That’s nice. Where did you go?
イムラン:いいね。どこ行ったの?

Lisa: Since it was Mountain Day on Friday, we went to Mt. Takao for hiking.
リサ:金曜日が山の日だったから、高尾山にハイキングに行った。

Imran: That’s awesome. You must’ve had a good time.
イムラン:すごくいいじゃん。楽しかったでしょ?

Lisa: Yes, we had a wonderful time.
リサ:ええ、すごく楽しかった。

Imran: How was the weather?
イムラン:天気はどうだった?

Lisa: Oh, it was terrific.
リサ:最高だった。

Imran: Sounds like you had a really good time.
イムラン:すごく楽しかったみたいだね。

Lisa: Yes, we did. We might go again this weekend.
リサ:うん、楽しかった。今週末また行くかも。


<Imran MEMO>
 今日のポイントはどの会話でも出てくる、「You must have」です。学校では「must」=「しなければならない」と習いますが、これはその「must」ではありません。今日の表現は「must」ではなく、「must have」なんです。「must have」は「〇〇にちがいない」と訳されるのですが、「しなければならない」にはまったく関係のない意味合いになるわけです。

 さて、使い方ですが、「〇〇にちがいない」という訳ではありますが、実際の会話でのニュアンスとしては、「〇〇だったでしょ?」や、「絶対に〇〇でしょ?」という使い方になります。

You must’ve had a good time?(絶対に楽しかったでしょ?)
You must’ve climbed Mt. Fuji, didn’t you?(絶対に富士山は登ったよね?)
You must’ve gained weight.(絶対太るでしょ、それ!)

 この表現はこういう覚え方をしておくと、実は使えます。でも、多くの方は「〇〇に違いない」という覚え方をしようとします。そうすると、実際にはなかなか出てきません。ぜひ、こういった表現は自分が使う日本語と関連づけて覚えてください!
  • Foo Fighters(8月19・20日開催『SUMMER SONIC 2017』より)(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

    Foo Fighters(8月19・20日開催『SUMMER SONIC 2017』より)(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

Imran: Hey, Lisa, how was your weekend?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?

Lisa: It was awesome!
リサ:最高だったわ。

Imran: That’s nice. Where did you go?
イムラン:いいね。どこ行ったの?

Lisa: I went to Summer Sonic in Osaka for 2 days!
リサ:大阪のサマソニに2日間行ってきたの。

Imran: Is that the music festival that’s been going on for a while now?
イムラン:それって、もう随分前からやっているミュージックフェス?

Lisa: Oh, my God. You’ve never been to Summer Sonic?
リサ:え。サマソニ行ったことないの?

Imran: No, I’ve never had the chance.
イムラン:ううん、機会がなくて。

Lisa: Wow, you’re missing out on a lot.
リサ:へえ、もったいない。

Imran: Is it that big?
イムラン:そんな大イベントなの?

Lisa: Yes, it is. It’s one of the biggest music festivals in Japan!
リサ:そうよ。日本トップレベルのミュージックフェスよ。


<Imran MEMO>
I’ve never had the chance.(今まで機会がなかった。)
I’ve always wanted to go.(ずっと行きたかった。)
I had always wanted to go to their concert.(ずっとコンサートに行きたかった。)

 今日のポイントは上記3つの英語表現です。文法としては、上2つが現在完了形。3つ目が過去完了形です。ただ、この3つは文法を完全に無視して、決まり文句として覚えてください。なぜかというと、文法的な理解をしようとすると、何が言いたいのかよくわからなくなるからです。

 例えば、現在完了形。現在までに完了していることだと思うと、じゃあ過去形とは違うのかな、と考えたり、こういう場合には使えるのか、使えないのかなど考えたりして、せっかくすぐに使える英語表現を学んでいるのに、そこから離れてしまい、「よくわからない」という結論を招いてしまうからです。

 実際のレッスンでもそうです。文法に話が移った瞬間、「よくわからない」に向かってしまうんです。

 過去完了形も同様です。過去に完了していること、って考えると、これまた過去形と違うの? いや、現在完了形とも違うの? と考えてしまうんです。そうなると、もうわけがわからなくなって、中学英文法の本でも買って読むか、という発想になってしまいます。

