大学受験者のための現代文勉強法

 『このときの作者の心情を答えなさい』という問題が出たので、作者の娘が父に質問してみたところ「締め切りのことしか考えていなかった」と返ってきた笑い話があります。それもそのはず、問題を考えた人と作者の間には何の関係性もありません。求められるのは作者の心情を読み取る能力ではなく、問題製作者の意図を知る能力です。

 現代文を勉強してもなかなか点数が上がらないという方のために、大学受験に有効な勉強法をお教えします。以下の点に注意してみてください。

答えは文章中にある

 「現代文は運要素が強い」と言われることもありますが、そのようなことはありません。現代文が得意な人ほど偏差値は安定しています。実は現代文には解くコツがあるのです。

 問題用紙の冒頭には必ずと言っていいほど「次の文章を読み、問題に答えなさい」と書いてありますが、言い換えれば「必要なことはすべて文章中に書いてあります」ということ。実際に過去問を解いてみると分かりますが、文章で触れられていないことが解答になることはありません。世界史や数学の問題にこのような問題があるでしょうか。現代文は試験自体がサービス問題のようなものなのです。

 稀に漢字や単語の知識が求められることがありますが、いわゆる難関校と言われる学校ほどその傾向は少なくなります。現代文は知識よりも思考力が求められているのです。

作品のテーマを知る

 文章には必ず主張が存在します。現代文で点数を取るためには、この「テーマ」を知ることが最も重要です。なぜなら難関校であるほどテーマに沿って問題文が作られているためです。出題者の狙いを直接知ることはできなくても、文章のテーマを理解することで間接的に知ることができます。

 英語の長文読解では斜め読みで文章の流れを知ることが大切と言われていますが、現代文も同じです。まずは文章にざっと目を通してどのようなことについて書かれている文章なのかを知ることから始めます。本文中に何度も出てくる言葉、または文章の最初と最後の段落に書いてあることがテーマである可能性が高いので、今まで意識していなかった方はぜひ試してみてください

オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。