自身の英語力を証明するTOEICのスコア。就職活動や昇格のために受験する人は年々増えています。さらに、企業側でも新入社員などにTOEIC IPテスト(団体特別受験制度)を実施するケースが増加しており、英語力の指標として一般的になりつつあります。
そんななか、英語学習サービス「iKnow!」を運営するセレゴ・ジャパンが、TOEICテストで間違いやすい『単語・熟語ランキング』を発表しています。同社では、TOEICのテスト対策として自社の英語学習サービスを利用したユーザー13万3247人のデータを分析し、「470点」「600点」「800点」の目標スコアごとに、テストで間違いやすい単語・熟語を集計しているので、参考にここで紹介します。
まず、470点部門では「apparently」(意味:一見したところ、どうやら〜らしい)が1位で、2位、3位には「appeal」(嘆願、要求)、「largely」(主として)が続いています。このレベルでは基本的な単語の意味や用法を覚えることが求められます。
TOEICで間違いやすい『単語・熟語ランキング』 目標点数470
次に600点部門では「cautious」(慎重な)が1位。2位には「push for」(〜を得ようと努める)、3位に「turn up」(姿を現す)、4位に「live up to」(〜に応える、沿う)、5位「go over」(〜をよく検討する)と句動詞(動詞+副詞、動詞+<副詞>+前置詞)の形が占めています。動詞が句動詞になることで、間違える傾向が顕著にあらわています。
TOEICで間違いやすい『単語・熟語ランキング』 目標点数600
800点部門は、1位が「pull off」(〜を成し遂げる、成功する)、2位に「discretion」(思慮深さ、慎重さ)、3位に「straighten out」(〜を解決する)といった単語が上位となっています。800点を狙うレベルになると、難易度の高い英単語のほか、ビジネスシーン以外ではあまり触れることがない用語も多く、使えるレベルに到達するには時間を要する結果が出ています。
TOEICで間違いやすい『単語・熟語ランキング』 目標点数800
また、リスニングとリーディングでは、平均的にリーディングのスコアがリスニングより約50ポイントも下回っているようです。リーディング・セクションでは、英語を速やかかつ正確に読解し処理するスキルが必要で、目にした単語の意味がすぐに頭に浮かぶ語彙力、瞬発力の強化が大事な要素といえるでしょう。 ◆調査概要◆
調査期間:20011年1月27日〜2014年4月30日までの学習履歴データ
調査対象:120万人以上の iKnow! ユーザーの中から、TOEIC(R)テスト対策コンテンツで学習した13万3247人の学習データを分析。