2017年03月22日 08時20分
「ブランケットをいただけますか」は英語で? 「Can I〜/May I〜」の正しい使い分けも伝授
「ブランケットをいただけますか」英語では「Can I〜/May I〜」どちらを使う?
国際線では、機内サービスが英語で案内されるケースがほとんど。機内食の場合だと、配られたメニューを見ながら、指差しで注文する人も多いだろう。それでも、「Thank you」以外のフレーズも言えるようにしておきたいもの。とりあえずと言ってはなんだが、メニューのあとに「please(プリーズ)」をつければ、立派な回答になる。さっそく会話例を見ていこう。
<機内サービスでの会話例>
「Would you like chicken saute or fried vegetable?」
(お食事は)チキンソテーと野菜炒めのどちらがよろしいですか?
「Chicken saute please.」
チキンソテーをお願いします。
「Would you like something to drink with that?」
お飲物はいかがいたしますか?
「Yes, orange juice please. May I have some water, too, with no ice?」
はい、オレンジジュースをお願いします。 氷無しのお水もいただけますか?
■Can I〜/May I〜の使い方
機内で英語を使う場合、「〜していいですか?」をよく使う。物理的に実行可能かどうかを問う「Can I〜?」でもいいが、選択肢として実行していいかを問う「May I〜?」も上手に使えるようにしたい。ポイントは、「May I」の方が礼儀正しいので、欧米人の乗務員にはウケが良いし、サービスのレベルアップも期待できる。
・「May I have a blanket?」
ブランケットをいただけますか?
「May I move to an empty seat?」
他の空いている席に移っていいですか?
「May I borrow your pen, please?」
ペンをお借りできますか?
上記の例文からではつかみきれないかもしれないので、ここで「can」と「may」のニュアンスの違いがわかる会話文を紹介しよう。著者の知り合いが小学校1年生の時、インターナショナルスクールの先生に厳しく違いを教えこまれた時の実話だ。
生徒「Can I go to the bathroom? (トイレに行ってもいいですか?)」
先生「Yes you can, but you may not. (あなたがトイレに行くことはできますが、行ってはいけません)」
先生が「Yes you can」と答えたのは、生徒はトイレの場所も知っているし、自分で歩いて行くことができるという意味では、「トイレに行くことはできる」と言っている。だが、「but you may not」と追加したのは“許可は与えていない”という意味になる。
生徒はトイレに行ってもいいのかどうなのか困惑し、再度同じ質問をしたが、先生の答えは同じだった。焦りながら少し考え、先生の回答からヒントを得て、次のように言い直し、無事にトイレに行くことができた。
生徒「May I go to the bathroom?(トイレに行く許可をいただけますか?)」
先生「Yes, you may. (はい、許可を与えます)」
できる/できないを意味する「can」と、できるけれど相手から許可を得る「may」の違いは、ぜひマスターしておきたい。ニュアンスの違いを理解して「may」を上手に使えれば、相手にも好印象を与えられるはずだ。
飛行機のなかでは、フライトアテンダントとの会話も簡単な単語ばかり。使う英語に悩んだら、「may I〜, please?」を使うところから始めてみよう。
(記事/柏野裕美)
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