学生やビジネスパーソンも注目、国際放送NHKワールドが英語学習で使える理由
独自の音楽番組を放送、2020年に向けて広い視点で日本の文化全般を伝える
年始に放送された『NHKWORLD presents SONGS OF TOKYO』
(左から)高木千佳さん、那須敏正さん、田路良一郎さん
「NHKの視聴者から観覧希望者を募り、一方でグローバルな視野で活躍されているアーティストの皆様のご協力で実現した企画です」と語るのは、番組の編成を担当したNHK国際放送局編成・デジタル部の高木千佳さん。
「『SONGS OF TOKYO』は、平成29年度の目玉企画として制作した側面もありますが、やはり東京五輪・パラリンピックで世界中から日本に注目が集まる2020年に向け、食や旅などの定番のコンテンツだけではなく、より広い視点で日本の文化全般を伝える番組を、という気持ちで取り組みました」
この番組からもわかるように、NHKワールドは日本と世界をつなぐ架け橋の役目を担うチャンネル。海外での放送はもちろんだが、日本国内でもケーブルテレビなどで視聴できるほか、ホームページや専用アプリでライブストリーミングを観ることができるため、ユーザーの裾野はさらに広がっている。
アプリで手軽に、国内の学生やビジネスパーソンの視聴も増加
『NEWSROOM TOKYO』
スマートフォン・タブレット用アプリ画面
国際企画部副部長・田路(とうじ)良一郎さんは、「朝の通勤時間に電車内などで視聴する方も多いようです」と推測している。「『NEWSROOM TOKYO』などのニュース番組は、海外はもちろんですが、国内のビジネスパーソンの視聴も増えているように感じます。放送はもちろんライブストリーミングで手軽に視聴できるようPRなどに力を入れており、2010年からスタートした専用アプリによる視聴も軌道に乗ってきた。近年スマホやタブレットを誰もが持つようになったことで、簡単に視聴できるようになったことがプラスに働いているのかもしれません」
生きた英語を学べるNHKワールド、まずは自分の趣味に合った番組から
TOKYOの魅力をあらゆる切り口で紹介する『TOKYO EYE 2020』
日本のファッションの最先端事情を発信『TOKYO FASHION EXPRESS』
「NHKの国内向け番組でもそうなのですが、英語でもわかりやすく丁寧に、ということを心がけて番組作りをしています。スペリングは基本、アメリカ英語ですが、アクセントはアナウンサーやナレーターによって違うので、実際に外国で耳にする様々な発音の英語を体感できると思います。とはいえ、英会話初心者の方がいきなり難しい番組から観始めると、難しい単語も出てくるかもしれませんので、まずは視聴する方の趣味に合った番組、たとえばポップカルチャーや旅などがテーマの番組から観始めて、慣れてきたところでニュースやドキュメンタリーを観ていただければ、スムーズにいくと思いますよ」(那須さん)