2018年04月14日 08時00分

激渋ボイスの“犬”英語? 米アニメ映画『犬ヶ島』で言葉と種族の壁を越える

5月25日公開の『犬ヶ島』(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation [拡大する]

5月25日公開の『犬ヶ島』(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

 第68回ベルリン国際映画祭で「銀熊賞」(監督賞)を受賞したウェス・アンダーソン監督による映画『犬ヶ島』(5月25日公開)。近未来の日本を舞台とした同作は、“ドッグ病”の大流行により犬ヶ島に隔離された愛犬を探す少年と、島に住む犬の冒険をストップモーション・アニメーションで描いている。

 先日、日本オリジナル版の予告編が公開されたが、こちらのアニメーションはかなり独特な世界観だ。海外映画だけにセリフは全編英語なわけだが、そんな絵柄の犬たちが英語を話す様子はなかなかシュールである。決して子ども向けではないため、変にキャラクター風になっておらず、犬の声は男性の渋い声で吹き替えられている。

 予告編では、「You’re looking for your lost dog spots.<友だち(スポッツ)を探しに来たんだね>」、「Why should I!<なんで俺が!>」、「Nobody is giving up around here.<ここでは誰も諦めない>」といった簡単な言い回しもあるので、独特な世界観とともに“犬がしゃべる英語”を堪能してみるのもいいだろう。また、犬たちに助けられる少年・アタリは日本語を話すため、犬たちとの言葉の壁を乗りこえた友情も見どころだ。

 声優陣は、ビル・マーレイ(『ゴースト・バスターズ』)、ジェフ・ゴールドブラム(『インデペンデンス・デイ』)、エドワード・ノートン(『ファイト・クラブ』)ら、渋い名優たちが続々。さらに、スカーレット・ヨハンソン(『SING』)やオノ・ヨーコ、日本人ボイスキャストとしてRADWIMPS野田洋次郎村上虹郎渡辺謙夏木マリも参加している。

 相撲や浮世絵といった伝統的なカルチャーのほか、都市、神社などの町並みなど、日本をこよなく愛するアンダーソン監督のこだわりが詰まった本作。英語と日本語のコラボレーションという意味でも、ぜひチェックしたい。

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