イムランの「週末のできごとを英語で話してみよう!」<初級編>/第1〜3回 

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 外国人とコミュニケーションを取るために、よく使われるのが「週末は何をしていたの?」というフレーズ。あの人気講師・イムラン先生が「すぐに使えて、今が旬の例文」をご紹介! 今回は2017年7月にニュースとして掲載されたなかから、<初級編>を取り上げます。
Imran: Did you go anywhere last weekend?
イムラン:先週末、どこか行った?

Lisa: Yes, I did. I went to my friend’s birthday party.
リサ:行ったよ。友達のバースデーパーティーに。

Imran: Oh, really? Did you have a good time?
イムラン:へえ、そうなの。楽しめた?

Lisa: Yes, I did.
リサ:うん、楽しめたよ。

<Imran MEMO>
 今日のポイントは、どの会話でも出てくる相づちの表現「Oh, really?」「Wow」「I see.」「That’s nice.」です。これらの表現は一つひとつに一応の日本語訳がありますよね。でも、どれもニュアンス的には日本語で言う「へえ、そうなんだ」に相当します。「I see.」は「なるほど」という訳で覚えている方が多いですが、このような覚え方をしていると、英語を話す時になかなか出てきません。だって、日本語でも「なるほど」なんて、しばらく使っていないでしょう?

 ですから、これらの相づち表現は全て「へえ、そうなんだ」のバリエーションとして覚えておいてください。そうすれば会話の中で使いやすいですよ。

 そして最後に、「Wow」について少し説明させてください。「Wow」をなんとなく外国人が盛り上がった時に使う相づちだと思っている方が多いと思います。実際に、「へえ、そうなんだ!」とテンションが高くなって言う場合もありますが、普通のテンションで使うこともできます。ここは日本語と一緒なんです。テンションが高いまま使うこともできるし、「へえ、そうなんだ」と普通のテンションで使うこともできます。今度、普通のテンションで「Wow」を使ってみてください。
Lisa: Did you do anything last weekend?
リサ:先週末、何かした?

Imran: I watched the drama, “Code Blue.” Have you ever watched it?
イムラン:「コードブルー」ってドラマを見たよ。見たことある?

Lisa: No, I haven’t. Is it good?
リサ:いえ、ないよ。面白いの?

Imran: Yeah, it’s really good. You should definitely watch it.
イムラン:うん、すごく面白い。絶対に見た方がいいよ。

Lisa: Oh, really? Maybe, I will. Who’s in it?
リサ:へえ、そうなんだ。見てみようかな。誰が出てるの?

Imran: I’m not familiar with Japanese actors, but I know one guy, Tomohisa Yamashita. Do you know him?
イムラン:日本の俳優はあまり知らないんだけど、一人だけ知っている人がいた、山下智久。知ってる?

Lisa: No, I don’t think so. But, I’ll watch it, if you say it’s good.
リサ:いや、知らないと思う。でも、あなたが良いって言うなら、見てみようかな。

<Imran MEMO>
 今日のポイントはどの会話でも出てくる、「何かを勧める時の英語表現」です。一つ目は、「You should definitely watch it.」この表現には二つポイントがあります。まず一つ目は「should」。「should」は学校で「すべき」という意味で習いますが、実は「すべき」という意味で使うことは本当に稀です。本来は「した方が良い」という使い方です。なので、「You should watch it.」と言うと、勧める意味での「見た方がいいよ」になります。そして、二つ目のポイントは「definitely」。これは、「絶対に」という強調表現です。

 二つ目のおすすめ表現は「You have to watch it.」この英語表現で使われている「have to」は日本語で「しなければならない」と習います。しかし、この場合は人に何かを強く勧める場合、「絶対に〇〇してね!」と何かを勧めたい時に使う単語なんです。

 三つ目の表現は「It’s a must see.」この表現では「must」が使われています。これは英語を習った過程で「しなければならない」の最上級の強制力を持つ言葉として覚えていると思います。実際には、「must see」で「必見」という意味です。日本語でも最近は「マストアイテム」と言ったりしますよね。正にそれと同じ使い方です。

 今日習った英語表現では、あなたのよく知っているshould、have to、mustが出てきました。この3つは学校で習った時のことを思い出してください。どれも使いにくい印象を持ってしまいましたよね。でも、実際には「これ超いいよ!」と何かを勧めたい時に使える便利な単語だったんです。これからは学校で習った使い方だけではなく、今日僕に習った使い方もしっかりと頭に入れておいてくださいね。
Imran: Hey, Lisa, how was your weekend? Did you go anywhere?
イムラン:やあ、リサ、週末どうだった? どっか行った?

Lisa: Yeah, I did. I had a great weekend. Guess where I went.
リサ:ええ、行ったわよ。最高に楽しい週末だった。どこに行ったと思う?

Imran: Where?
イムラン:どこ?

Lisa: One Piece Tower.
リサ:ワンピースタワー。

Imran: One Piece Tower? What’s that?
イムラン:ワンピースタワー? 何それ?

Lisa: It’s a One Piece theme park inside Tokyo Tower.
リサ:東京タワー内になるワンピースをテーマにしたテーマパークよ。

Imran: Wow, that sounds awesome. I really want to go.
イムラン:へえ、すごそうだね。すごく行ってみたい。

<Imran MEMO>
 今日のポイントはどの会話でも出てくる、「週末どうだった?」+@の質問です。一つ目は、「Did you go anywhere?」この表現は「どこか行ったの?」という意味です。How was your weekend?だけでもちろん足りるのですが、英語で話す時にはこういう形でもう一つ質問をつけることがあります。セットで覚えておいてください。

 二つ目は「Did you do anything exciting?」。これは日本語だと、「何か面白いことしましたか?」という意味です。よくレッスンで、この質問を生徒さんに聞くと、「そんなexcitingなことなんかそうそうないですよ」と言われます。確かに日本語的な感じで「エクサイティング」と聞くと、すごいことのように聞こえますが、英語では単にいつもと違うこと、ちょっとしたニュース程度にしか考えていませんので、ご安心ください。

 三つ目は、「What did you do?」これは日本語だと「何したの?」になります。難しい表現ではありませんし、簡単に覚えられますよね。ここでみなさんに一つ課題を出します。英語表現はただ習うだけではなく、使うことに意味があります。だから、英会話スクールに通っている人は、この質問(How was your weekend? What did you do?)は必ず、先生に聞かれる前にあなたから聞いてください!

 先生から言われるのを待つのも良いのですが、みなさんには積極的に英語を使っていただきたいです。自分から積極的に使っていれば、絶対に習ったことを覚えていられます!今回は3つのパターンを教えたので、日替わりで使ってください!何巡もしてくださいね!
【プロフィール】
イムラン・スィディキ
1976年11月14日生まれ。セント・メリーズ・インターナショナル・スクール(小学校〜高校)、上智大学、上智大学大学院。英会話スクール『コペル英会話教室』麻布十番本校、銀座校の校長。YouTube上の公式チャンネルをはじめ、公式アプリ、ブログ、Twitter、Facebookなどでも人気。著書に『CD BOOK 超英語思考トレーニング』(明日香出版社)など。日本各地で英会話セミナーを開催し、わざわざ海外からセミナーに参加する受講生もいるほどの人気講師。「英語はストレスなく学ぶのが一番。英語を勉強している人に、いかにストレスを感じさせないか」を考えながらレッスンをしている。
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