英会話業界が変わる! マッキンゼー出身の社長が英語学習の問題点を提言
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もともとは英語が苦手、留学後にマッキンゼーに入社するも「期間限定」
『PROGRIT』代表取締役社長 岡田祥吾氏
「私の父は専門商社を営んでいたので、英語で仕事のやりとりしているのを耳にすることも多かったんです。しかし私自身は、英語が苦手。学校での成績は、他の教科と比較して圧倒的に一番悪かったんです。大学受験の時に受けたセンター試験の英語リスニングは、一問もわかりませんでした…」
意外にも、英語が一番苦手だったという岡田社長。理系だった彼は、大阪大学に入るために当時工学部の中で一番倍率の低かった電子情報工学科を受験したのだという。
「無事に入学したものの、電子情報工学科が何をするところなのかはほとんど理解していませんでした(笑)。そして、入学してすぐにある事実に気がつきました。周りの学生はすでにプログラミング等の能力があり、将来はITエンジニアになるという人ばかりだったんです…。自分が場違いであることに気づいたのと同時に、この世界では生きていけないと感じました。では、どうすればいいのか。今思い返すと安直過ぎる考えですが『それならば自分はビジネスの世界で勝つしかない』と考えました」
ビジネスで勝つために必要なものは何か? 岡田社長はそれを自分が苦手とする英語だと考え、アメリカに1年留学。そこで身につけた英語力を仕事に生かすべく、就職活動ではマッキンゼー&カンパニー日本支社を志望した。だが、「実は、マッキンゼーの入社試験のときから、3年で辞めると決めていました」という。
「面接のとき、『いずれ起業したいから修行させてほしい。3年間の期間限定で雇ってください』と言ったんです。マッキンゼーでスキルを身につけて、自分で事業を展開しようと考えていました。ただ、ビジネスのいろはがわからなかったので、マッキンゼーで思いっきり働いて、その中で多くを学ぼうと思っていたんです」
仕事ができても、「英語力が足りないために海外企業に負けてしまう」
「正直言って、入社当時の私の英語ではまったく歯が立ちませんでした。英語で行われる会議では何を言っているかわからず、聞き取るのに必死なのに議事録を作らないといけない。レコーダーに録音してなんとか議事録を作っていると、すぐに次の会議が始まる。そんなことの繰り返しで、英語ができないとマッキンゼーで活躍することはできないと実感しました」
さらにマッキンゼーで働くうちに、世界の第一線で戦う、海外の企業戦士たちの英語力も思い知らされたのだとか。
「たとえ非英語圏の外国企業でも、通訳をつけて会議や商談に現れる人はほとんどゼロです。そんなビジネスパーソンは、日本人くらいでしょう。正直、通訳を介する分だけタイムロスが生じますし、意思疎通にも不安が残る。たとえ翻訳機などが発達したとしても、それをビジネスシーンで使っている外国人なんていません。日本人は仕事ができる。それは確かなのに、英語力が足りないために海外企業に負けてしまうんです。もちろん、英語力を上げるべく努力はしているものの、思うように成果が出ていない。なぜ英語力が上がらないのか?という問いを徹底的に考え抜きました」
医師のようなカウンセリングで、“英語ができない理由”を徹底的に分析
「現在の日本で英語を学ぼうとするときに、問題点が2つあります。第一の問題は、手段が多すぎること。たとえば英会話スクール、オンライン英会話、CDやDVD、書籍などの市販の教材。たくさん手段がありすぎて、何を選べば良いかわからない。安価なため、やみくもに手を出すも続かない…ということの繰り返しです。それにも関わらず、英語業界の人たちは新しい学習メソッドの開発に必死なんですよね。手段が多過ぎて何が正しいのかわからないというのが問題なのに、これでは全く問題解決になっていません。
「『PROGRIT』は逆です。新しい学習メソッドを開発するのではなく、その人にとってどの学習メソッドが1番良いのかを提示します。一口に『英語ができない』と言っても、できない理由は千差万別。聞き取れないから話せないのか、単語力がないのか、文法を組み立てられないのか…。私たちは、解決策ではなく“なぜできないのか”を考えるんです。その人ごとの“できない理由”を、事前のカウンセリングによって徹底的に分析し、シンプルにする。そうやって分解することによって、課題ははっきりし、本当に必要な学習法が見えてくる。1つ1つ問題点を明確にしていく私たちのカウンセリングは、ある意味お医者さんみたいなものですね(笑)」