松岡修造が実践した英語が「できる!」方法は? 羽生や錦織ら一流選手の意外な顔も
17歳で単身渡米、「身の回りの日本語をすべて排除した」
松岡修造 僕は英語の壁を超えるため、まずは身の回りの日本語をすべて排除しました。日記も英語で書くし、ラジオも聞く。3ヶ月くらい経つと、英語がゆっくり聞こえてきて、なんとなく意味がわかるようになってくるんです。あとは、現地の人と話すとき、相手が英語でしゃべった言葉をオウム返しのように繰り返して口に出す。そんなことをやっているうちに、徐々にできるようになっていきました。相手も、僕の必死な片言をなんとか理解しようとしてくれるんです(笑)。
――単語や文法などは?
松岡修造 たとえ単語が思い出せなくても、ジェスチャーや、その単語に似た言葉を探していけばいいんですよ。それが英語の面白さのひとつ。いろんな方法によって、相手に伝えることはできるんです。もちろん、文法などができるにこしたことはありませんが、できなくても英語を話せることは、僕が証明できたかなと思っています。
「テニスより、応援やインタビューの才能のほうがあると思う(笑)」
松岡修造 全然大丈夫ですし、ちょうどいい運動になりました(笑)。パラリンピックに行っている間も、ホテルの部屋で1人でやっていたくらいなんですよ。ウォームアップやストレッチ効果もあるので、テニササイズは本当にいい体幹運動になります。
――その松岡さんのパワー、バイタリティの源は?
松岡修造 それは“応援すること”ですね。人が喜んでくれる、笑顔になってくれるためならいくらでもスイッチが入るし、疲れたとか嫌だということは一切ありません。自分が応援されるより、誰かを応援すること。そして、自分で語るよりも人の話を聞く方が僕は好きなんですよね。選手時代は応援される側、取材される側だったけど、今の方が向いている気がする。テニスより、応援やインタビューの才能のほうがあると思います(笑)。
――応援といえば、今作では「できる!」がキーワードに。
松岡修造 このテニササイズは心も体も鍛えて“できるサイズ”にしてくれるし、僕としても「できる」という言葉を大事にしているんです。それに、周りの方からも「『できる!』と言ってください」と求められることも多いかな(笑)。英語だと、「You can!」とか言うけど…「できる!」「can!」って、一言ですけどいい言葉ですね(笑)。
――ちなみに、応援するときに使える英語といえば?
松岡修造 テニスの試合では、「Come on」という言葉がよく使われますね。選手自身も、自分を鼓舞するために使ったりするから、気持ちを共有することもできる。「Come on!○○」と後に名前を続ければ、選手にもきっと応援の気持ちが伝わると思います。
(写真・文:今 泉)
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