 これが数多くある英語学習の落とし穴のひとつです。せっかく3つも使えそうな英語表現を学んだのに、使う気ゼロ! まずは帰りに本屋で英文法の本を買おう! って気になってしまいますからね。

 習った英語表現をそのまま使うとコミュニケーションがとれる。「コミュニケーションをとる」こと。それが英語を学びたいそもそもの理由ですよね。一度そこに立ち返って、英語に向き合ってみてください。
  • 日本テレビ系ドラマ『過保護のカホコ』より(C)日本テレビ

    日本テレビ系ドラマ『過保護のカホコ』より(C)日本テレビ

Imran: Hey, Lisa, how was your weekend?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった?

Lisa: It was OK. I stayed home and watched the TV dramas I recorded.
リサ:普通だったよ。家にいて、録画したテレビドラマを色々見ていたの。

Imran: Which dramas?
イムラン:どのドラマ?

Lisa: Actually, I just watched Kahogo no Kahoko.
リサ:色々って言っても、『過保護のカホコ』だけだけど。

Imran: That’s the new drama, right?
イムラン:それ新しいドラマでしょ?

Lisa: Yeah, the one with Hoshino Gen’s song. I love that song.
リサ:そう、星野源の曲のやつ。あの歌、大好き。

Imran: 「Family Song」, right? Me too. I listen to it everyday.
イムラン:「Family Song」でしょ?僕も。毎日聞いているよ。

Lisa: Oh, really? Do you have the CD?
リサ:本当?CD持っているの?

Imran: Yeah, I do. Do you want to borrow it?
イムラン:持っているよ。借そうか?

Lisa: That would be nice. Can I?
リサ:それ嬉しい。いい?

Imran: Of course. We’re Gen Buddies, now.
イムラン:もちろん。もう“源友”だからね、僕たち。

<Imran MEMO>
Me too. (僕も。/私も。/同感)

 今日のポイントは上記の英語表現です。非常に簡単な同意の表現ですが、実は3種類あります。どれを使ってもニュアンスの違いは時にありません。日本語の、僕も(私も/俺も)、同感は似たような意味合いですよね。これに同感を入れても、さほど違いはありませんよね。

 こういった表現は一生「Me too.」を使っていてもいいのですが、たまに「Same here.」とか、「That makes two of us.」を使うと、あなた自身が英語を話している感を味わえるんです。いつも同じ表現ばかりを使っていると、通じたとしても、上達している感覚を味わえないんですよね。それはなぜかと言うと、人間って本質的に「上達」や「進歩」に対して快感を覚えるんですが、英語学習の場合、いつも同じ英語表現ばかりを使っていると、「進歩」しているとは感じないのです。

 僕は常々、「英語学習は恋愛と一緒」だと言っています。恋愛だって、状況が「進歩」している時は楽しいじゃないですか。好きな人との距離が一向に縮まないと、ネガティブになりますよね。少しずつだけど「前進している」と感じる時が恋愛は最も楽しいんです。

 大好きなあの人とやっと付き合えても、時間が少し経つと、マンネリ化します。あんなに楽しかった、あの人とのやりとりが、あってもなくてもいいような、どうでも良い日常になる。それは一重に「進歩」を感じられないからです。

 英語学習の場合も同様に「進歩」を感じられないから、つまらなくなるのです。しっかりと「進歩」を感じるためにも、ぜひこういう簡単な言葉でも少しずつ違う言い方を学んで、「進歩」を感じながら勉強してください。
【プロフィール】
イムラン・スィディキ
1976年11月14日生まれ。セント・メリーズ・インターナショナル・スクール(小学校〜高校)、上智大学、上智大学大学院。英会話スクール『コペル英会話教室』麻布十番本校、銀座校の校長。YouTube上の公式チャンネルをはじめ、公式アプリ、ブログ、Twitter、Facebookなどでも人気。著書に『CD BOOK 超英語思考トレーニング』(明日香出版社)など。日本各地で英会話セミナーを開催し、わざわざ海外からセミナーに参加する受講生もいるほどの人気講師。「英語はストレスなく学ぶのが一番。英語を勉強している人に、いかにストレスを感じさせないか」を考えながらレッスンをしている。
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