大学受験対策のための数学勉強法

 数学の勉強方法は、大別して2つあると言われています。解答方法を暗記し、パターン化して覚えていく暗記型。そして問題と解答の意味と根拠をひとつひとつ理解していく理解型です。大学受験により効果的な勉強法はどちらのタイプでしょうか。

 解法だけをどんどん記憶していくことで、繰り返し問題を解いて理解するという勉強の「手間」を省く暗記型の勉強法は、一見効率的に見えます。しかし、ある問いの解答方法からそのパターンを丸ごと暗記することを続けていくと、最低限するべき「理解」が伴わなくなる恐れがあるのです。解法を「暗記」した問題と同程度の難易度と形式の問題を解くことができても、「応用」の方法は暗記していません。

 表面的に詰められるだけ知識を詰めていく方法では、いずれ容量オーバーを起こし、ある範囲以上の問題は解けないという、大変非効率的な結果を招きます。ではやはり時間をかけて繰り返し問題に取り組み、意味と根拠を理解していく方法が良いかと言えばこれも効率は良くないでしょう。

 全ての問いを個別に理解していくのではなく、解法をしっかりと理解したうえでパターン化していくことができれば、暗記をするべき内容も最低限になります。

 即効性のある「暗記」という方法に、問題と解法に対する「理解力」をプラスして勉強法の2大要素を融合する。この方法論はすでに広く知られたものですが、大学受験のための勉強法として実践することができれば、数学の学習効率向上はおおいに期待することができます。

 また、広範囲をカバーするため全ての問題を丁寧に見ていくことは困難ですが、「方法論と計算力にギャップが生じていないか?」という確認は随時必要です。より多く覚えることに注力しても、正しく活用できなければ意味がありません。

 広範囲にわたる数学の大学受験問題を効率的にカバーし、「理解」の伴う「記憶」と計算力・応用力で合格を目指しましょう。

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