大学生がアジアの村でイノベーション! アツい海外滞在記〜金沢工業大学〜
アツい体験をしたのはこの人たち!
彼らのミッション「ラーニングエクスプレス」とは!!
笑顔あり涙あり アツすぎる体験記
「お風呂でお湯が出ないことや虫の多さには、1週間で慣れました」と語るのは、インドネシアで行われたプログラムに参加した神保さん。以前にも東南アジアに行ったことがあり、現地の生活環境にはすぐに適応することができたそうですが、英語でのコミュニケーションにはひと苦労。現地の人が話す英語は独特のなまりがあり、最初はほとんど理解することができませんでした。プロトタイプを創るためのグループの議論にも、うまく加わることができません。
実際に現地で生活をする中で、地元の課題を解決していくのが「ラーニングエクスプレス」の大きなテーマのひとつ。杉本さんが参加したグループは、積極的にインタビューを行うことで見事に村の課題をクリアしました。杉本さんが滞在したインドネシアの村では、各家庭が竹で家具を作り生計を立てていました。主産業の家具製作ですが、手作りのため一日にひとつ作るのがやっとの状況で、村人たちの収入はわずかです。課題解決のために杉本さんのチームが目を付けたのが、「竹を切る作業」。家具作りのプロセスの中で何度も行われるこの工程を楽にできれば、手作りでももっと数を作れるはずだと仮説を立てました。
島崎くんが参加したグループは、手作りの扇子で生計を立てている村でした。扇子の骨組みと布を貼り合わせる際に、彼らは糊を指で塗っており作業者の何名かの手が荒れてしまっている状態でした。それを解決するために何ができるのかを意見交換する場で、日本では中々味わえない創造の場を体験しました。「シンガポールとインドネシアの学生達が活動に取り組む姿勢に驚きました。話し合いをする際に、話が途切れることがないくらい意見交換が繰り返されるんです」。学習意欲の低下が問題とされる日本の学生にとって、彼らの活動に取り組む姿勢からは学ぶことが多く、良い刺激となったようです。
異文化を背景に持つ仲間と協力しながら、大学で学んだ専門分野を生かして実生活の課題を解決していくという同大の画期的なプログラム。座学だけでは決して得られない、リアルな「学びの場」での経験は、きっと社会に出ても役立つことでしょう!
金沢工業大学
石川県野々市市扇が丘7-1(扇が丘キャンパス)
(取材協力:金沢工業大学)