Q.ビジネスシーンで失礼にならない英語の表現が知りたい
英語はフランクな言葉で、敬語はないと思われている方もいるかもしれませんが、言い回しひとつで丁寧にも失礼にもなるので気を付けないといけません。こちらは丁寧に伝えているつもりでも、知らず知らずのうちに相手を不快にさせることもあります。特に、ビジネスシーンでは取引先や上司との会話もあるので注意しましょう。
また、日本人の英語学習者のなかには、命令文に「please」を付ければ丁寧な表現になると誤解している人がいますが、「please」は「〜してください」と相手の意向を無視して依頼する言い方です。上下関係で上の人から下の人に依頼していると受け取られて、いきなりムッとされてしまうことにもなりかねません。
そんなことにならないために、ビジネスシーンで使える便利な3つの言い回しを紹介します。
【おすすめ表現】その1
「I’d like to 〜」
「I want 〜」や「I need 〜」は幼稚な表現と相手に受け止められます。「○○したい」
と自分の意思を伝えるときには、「I’d like to 〜」を使いましょう。
例)謝罪するとき
×「I want to apologize to you.」
○「I'd like to apologize to you.」
【おすすめ表現】その2
「May I 〜」
会話では、「what」や「where」をつい使いがちですが、目上の人やビジネスシーン、フォーマルな場面などで使うと、ぶしつけに尋ねているように聞こえてしまうこともあるので、「May I 〜」を使いましょう。
例)電話番号を尋ねるとき
×「What's your phone number ?」
○「May I have your phone number, please?」
【おすすめ表現】その3
「Would you 〜」「Could you 〜」
丁寧に依頼を行いたい場合には「Would you 〜」や「Could you 〜」を使いましょう。「If you don't mind 〜」や「I was wondering if 〜」を使えばさらに丁寧な表現になります。
例)助けてほしいとき
×「Please help me.」
○「Could you help me?」
◎「I was wondering if you could help me.」
ビジネスでの会話だけでなく、メールでも同様に丁寧な言い回しを意識して使うように心がけましょう。
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ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。
小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。